この記事を監修した人
幼児教育監修|石渡 恵美(幼稚園教諭)
おもちゃ選定|青栁 陽介(おもちゃコンシェルジュ/キッズ・ラボラトリー代表取締役)

企業イベントや展示会でキッズスペースを設けようとすると、「何を何点用意すればいいか」「参加人数が読めない」「会期中に壊れたらどうする」という悩みが重なりがちです。

おもちゃの点数は、想定来場者数の1〜1.5倍を目安に、1人用と複数人用を混ぜて用意すると、人数の波に対応しやすくなります。

以下では、イベント規模別の点数の考え方・おもちゃの種類の選び方・会期中のトラブル対応まで、判断に必要な情報を具体的にお伝えします。

企業イベント・展示会以外の施設タイプについては、キッズスペース向けおもちゃレンタルの総合ガイドもあわせてご覧ください。

この記事でわかること
  • 始める時期を判断する目安
  • 市販品を選ぶときの注意点
  • 参加人数が読めないときの対処法
  • 会期中のイレギュラー交換・補償の考え方
▼ 気になるところから読む

点数は「同時に遊ぶ子どもの数×1.5」が現実的な目安

おもちゃの点数を決めるとき、「来場者総数」で考えると多すぎる・少なすぎるのどちらかになりやすいです。

現実的なのは、キッズスペースに同時にいる子どもの最大人数を想定し、その1〜1.5倍の点数を用意する考え方です。

たとえば同時に5人いる想定なら、7〜8点が目安。10人なら12〜15点前後になります。

点数に余裕を持たせる理由は2つあります。1つは、子どもが同じおもちゃに集中して「取り合い」になるのを防ぐため。もう1つは、1点が汚れたり壊れたりしたときにすぐ別のおもちゃに切り替えられるようにするためです。

「15点以上」という目安がよく出てくるのは、この考え方から来ています。来場者が読めないイベントでも、15点前後あれば同時利用5〜8人程度の波には対応できることが多いです。

← 横にスクロールできます →

点数は「同時に遊ぶ子どもの数×1.5」が現実的な目安
想定同時利用人数 おもちゃの目安点数 補足
3〜5人 8〜10点 小規模イベント・短時間の展示会向け
5〜10人 12〜18点 中規模・複数日開催のイベントに対応しやすい
10〜20人 20〜30点 大規模・来場者が多い日と少ない日の差が大きい場合

迷ったら「同時利用5〜8人・15点前後」を基準に、スペースの広さと予算で上下させると判断しやすいです。

1人用と複数人用を混ぜるのが、人数の波に強い構成

参加人数が読めないイベントで一番困るのは、「子どもが1人しかいないのに全部が複数人用」または「5人来たのに1人用しかない」という状況です。

1人用おもちゃ6〜7割・複数人用おもちゃ3〜4割の比率を基本にすると、人数の波に対応しやすくなります。

1人用は、子どもが自分のペースで集中できるおもちゃです。複数人用は、順番待ちや一緒に遊ぶ場面を作れるおもちゃです。どちらかに偏ると、来場者の状況によって「遊べない子」が出てしまいます。

1人用として向くおもちゃのカテゴリ

  • 型はめ・パズル(0歳後半〜3歳向け)
  • 積み木・ブロック(1歳〜5歳向け)
  • ひも通し・ビーズ遊び(2歳〜5歳向け)
  • 絵本・布絵本(0歳〜2歳向け)
  • 手先を使う木製おもちゃ(1歳〜4歳向け)

複数人で使いやすいおもちゃのカテゴリ

  • 大きめの積み木・ソフトブロック(1歳〜5歳向け)
  • ままごとセット・食材おもちゃ(1歳半〜4歳向け)
  • ボーリングセット・的当て系(2歳〜5歳向け)
  • カードゲーム・絵合わせ(3歳〜6歳向け)

複数人用のおもちゃは「一緒に遊べる」だけでなく、「順番を待てる」「ルールを理解できる」年齢かどうかも考えておくと安心です。来場者の年齢層が0〜2歳中心なら、複数人用は「並べて遊べる」程度のものを選ぶと現実的です。

年齢層が混在するときのおもちゃ選びの考え方

企業イベントや展示会のキッズスペースは、0歳から小学生低学年まで幅広い年齢が来ることが多いです。全員が同じおもちゃで遊べるわけではないので、年齢層を「0〜2歳」「2〜4歳」「4歳以上」の3グループに分けて、それぞれ最低2〜3点ずつ用意すると抜けが出にくくなります。

0〜2歳向けは、口に入れても安全な素材・大きめのパーツが前提です。小さなパーツが含まれるおもちゃは、この年齢層が来る場合は避けるか、保護者が必ず付き添う前提で置くかを事前に決めておく必要があります。

4歳以上向けは、少し難しいパズルやカードゲームなど「考える」要素があるものを入れると、長い時間飽きずに過ごしてもらいやすくなります。

← 横にスクロールできます →

年齢層が混在するときのおもちゃ選びの考え方
年齢グループ 向くおもちゃの特徴 注意点
0〜2歳 大きめパーツ・布素材・音が鳴るもの 小部品・磁石は置かない。保護者同伴が前提
2〜4歳 型はめ・積み木・ままごと・ソフトブロック 取り合いになりやすいので同種を複数点用意
4歳以上 パズル・カードゲーム・工作系 ルール説明が必要なものは保護者が読める説明書を添える

年齢層が読めない場合は、2〜4歳向けを中心に点数を多めに確保し、0〜2歳向けと4歳以上向けをそれぞれ2〜3点ずつ補う構成が、現場での対応しやすさにつながります。

イベントテーマに合わせて内容を指定できるか

「自然・木・環境」をテーマにした展示会なら木製おもちゃ中心に、「テクノロジー・科学」系のイベントなら仕組みを体験できるおもちゃに寄せる、という発想は理にかなっています。

おもちゃレンタルサービスの多くは、イベントのテーマや来場者の年齢層を伝えることで、内容を指定・相談しながら選定してもらえるところがあります。カタログから自分で選ぶ方式では、担当者が知る範囲のおもちゃしか候補に上がらず、テーマとのマッチングが難しくなることもあります。

キッズ・ラボラトリーでは、LINEでイベントの概要・来場者の年齢層・テーマを伝えると、それをもとにおもちゃコンシェルジュが選定に反映します。Amazon・楽天等の商品URLで「このおもちゃを入れてほしい」と指名することも可能です。自分で全部選ぶ必要がなく、かつ希望も反映できるハイブリッドな使い方ができます。

「テーマに合わせたい」場合の伝え方の例

「自然・木をテーマにした展示会で、来場者は0〜5歳の子ども連れ家族。同時に5〜8人が遊べる点数で、木製おもちゃ中心にしてほしい」のように、テーマ・年齢・同時利用人数の3点を伝えると選定がスムーズです。

会期中に壊れた・汚れたときの対応

複数日にわたるイベントや展示会では、会期中におもちゃが壊れる・汚れるケースは珍しくありません。「壊れたら終わり」では、後半の日程でキッズスペースが機能しなくなります。

おもちゃレンタルサービスの多くは、会期中のイレギュラー交換に対応しています。「壊れたから交換できない」ではなく、必要に応じて追加対応できる仕組みがあるかどうかを事前に確認しておきましょう。

また、補償プランに加入することで、通常の使用による破損のリスクを軽減できます。子どもが思い切り遊ぶ場所では、補償の有無を事前に確認しておくと安心です。

イベント会場では「おもちゃを大切に扱ってください」と張り紙をしても、小さな子どもには伝わりにくいことがほとんどです。壊れることを前提に、交換・補償の仕組みを事前に確認しておくことが、現場での慌てを防ぎます。

大型遊具の設営・撤去とは何が違うか

「キッズスペースを作りたい」と検索すると、トランポリン・ボールプール・大型すべり台などの設営・撤去サービスが出てくることがあります。これらは会場の広さや設営コストが大きく、短期間のイベントには向かないケースも少なくありません。

おもちゃのレンタル(実玩具)は、大型遊具設営とは用途が異なります。

← 横にスクロールできます →

大型遊具の設営・撤去とは何が違うか
比較項目 大型遊具設営 実玩具レンタル
必要スペース 広い専用エリアが必要 コーナー1〜2畳程度から設置可能
設営・撤去 業者による設営・撤去が必要 届いたおもちゃを並べるだけ
コスト感 設営費・輸送費が別途かかることが多い 送料込みの月額料金で管理しやすい
向く場面 大規模イベント・屋外・専用キッズゾーン 展示会・社内イベント・コンパクトなスペース
年齢対応 対象年齢が限られることが多い 0歳〜小学生まで年齢別に選定可能

「大型遊具を置くほどのスペースはないが、子どもが退屈しない場所を作りたい」という場面では、実玩具レンタルが現実的な選択肢になります。

\ 法人・施設のご担当者さまへ /
施設に合うおもちゃ構成を
無料でご提案します
利用人数や設置スペースが未定の段階でも
ご相談いただけます。
ご相談いただけること
月額6,380円〜の3コースおもちゃ15点以上往復送料・補償込み
ご相談とお見積りは無料です。
導入時期が未定の段階でも承ります。
法人利用について相談する

送料込み・補償・専任担当の有無を確認しておく

法人向けのおもちゃレンタルを検討するとき、月額料金だけで比較すると後から「送料が別途かかった」「壊れたときの対応が不明だった」という状況になりやすいです。

事前に確認しておきたい項目は次の4点です。

  • 送料込みかどうか:往復送料が月額に含まれているか、別途請求かを確認する
  • 補償の有無と範囲:通常使用による破損がカバーされるか、免責事項はどこまでか
  • イレギュラー交換の条件:会期中に壊れた場合の交換費用・対応スピード
  • 専任担当の有無:法人契約の場合、担当者が窓口になるかどうか

キッズ・ラボラトリーの法人向けプランは、送料込み・月額11,000円で15点以上のおもちゃが届く構成です。専任営業が担当し、請求書払い・領収書対応など法人向けの書類対応も可能です。詳細な条件は各社公式サイトで最新情報をご確認ください。

キッズスペースに向く場面・向かない場面の目安

おもちゃレンタルによるキッズスペースが向く場面と、別の方法を検討したほうがよい場面があります。

← 横にスクロールできます →

キッズスペースに向く場面・向かない場面の目安
場面・状況 相性 理由
展示会・社内イベント(1〜2日) 設営不要・コンパクトなスペースで対応できる
複数日開催のイベント(1週間〜1ヶ月) 月単位のレンタルで期間中ずっと使える
来場者の年齢層が0〜6歳中心 年齢別に選定してもらえるため対応幅が広い
屋外・雨天リスクがある会場 木製おもちゃは屋外・雨天での使用に向かないものがある。屋内スペースが確保できる場合は問題なし
体を大きく動かす遊びを中心にしたい 実玩具は手先・思考系が中心。粗大運動が目的なら大型遊具設営との組み合わせを検討

◎は相性が良い場面、△は状況によって別の選択肢も検討する場面です。「体を動かす遊びも入れたい」という場合は、実玩具レンタルと大型遊具設営を組み合わせる方法もあります。

キッズスペースのよくある質問

Q1. 参加人数が直前まで読めない場合、何点用意すればいい?

同時利用5〜8人を想定して15点前後を基準にすると、人数の波に対応しやすいです。来場者が少ない日は余裕が生まれ、多い日でも取り合いになりにくい点数です。1人用と複数人用を6〜7割・3〜4割の比率で混ぜておくと、1人でも来ても・複数人が来ても対応できます。

Q2. イベントのテーマに合わせておもちゃの内容を指定できる?

指定・相談できるサービスを選ぶのが現実的です。カタログから自分で選ぶ方式では、テーマとのマッチングに限界があります。おもちゃレンタルサービスの多くは、LINEやメールでイベントのテーマ・来場者の年齢層・希望するおもちゃのジャンルを伝えると、担当者が選定に反映してくれます。Amazon・楽天等の商品URLで指名できるサービスもあります。

Q3. 会期中におもちゃが壊れた場合はどう対応する?

事前に交換条件と補償の有無を確認しておくのが最善です。おもちゃレンタルサービスの多くは会期中のイレギュラー交換に対応しており、補償プランに加入しておくと通常使用による破損のリスクを軽減できます。詳細な条件は各社公式サイトでご確認ください。

Q4. 0歳〜小学生まで年齢層が幅広い場合、どう選べばいい?

年齢グループを「0〜2歳」「2〜4歳」「4歳以上」の3つに分け、それぞれ2〜3点ずつ確保するのが目安です。0〜2歳向けは小部品・磁石を避け、大きめパーツ・布素材を中心に。2〜4歳向けを点数の中心に置き、4歳以上向けにはパズルやカードゲームなど「考える」要素を入れると、長時間でも飽きにくくなります。

Q5. 大型遊具設営と実玩具レンタルはどう使い分ければいい?

スペースと目的で判断するのが現実的です。広い専用エリアがあり「体を動かす遊び」を中心にしたいなら大型遊具設営が向きます。展示会ブース横・会議室の一角などコンパクトなスペースで「手先・思考系の遊び場」を作りたいなら実玩具レンタルが対応しやすいです。両方を組み合わせることも可能です。

他の施設タイプのキッズスペースについて

施設の種類によって、おもちゃの選び方や点数の考え方は異なります。以下の記事もあわせてご参照ください。

\ 導入をご検討中の方へ /
まずは無料相談・
お見積りから
施設規模やご予算に合わせて、
プランやおもちゃ構成をご案内します。

法人・施設向けプラン

月額6,380円〜(税込)

おもちゃ15点以上・往復送料と通常利用の補償込み

無料で相談・見積りを依頼する
ご相談・お見積りは無料です。
お急ぎの場合は 047-702-5550(平日10:00〜17:00)。
法人・施設向けプランの料金・利用条件を見る
ABOUT ME
青栁 陽介(おもちゃコンシェルジュ/キッズ・ラボラトリー代表取締役)
青栁 陽介は、キッズ・ラボラトリー株式会社 代表取締役であり、自らもおもちゃコンシェルジュとして利用者対応・玩具選定の現場に立つ。 2003年に通販システム業界に入り、2015年テモナ株式会社(東証一部 3985)執行役員、2017年に執行役員CMOに就任。在任中に東証マザーズ上場・東証一部上場を経験。2018年12月、一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会の創立メンバーとして業務執行理事に就任し、矢野経済研究所「サブスクリプション市場2019」をはじめとする業界調査に協力。サブスクリプション関連の講演・セミナーに登壇し、延べ15,000名以上が参加するなど、業界の体系化にも携わってきた。 2019年5月、長男の難病闘病をきっかけに、ベッドサイドでも安全に遊べる知育玩具の必要性を痛感してキッズ・ラボラトリー株式会社を設立。2020年1月の知育玩具サブスクリプション開始以降、累計約45万点(お届け約10万件)の発送実績を重ねる。 記事監修においては、自身が直接対応してきた利用者の声、実際の返却理由、人気・不人気の商品傾向など、運営現場の一次データに基づいた「実際に使われるおもちゃ」の視点を提供する。