この記事を監修した人
幼児教育監修|石渡 恵美(幼稚園教諭)
医療監修|福井 美和子(看護師/保健師)
おもちゃ選定|青栁 陽介(おもちゃコンシェルジュ/キッズ・ラボラトリー代表取締役)

「何を買っても反応しない」「まだ早いのかな」と感じているご家庭は、とても多いです。

生後1ヶ月のおもちゃは、1〜3個で十分です。自分で握れなくても、見る・聞くだけで関われるタイプがあります。反応が数十秒でも、それは遊べている状態です。

この記事では、握れない時期に使いやすいおもちゃのタイプ・保護者の関わり方・反応が薄いときの対処・安全な置き方を具体的にお伝えします。商品ランキングではなく「どう使うか」を中心に書いています。

この記事でわかること
  • 生後1ヶ月のおもちゃは何個用意すればよいか
  • 握れない時期に使いやすい4つのタイプと保護者の関わり方
  • モビール・メリー・ラトル・布絵本それぞれの置き方・見せ方
  • 反応が薄いときに試したい調整の手順

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生後1ヶ月、おもちゃは1〜3個で十分です

生後1ヶ月のおもちゃは1〜3個が目安で、保護者が一緒に使うところからで十分です。自分で握れなくても、見る・聞くだけで関われるタイプがあります。反応が数十秒でも、それは遊べている状態です。

一般的には、この時期のお子さまはまだ視力が発達途中で、顔から20〜30cm程度の距離にあるものをぼんやりと認識し始めているとされています。聴覚は出生直後から機能しており、音の方向に顔を向けようとする動きが見られることもあります。ただし、これらの反応には個人差があります。「反応しない日」があっても、おもちゃの問題でも、お子さまの問題でもありません。

発達や知育が気になって選び方を調べる保護者の方は多いですが、この時期に大切なのは「何個買うか」より「どう使うか」です。まず1〜2個を保護者が一緒に使ってみて、お子さまの様子を観察するところから始めてみてください。

「たくさん揃えなきゃ」と焦らなくて大丈夫です。生後1ヶ月は、保護者の声かけや顔を見せること自体が、お子さまにとって大切な関わりになっています。おもちゃはその補助として使うくらいの気持ちで十分です。

握れなくても使えるおもちゃタイプと保護者の関わり方

おもちゃを始める時期の判断については、別記事「新生児のおもちゃはいつから」もご覧ください。

握れない時期に使いやすいのは、モビール・メリー・保護者が鳴らすラトル・布絵本の4タイプです。どれも赤ちゃんが自力で操作する前提ではなく、保護者が見せる・鳴らす・声をかけながら使います。

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以下の表は、各タイプの使い方・保護者の関わり・やめるサイン・安全確認のポイントをまとめたものです。迷ったら、まずモビールかメリーから始めるのが有力な選択肢です。設置したままにできるので、保護者の手が離れているときも使えます。

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握れなくても使えるおもちゃタイプと保護者の関わり方
タイプ 1ヶ月での使い方 保護者の関わり やめるサイン 安全確認
モビール 顔から20〜30cm程度の距離に吊るして視線を引く 「くるくる回ってるね」と声をかける 目をそらす・泣き始める・眠そうにする 取り付け強度・ひもの長さ・寝床への設置禁止
メリー ベッドや床に設置し、回転・音楽を見せる 音量を確認し、近くで一緒に見る 顔をそむける・泣く・手足の動きが止まる 手が届く距離になったら取り外しを検討
ラトル(ガラガラ) 保護者が視野の端でゆっくり鳴らす 顔に近づけすぎず、反応を確認しながら使う 顔をそらす・びっくりして泣く 口に入るサイズでないか・ひもがないか確認
布絵本 白黒・高コントラストのページを顔から20〜30cm程度で静止させて見せる 「これはだよ」と声をかけながら1枚ずつゆっくり見せる 目をそらす・ぐずる 破れ・ほつれ・小さなパーツがないか確認

※対象月齢・仕様は各メーカー公式情報をもとに作成しています。価格は2026年6月時点の参考価格です。

迷ったら、まずモビールかメリーを1つ用意するところから始めてみてください。設置型なので保護者の手が離れているときも使えますし、お子さまが目で追う様子を観察しやすいです。ラトルや布絵本は、保護者が積極的に関わる時間に使うと自然に使いやすくなります。

モビール・メリーはどこに・どう置くか

モビールは顔から20〜30cm程度の距離が目安です。真上より少し斜め前に置くと視線が向きやすく、直射日光や風が当たらない場所を選びます。ベッド内への設置は、安全な睡眠環境の観点から避けてください。

一般的には、この時期のお子さまの視力はまだ輪郭をぼんやりと認識できる程度とされています。この時期は白黒や高コントラストのデザインのほうが視線を引きやすい場合があります。ただし、反応の出方には個人差があります。「じっと見ている」「目が動く」といった小さな変化が、この時期の反応のサインです。

メリーはベッドサイドや床に設置するタイプが多く、音楽と回転を組み合わせて使います。音量は控えめに設定し、お子さまの様子を見ながら調整してください。

吊り玩具の安全確認(必ずチェック)

  • 取り付け部分がしっかり固定されているか、定期的に確認する
  • ひもや紐の長さが、お子さまの手が届く距離になっていないか確認する
  • お子さまが寝ている場所(ベッド・布団の中)への設置は避ける
  • お子さまが手を伸ばせるようになってきたら、取り外しを検討する

「手が届くようになったらどうするか」を最初から考えておくと、安全な使い方が長続きします。個人差がありますが、一般的には生後3〜4ヶ月頃から手を伸ばす動きが見られることがあるため、その前に設置場所を見直しておくと安心です。

モビールの手作り・吊るし方の詳細は、別記事「モビールの選び方と安全な吊り方」をご覧ください(公開後にリンクを実装予定です)。

ガラガラ(ラトル)は保護者が鳴らして使う

ラトルは、保護者がお子さまの視野の端でゆっくり鳴らすところから始めます。大きな音より柔らかい音のものが目安で、顔に近づけすぎず、反応を確認しながら使います。

この時期のお子さまは、音の方向に顔を向けようとする動きが見られることがあります。ただし、毎回反応するわけではありません。眠い・空腹・機嫌が悪いときは反応が下がりますが、これはラトルの問題ではなく、お子さまの状態によるものです。

ラトルを選ぶ際は、以下の点を確認しておくと安心です。

  • 口に入るサイズでないか(誤飲リスクのある小さなパーツがないか、メーカー公式情報や消費者庁・こども家庭庁の注意喚起を確認してください)
  • ひもや紐がついていないか
  • 素材が柔らかく、顔に当たっても安全か
  • メーカー公式情報に記載された対象月齢を確認する

個人差がありますが、一般的には生後3〜5ヶ月頃から自分で握れるようになるとされています。それまでは「保護者が鳴らして聞かせる」という使い方で十分です。

布絵本はどう見せると反応しやすいか

布絵本は、白黒や高コントラストのページを顔から20〜30cm程度の距離で静止させて見せるのが目安です。ページをめくるより、1枚をゆっくり見せるほうが反応を確認しやすいです。

「見ているかどうか分からない」と感じることも多いですが、目の動きや手足の動きが少し変わるだけでも、視覚的な刺激に反応している可能性があります。声をかけながら見せると、お子さまにとって保護者との関わりの時間にもなります。

布絵本を使う前に、以下を確認しておくと安心です。

  • 破れやほつれがないか
  • 小さなパーツや飾りが取れそうになっていないか
  • 洗濯できる素材かどうか(衛生面の確認)

布絵本は、ラトルと同様に「保護者が見せる」という使い方が中心です。お子さまが自分でページをめくるようになるのはもう少し先の話なので、今は「一緒に見る時間」として使ってみてください。

反応が薄いときに試したい4つの調整(概要)

反応が薄いときは、距離・角度・音量・時間帯のうち一つだけ変えて様子を見ます。複数を同時に変えると何が効いたか分からなくなるため、一つずつ試すのが観察のコツです。

具体的には、次の順番で試してみてください。

  1. 距離を変える:20〜30cmより少し近づけるか、遠ざけてみる
  2. 角度を変える:真上より少し斜め前、または横から見せてみる
  3. 音量を変える(ラトル・メリーの場合):より柔らかい音に変えるか、少し離れた位置から鳴らす
  4. 時間帯を変える:授乳後すぐより、少し落ち着いた覚醒時間に試してみる

眠い・空腹・機嫌が悪いときはおもちゃへの反応が下がります。これはおもちゃの問題ではなく、お子さまの状態によるものです。無理に続けず、機嫌のよい覚醒時間に短く試すのが目安です。

詳しい観察手順と相談の目安は、別記事「生後1ヶ月のおもちゃに反応しない場合の対処」をご覧ください。

やめるサインを見逃さないために

お子さまが「もう十分」と伝えているサインは、言葉ではなく体の動きで現れます。次のサインが出たら、おもちゃを片付けて休ませてあげてください。

  • 目をそらす・顔をそむける
  • 泣き始める・ぐずる
  • 手足の動きが止まる・ぐったりする
  • あくびをする・目をこする

「もっと遊ばせたい」という気持ちは自然ですが、この時期のお子さまは短い覚醒時間の中で多くの情報を処理しています。遊びの時間はお子さまの様子を見ながら短めに切り上げることが目安です。具体的な時間についてはメーカーの取扱説明書や小児科・かかりつけ医にご確認ください。無理に続けなくて大丈夫です。

「反応がなかった」と感じる日は、お子さまが眠い・空腹・体調が優れないタイミングだったことも多いです。同じおもちゃを別の時間帯に試してみると、反応が変わることがあります。

吊り玩具と寝床まわりの安全確認

吊り玩具は、ひもの長さ・取り付け強度・お子さまの手が届く距離を定期的に確認します。寝床(ベッド・布団の中)に柔らかいものを置くことは、安全な睡眠環境の観点から避けてください。

具体的に確認したいポイントは以下の通りです。

  • 取り付け部分が緩んでいないか(週に1回程度確認する)
  • ひもや紐の長さが、お子さまの首や手に絡まる長さになっていないか
  • お子さまが手を伸ばせる距離になっていないか(個人差がありますが、一般的には生後3〜4ヶ月頃から要注意)
  • 寝ているときはおもちゃを取り外すか、手が届かない位置に移動させる

寝床(ベッド・布団の中)には、柔らかいぬいぐるみや布製品を置かないことが、安全な睡眠環境を守るうえで重要とされています。これはおもちゃの問題ではなく、乳幼児の睡眠環境全般に関わる注意点です。

「かわいいから一緒に寝かせたい」という気持ちはよく分かります。ただ、寝床まわりはできるだけシンプルに保つことが、お子さまの安全につながります。起きている時間に一緒に使うおもちゃと、寝るときの環境は分けて考えてみてください。

おもちゃを選ぶ前に確認したい安全マーク

おもちゃを選ぶ際は、STマーク(日本玩具協会の安全基準)や子どもPSCマークの有無を確認します。メーカー公式情報に記載された対象年齢と警告表示も必ず確認してください。

STマークは、1971年に日本玩具協会が創設した玩具安全マークです。対象は14歳以下の子ども向け玩具で、万一の事故時に最高1億円の補償制度があります(出典:製品評価技術基盤機構)。

子どもPSCマークは、改正消費生活用製品安全法に基づく制度で、2025年12月25日施行以降に製造・輸入された3歳未満向け玩具はPSCマークなしでは販売できません(出典:経済産業省)。3歳未満のお子さまへのおもちゃを選ぶ際は、このマークの有無を確認しておくと安心です。

誤飲リスクのある小さなパーツについては、経済産業省・こども家庭庁の注意喚起をご確認ください。生後1ヶ月の段階から「口に入るサイズのパーツがないか」を確認しておく習慣をつけておくと安心です(出典:経済産業省・こども家庭庁)。

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おもちゃを選ぶ前に確認したい安全マーク
マーク 対象 確認のポイント
STマーク 14歳以下向け玩具 日本玩具協会の安全基準適合。事故時の補償制度あり
子どもPSCマーク 3歳未満向け玩具 2025年12月25日施行。対象玩具への表示が義務化

どちらのマークも「絶対に安全」を保証するものではありませんが、選ぶ際の判断材料の一つになります。メーカー公式情報の対象年齢と警告表示を必ず確認したうえで使うことが前提です。

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生後1ヶ月のおもちゃのよくある質問

Q1. 生後1ヶ月のおもちゃは何個用意すればよいですか?

1〜3個が目安です。この時期は保護者が一緒に使うことが前提なので、たくさん揃える必要はありません。まず1〜2個を試してみて、お子さまの様子を見ながら必要であれば追加するくらいで十分です。「反応しないから別のものを買う」より、距離・角度・時間帯を変えて同じおもちゃで試してみることをおすすめします。

Q2. おもちゃを見せても全く反応しません。どうすればよいですか?

生後1ヶ月のお子さまの反応は、数秒間目が止まる・手足の動きが少し変わる程度でも、反応している状態です。全く反応がない場合は、眠い・空腹・機嫌が悪いタイミングの可能性があります。まず距離を20〜30cmに調整し、機嫌のよい覚醒時間に短く試してみてください。それでも心配な場合は、1ヶ月健診や小児科でご相談いただくと安心です。

Q3. モビールはベッドの中に置いてもよいですか?

寝床(ベッド・布団の中)への設置は避けてください。安全な睡眠環境の観点から、寝床まわりには柔らかいものや吊り下げるものを置かないことが推奨されています。モビールはベッドの外側や、お子さまが起きている時間に使えるプレイマットの上方に設置するのが目安です。取り付け強度とひもの長さも定期的に確認してください。

Q4. 生後1ヶ月のおもちゃで安全マークは何を見ればよいですか?

STマーク(日本玩具協会)と子どもPSCマーク(経済産業省)の2つが目安です。STマークは14歳以下向け玩具の安全基準適合を示し、子どもPSCマークは2025年12月25日施行以降の3歳未満向け玩具に義務化されています。どちらも「絶対に安全」の保証ではないため、メーカー公式情報の対象年齢と警告表示も必ず確認したうえで使うことが前提です。

Q5. 買うかレンタルか、どちらがよいですか?

「何を選べばよいか分からない」「お子さまの反応を見てから決めたい」という場合は、レンタル・サブスクが選びやすいです。プロが月齢に合わせて選んでくれるため、選ぶ手間が省け、合わなかった場合に交換・返却できます。一方、特定のおもちゃを長く手元に置きたい場合や、信頼できるおさがりがある場合は購入やおさがりが合うこともあります。どちらが正解というわけではなく、ご家庭の状況に合わせて選んでみてください。

次のステップ

この記事では、生後1ヶ月のおもちゃの選び方と使い方の概要をお伝えしました。さらに詳しく知りたい場合は、以下の関連記事もご覧ください。

  • 新生児のおもちゃはいつから始めればよいか
  • 生後1ヶ月のおもちゃに反応しない場合の対処(詳しい観察手順と相談の目安)(公開後にリンクを実装予定です)
  • おもちゃのレンタルと購入、どちらが合うか状況別の選び方(公開後にリンクを実装予定です)
キッズ・ラボラトリーの利用データについて

本記事で使用している「継続利用データ」「利用者アンケート」は、キッズ・ラボラトリーの利用者対応・交換リクエスト・アンケート回答をもとに、個人が特定されない形で集計したものです。対象期間、件数、集計方法はデータと実績|公式ファクトに記載しています。

参考文献・出典一覧

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石渡 恵美(幼稚園教諭)
石渡 恵美(いしわた えみ)/幼稚園教諭。 2013年 玉川大学 教育学部 教育学科卒業、幼稚園教諭1種免許取得。 卒業後、学校法人 新井学園 川崎若葉幼稚園(神奈川)、学校法人 中田学園 宮崎二葉幼稚園(宮崎)にて、合計約5年間 幼稚園教諭として勤務。保育現場での経験も持つ。 日常的に童謡や手遊び歌を通じて子どもと関わる中で培った、遊び・音楽・言語を介した発達支援の知見を活かし、キッズ・ラボラトリーでは乳幼児の発達段階・遊びのねらい・親子のコミュニケーションに関する記事を監修する。現在は2児の母。