太宰 潮
福岡大学 商学部 教授
太宰教授は、利用者の声や月齢ごとの変化を見ながら、お子さまに合う遊びを無理なく選ぶことが大切だと話しています。
Step4|4歳以降「役割遊び」へ少しずつ広げる
役割を決めて複数人で遊ぶ段階は、4歳以降が目安です。ただし発達障害のある子どもの場合、この段階への移行には個人差があります。
「まだできない」ではなく「今はStep3の段階」と捉え、焦らず見守ることが大切です。
発達障害のある子に向くごっこ遊びおもちゃ比較一覧
以下は、ごっこ遊びの導入・発展に役立つおもちゃの比較です。子どもの発達段階や興味に合わせて選ぶ際の参考にしてください。
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レゴ デュプロ デュプロのコンテナ スーパーデラックス
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プラレール 10のレイアウトがつくれる!ベーシックレールセット
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アンパンマン おしゃべりいっぱい!ことばずかんSuperDX
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エド・インター 木のままごとあそび 夢のフルーツタルト
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ごっこ遊びの入口として最初に検討したいのはエド・インター 木のままごとあそび 夢のフルーツタルトです。具体的な食材の形が揃っているため、「これは何?」という会話が自然に生まれやすく、見立て遊びからごっこ遊びへの橋渡しに向いています。
- 見立て遊びの入口を作りたい → エド・インター 木のままごとあそび 夢のフルーツタルト(3歳〜・具体的な形で理解しやすい)
- 電車・乗り物が好きな子 → プラレール ベーシックレールセット(3歳〜・構造化された遊びで安心感あり)
- ブロックで世界を作るのが好きな子 → レゴ デュプロ(1.5歳〜・自由度が高く見立て遊びに発展しやすい)
- 言葉の発達も一緒に促したい → アンパンマン ことばずかんSuperDX(3歳〜・物と言葉の対応が学べる)
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親の関わり方|今日からできる具体的なサポート
親がお手本を見せることが、ごっこ遊びへの最も自然な入口になります。
「遊ばせよう」と意気込むより、親自身が楽しそうに遊んでいる姿を見せることが先です。子どもは「楽しそう」という感情を模倣することから始めます。
関わり方①|大人が先に遊んでみせる
子ども前でおもちゃを使い、「このフルーツ、切ってみるね」「美味しそうなケーキができたよ」と声に出しながら遊びます。
子どもが参加しなくても、まず5〜10分間は親だけで遊び続けることが大切です。「やらなきゃいけない」という空気を作らず、「楽しい場があるという状況を作ることが目的です。
関わり方②|子どもの興味から入る
電車が好な子には「電車の駅っこ」恐竜が好きな子には「恐竜の世界ごっこ」など、子どもがすでに好きなものをごっこ遊びのテーマにするのが最も入りやすい方法です。
キッズ・ラボラトリーの利用者アケートで、ブッとっ遊びのおもちゃをリクエストしたい。創作・創造物を使って家族とコミュニケーションをとるのが好きなようなので」という声が届いています。子どもの「今の好き」を起点にすることで、遊びへの参加意欲が高まりやすくなります。
関わり方③|こだわりを否定しない
おもちゃを一列に並べる、同じ場面繰り返す、といった行動はその子なりの遊び方です。
「それじゃなくてこっちで遊ぼう」と誘導するより、その行動の隣に座って「仲間に入れて」と声をかけるほうが、関係性を壊さずに済みます。
こだわりの世界を尊重しながら、少しだけ「外の要素」を加えていくイメージです。
関わり方④|遊びの世界を言葉で実況する
「このクマさんはお腹が空いているみたいだよ」「お店屋さんに来たお客さんだよ」と、遊びの状況を言葉で実況することで、子どもはごっこ遊びの「文法」を少しずつ学んでいきます。
言葉の発達が気になる子どもには特に有効で、言葉と場面の対応関係を自然に学べます。
おもちゃ選びで気をつけたい「失敗パターン」
「せっかく買ったのに全く遊ばなかった」という声は、キッズ・ラボラトリーの利用者アンケートでも繰り返し届いています。
「ウッディプッディのおままごとセットを持っているので、届いたセット」とかぶってしまいました。似たようなものが2つあっても、子どもはどちらも中途半端にしか遊ばなくなってしまって…」(3歳のお子さんをお持ちの保護者より)
この事例が示すのは、テーマが重複するおちゃは遊びの深まりを妨げるということです。おままごとセットを選ぶ際は、すでに持っているものと「食材系・調理器具系・お店系」のどのカテゴリに属するかを確認してから選ぶと失敗が減ります。
「私が忙しくて、おもちゃで一緒に遊ぶ時間がなかなか取れませんでした。子どもも最初は興味を示していたのに、だんだん遊ばなくなってしまって。おもちゃの問題」というより、一緒に遊ぶ時間が作れなかったことが原因だったと思います」(2歳後半のお子さんをお持ちの保護者より)
ごっこ遊びは特に、最初の2〜3週間は親が一緒に遊ぶ時間を確保することが定着のカギになります。おもちゃを置いておくだけでは、発達障害のある子どもには届きにくいことが多いです。
キッズ・ラボラトリーのおままごとカテゴリの人気ランキングを見ると、1位はフィッシャープライスのスマートフォン(注文2,069回)、3位はエド・インターのままごといっぱいセット(969回)、10位はウッディプッディのアイスクリームセット(649回)と続きます。注文回数が多い商品は「実際に遊んでもらえた実績がある」ものでもあるため、迷ったときの参考になります。
「購入・サブスク・おさがり」どれが合うか|状況別の向き不向き
おもちゃの入手方法は1つではありません。家庭の状況によって合う選択肢が変わります。
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「何が合うかまだわからない」という段階では、サブスクで複数のおもちゃを試す方法が合いやすいです。一方、特定のおもちゃへのこだわりが強い子どもには、そのおもちゃを購入して手元に置き続けるほうが安心感につながることもあります。
キッズ・ラボラトリーの継続利用データでは、年間プランを選ぶ家庭が約5割強を占めており、「半年以上かけて子どもの好みの変化を見ながら使う」スタイルが定着しています。同じ家庭でも半年で好みが大きく変わるケースが多く、短い間隔でおもちゃを入れ替えることが遊びの幅を広げるうえで有効です。
専門機関への相談を考えるタイミング
おもちゃや遊び方の工夫だけでは難しさが続く場合、専門機関への相談も選択肢の一つです。
以下のような状況が続く場合は、かかりつけの小児科や発達支援センターに相談してみることをおすすめします。
- 3歳を過ぎても「ふり遊び」(食べるふり・電話するふりなど)がほとんど見られない
- 他者への関心がほとんどなく、大人が遊んでいても視線を向けない
- 特定の感覚刺激(音・触感など)への強い拒否反応がある
- 言葉の発達に著しい遅れがある
ただし、上記に当てはまるからといって必ずしも発達障害の診断につながるわけではありません。個人差が大きい時期でもあるため、専門家の目で確認してもらうことが大切です。看護師・保健師への相談窓口として、地域の子育て支援センターや乳幼児健診の場も活用できます。
発達に関する不安は、一人で抱え込まなくて大丈夫です。市区町村の発達支援センターや、かかりつけの小児科に「遊び方が気になる」と伝えるだけでも、適切な支援につながる第一歩になります。
ごっこ遊びに関してよくある3つの質問
Q1. 何歳になってもごっこ遊びをしない場合、心配すべきですか?
3歳を過ぎても「ふり遊び」の段階が見られない場合は、専門家に相談してみると安心です。ただし、ごっこ遊びの表現方法は子どもによって大きく異なります。一列に並べる・同じ場面を繰り返すといった行動も、その子なりのごっこ遊びである場合があります。「遊んでいない」ではなく「どんな遊び方をしているか」を観察することから始めてみてください。
Q2. 発達障害のある子どもに向くおもちゃはどう選べばいいですか?
子どもがすでに好きなもの・興味を示しているものに近いカテゴリから選ぶのが最も入りやすい方法です。電車好きなら電車を使ったごっこ遊び、食べ物に興味があるならおままごとセット、という具合に「今の興味」を起点にします。いきなり複雑なセットを用意するより、シンプルで具体的な形のおもちゃ(木製の食材セットなど)から始めると、見立て遊びへの入口が作りやすいです。
Q3. 親がどう関わればごっこ遊びが広がりやすいですか?
最初の2〜3週間は親が先に楽しそうに遊んでみせることが、最も効果的なアプローチです。「やらせよう」という意識より「一緒に楽しむ」姿勢のほうが、子どもは自然に引き寄せられます。子どものこだわりの行動を否定せず、その隣に座って「仲間に入れて」と声をかけることから始めてみてください。遊びの世界を言葉で実況することも、言葉の発達と遊びの広がりを同時に促す方法として有効です。
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