1歳半の言葉が遅い時、おもちゃ選びと遊び方の発達目安
この記事を監修した人石渡 恵美・福井 美和子・太宰 潮・青栁 陽介詳しく
「1歳半になったのに、まだ言葉が少ない」と感じているなら、語数だけで判断しなくて大丈夫です。理解・聞こえ・やりとり・指差しを合わせて観察することが、この時期の言葉の発達を見るうえで大切な考え方です。
相談を急ぐサインと様子を見てよいケースは、この記事の前半で具体的に示しています。おもちゃを選ぶ前に、まずそこを確認してみてください。
この記事でわかること
- 1歳半の言葉の発達を語数・理解・聞こえ・やりとり・指差しで総合的に見る方法
- 健診を待たずに相談すべきサインと、様子を見てよいケースの違い
- 親子のやりとりで言葉に触れる機会を増やす遊び方の具体例
- メーカー公式の対象年齢を確認した1歳半向けおもちゃの選び方
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言葉の数だけで判断しなくていい理由
1歳半の言葉の発達は、語数だけで判断しなくて大丈夫です。理解(言葉の意味がわかるか)・聞こえ(音に反応するか)・やりとり(視線や身振りで応答するか)・指差し(興味を伝えようとするか)を合わせて観察することが大切です。国立障害者リハビリテーションセンターが公開している発達段階の情報でも、発達の確認は複数の観点から行うことが示されています。語数が少なくても他の項目が育っていれば、焦らなくて大丈夫です。
言葉の発達は「聞く→意味を理解する→発語する」という順番で進みます。発語が少なくても、「おいで」と言うと寄ってくる、「ちょうだい」でものを渡せる、といった言葉の意味理解ができていれば、発語はあとからついてくることが多いです。
こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」(2024年12月25日公表)では、1歳6〜7ヶ月で一語以上を話す割合は91.1%とされています。裏を返すと、約9%のお子さまはこの時期にまだ一語以上が出ていない状態です。発語の時期には個人差があり、1歳半頃まで一語が出ないお子さまも珍しくありません。
1歳半健診で確認される項目
1歳半健診(市区町村で受けられる・無料)では、以下の項目が確認されます。
- 体の発育状況(身長・体重・頭囲)
- 精神の発達状況(積み木の積み重ね・指差し・発語の数)
- 生活習慣(食事・睡眠・歯の状態など)
発語については「意味のある単語がいくつか出ているか」が目安のひとつとして確認されます。「まんま」「ワンワン」なども発語としてカウントされます。健診当日に緊張して言えなくても、普段言える言葉を保護者が伝えれば問題ありません。
語数はあくまで観察項目のひとつです。健診では保健師が理解・やりとり・指差しも合わせて総合的に判断します。「語数が少ないから必ず問題」とも「語数が出ているから安心」とも、単純には言えません。
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相談を急ぐサインと様子を見てよいケースの違い
名前を呼んでも振り向かない、指差しがまったく出ない、言葉の理解が薄いと感じるときは、1歳半健診を待たずに保健師や小児科に相談するのが安心です。語数が少なくても指差しや模倣があれば、健診で相談しながら様子を見る選択肢があります。どちらのケースかは、下の表で確認してみてください。
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「相談を急ぐサイン」が複数重なる場合は、健診を待たずに小児科や地域の保健センターに相談してみてください。「様子を見てよいケース」でも、気になることがあれば健診で積極的に伝えて大丈夫です。相談することで、専門家から具体的な関わり方のアドバイスをもらえることもあります。
言葉の発達に関する診断・治療は医師・専門機関が行うものです。この記事は家庭でのおもちゃ選びや遊び方の情報を提供するものであり、診断や治療の代わりにはなりません。気になる点があれば、かかりつけの小児科や地域の発達支援センターにご相談ください。
親子のやりとりで言葉に触れる機会を増やす遊び方
言葉に触れる機会を増やすには、おもちゃより先に「やりとりの量」を増やすことが土台のひとつになります。お子さまが指差したものに「ワンワンがいるね」と言葉を添える声かけが、やりとりの積み重ねになります。おもちゃはその機会を増やす道具として使うと自然です。
キッズ・ラボラトリーでの実際の例は「1歳半。おもちゃで遊ばない本当の理由と、先輩ママの経験やアドバイス」で紹介しています。
キッズ・ラボラトリーのおもちゃコンシェルジュの対応経験では、この時期に届くおもちゃへの反応が薄い場合、月齢と発達のペースのズレが背景にあることがあります。おもちゃを変える前に、まず親子のやりとりの場を作ることを優先するのが安心です。
① 絵本の指差し読み
絵本を読みながら「ワンワンどこ?」と聞き、お子さまが指差したら「そう!ワンワンだね」と返す。このやりとりが言葉の意味理解と発語の橋渡しになります。
同じ絵本を繰り返すことで、お子さまが先取りして指差しや声を出し始めることがあります。1回あたりの時間の目安はお子さまの様子に合わせてください。
② 音マネ遊び
「ブーブー(車)」「ワンワン(犬)」「ニャーニャー(猫)」など、擬音語・擬態語から始めると発語しやすくなります。お子さまが声を出したら大げさに喜んで返すことで、「声を出すと楽しいことが起きる」という体験が積み重なります。
③ ふりかけ遊び(ごっこ遊び)
コップを「ゴクゴク」と飲むふり、スプーンで「アーン」とするふりなど、日常動作を遊びにします。動作と言葉をセットで見せることで、言葉の意味理解につながりやすくなります。
④ 簡単な歌・手遊び
「いないいないばあ」「むすんでひらいて」など、繰り返しのリズムがある歌は声を出すきっかけになりやすいです。同じ歌を毎日繰り返すことで、お子さまが先取りして声を出し始めることがあります。
確認してから決められます
対象年齢を確認した1歳半向けおもちゃの選び方
おもちゃを選ぶときは、メーカー公式の対象年齢が1歳半(18か月)以上と明示されているものを確認してください。対象年齢外の商品を親の付き添いで使うことは推奨しません。消費者庁の情報でも、対象年齢の確認が子どもの事故防止の基本とされています。やりとり・模倣・指差しを引き出せる、操作性のシンプルなものが向いています。
「ことばずかん」シリーズはいくつかの型番・シリーズが存在します。購入・レンタル前にメーカー公式サイトで型番と対象年齢を確認することをおすすめします。シリーズによって対象年齢が異なるため、混同しないよう気をつけたいところです。
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商品画像・情報は アマゾンアソシエイツ を参照しています。
※対象月齢・仕様は各メーカー公式情報をもとに作成しています。価格は2026年9月時点の参考価格です。最新の対象年齢・仕様は各メーカー公式サイトでご確認ください。
迷ったときの選び方の目安です。
- 語彙のインプット重視なら→ ことばずかんSuperDX(ペンタッチで音声が出る・語彙に触れやすい)
- 声を出す練習のきっかけも作りたいなら→ ことばずかんPremium(録音機能付き)
- 手先の動きと声かけを同時にしたいなら→ Gakkenニューブロック(組み立てながら「できた!」の声かけに使いやすい)
- まず試してみたい・コストを抑えたいなら→ Gakkenニューブロック(2,500円前後から)
最初の1本として有力なのはことばずかんSuperDXです。1歳から使えて語彙に触れる機会を作りやすく、クリックが多い商品でもあります。ただし7,000〜8,000円前後の価格帯なので、まず試してから購入を検討したい場合はサブスクでのレンタルも選択肢のひとつです。
音を嫌がるときや反応が薄いときはどうする?
音の大きさや種類への感じ方には個人差があります。嫌がるときは無理に使わず、音量を下げられるもの・音なしで遊べるものに切り替えると安心です。反応が薄い場合は、おもちゃの種類より親子のやりとりの質を見直すことが先になります。
この点は「感覚過敏の子でも遊びやすいおもちゃの選び方|音・光・触感ごとの確認ポイントと慣らし手順」でくわしく説明しています。
音を嫌がることは、感覚の個人差の範囲であることが多いです。ただし、音全般に強く反応したり、特定の音で著しく苦しそうにしたりする場合は、健診や小児科で相談してみてください。
反応が薄いおもちゃは、すぐに手放さなくても大丈夫です。月齢が上がってから急に使い始めるケースもあります。「今は合わない」と感じたら、一度しまっておいて数週間後に出してみるのも自然な対応です。
おもちゃの入手方法、どれが合う?
購入・サブスク・おさがりのどれが合うかは、家庭の状況によって変わります。下の表で自分の状況に近いものを確認してみてください。
(◎向いている ○条件次第 △やや合いづらい ×合いづらい)
おさがりは費用をかけずに手に入る反面、月齢や発達段階に合っているかの判断が難しくなります。購入は「これ!」と決まっているときに向いており、サブスクは「何が合うかわからない」「飽きやすい」時期に選びやすい方法です。
利用方法や続け方は「療育。家庭でできるおもちゃ選び|3領域別おすすめ5選と月齢別の選び方」で説明しています。
キッズ・ラボラトリーのおもちゃサブスクでは、おまかせ・LINEでのリクエスト・取り扱いおもちゃ検索からの指名の3通りを組み合わせて使えます。お子さまの月齢や手持ちのおもちゃをLINEで伝えると、重複を避けて選定に反映してもらえます。最新の料金・条件は公式サイトでご確認ください。
1歳半の言葉でよくある質問
指差しがあっても、語数・理解・聞こえを合わせて観察することが大切です。指差しは発達のよいサインですが、それだけで「相談不要」とは言えません。「名前を呼んでも振り向かない」「言葉の理解が薄い」など他の項目が気になる場合は、指差しがあっても健診や保健師に相談してみてください。気になる点を伝えることで、専門家から具体的なアドバイスをもらえることがあります。
型番・シリーズによって対象年齢が異なるため、購入前にメーカー公式サイトで確認することが安心です。「ことばずかんSuperDX」「ことばずかんPremium」など複数のシリーズがあり、それぞれ仕様が異なります。公式サイトで型番と対象年齢を確認してから選ぶと、混同を防げます。対象年齢を満たしているものを選ぶことが、安全に使うための前提です。
音を嫌がることは感覚の個人差の範囲であることが多く、無理に使わなくて大丈夫です。音量を下げられるもの・音なしで遊べるものに切り替えると安心です。音全般に強く反応したり、著しく苦しそうにしたりする場合は、健診や小児科で相談してみてください。反応が薄いおもちゃは、月齢が上がってから急に使い始めるケースもあります。
最初の1本として有力なのはことばずかんSuperDXです。1歳から使えて語彙に触れる機会を作りやすく、ペンタッチで音声が出る操作がシンプルです。録音機能も試したいならことばずかんPremium、コストを抑えたいならGakkenニューブロックから始めるのも選択肢のひとつです。購入前にサブスクで試すと、合う・合わないを確認してから決められます。
指差し・身振り・言葉の理解ができていれば、1歳半健診で保健師に相談しながら様子を見る選択肢があります。「名前を呼んでも振り向かない」「指差しをまったくしない」「こちらの言葉に反応しない」が複数重なる場合は、健診を待たずに小児科や発達支援センターに相談してみてください。相談することで、専門家から関わり方のアドバイスをもらえることもあります。
本記事で使用している傾向の記述は、キッズ・ラボラトリーの利用者対応・交換リクエスト・アンケート回答をもとにした定性的な傾向であり、統計的な代表性を保証するものではありません。詳細はデータと実績|公式ファクトをご確認ください。
学術協力
この記事で紹介した利用データの読み解きは、消費者行動・サブスクリプション研究を専門とする福岡大学商学部の太宰潮教授に学術協力をいただいています。
参考文献
- 乳幼児期の発達段階(国立障害者リハビリテーションセンター)(2026年9月確認)
- 子どもの事故防止と対象年齢の確認(消費者庁)(2026年9月確認)
- 通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果(令和4年)(文部科学省)(2026年9月確認)
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