返却されたおもちゃが次のご家庭に届くまで|点検・清掃・保管でしていること、していないこと
- 返却されたおもちゃが次のご家庭に届くまでの4工程と、各工程で見ているところ
- 素材(プラスチック・木・布・電池入り)ごとに清掃方法を変えている理由
- 「これは次に出さない」と判断している基準
- 衛生管理としてお約束できないこと
- どこで、何名が清掃しているのか
- ご返却の前に、ご家庭でしていただくこと(ほとんどありません)
おもちゃのサブスクを検討するとき、料金や点数より先に気になるのが「他のお子さまが使ったおもちゃが届く」という点だと思います。0〜2歳のお子さまはおもちゃを口に入れますから、当然のご不安です。
このページでは、キッズ・ラボラトリーが返却を受けてから次のご家庭へお届けするまでに実際に何をしているかを、工程ごとに書きます。あわせて、衛生管理としてお約束できないことも同じだけ書きます。判断の材料にしていただくためのページなので、良く見えることだけを並べても意味がないと考えています。
返却から次のお届けまで、4つの工程を通しています
ご返却いただいたおもちゃは、そのまま次のご家庭へ回ることはありません。おもちゃコンシェルジュが受け入れ、次の4工程をすべて通ったものだけを次のお届けに使います。
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4工程のうち、私たちがいちばん時間をかけているのは最初の点検です。清掃の巧拙よりも、「そもそも次に出してよいものか」を見分けるところで衛生の水準はほぼ決まると考えているためです。
清掃しているのは、千葉県市川市にある自社の拠点です
この4工程は、外部の業者に委託しているものではありません。千葉県市川市にある自社ロジスティクス2拠点で、キッズ・ラボラトリーのスタッフが行っています。おもちゃコンシェルジュが選定から点検まで同じ場所で見ているのは、「選ぶときに気づいたこと」と「返ってきたときに気づいたこと」を切り離さないためです。
清掃にあたる人数は、返却が集中する時期かどうかで変わり、日によって3〜8名です。人数を増やして早く回すよりも、1点ずつ手に取る時間を削らないことを優先しています。
なお、「1点あたり何分」という平均時間は公表していません。木製のシンプルなおもちゃと、布パーツや電池部のある複合的なおもちゃでは、かかる時間がまったく違うためです。平均を出すと、実際には手をかけているおもちゃほど数字が軽く見えてしまいます。
実際の作業の様子は動画で公開しています。
清掃風景(音が出ます)。文章では伝わりにくい手の動かし方と、1点ずつ確認している時間の長さが見ていただけます。
STEP1:返却後の点検——紫外線ライトで、目視しにくい付着物まで確認します
返却されたおもちゃは、まずおもちゃコンシェルジュが1点ずつ手に取り、破損と汚れを確認します。このとき紫外線ライトを使い、通常の目視では確認しにくい微細な付着物までチェックしています。よだれや食べこぼしの跡は、乾くと白い光の下では見えにくくなるためです。
あわせて、安全面も同じタイミングで確認します。見ているのは次のような箇所です。
- 割れ・欠け・ひびがないか(プラスチック・木製)
- 塗装の剥がれ・色落ちがないか(木製・プラスチック)
- 縫い目のほつれ、中の綿が出ていないか(布製・ぬいぐるみ)
- 小さな部品が緩んでいないか(誤飲につながる箇所)
- 電池カバーのロックが外れていないか(電池入り)
- 鋭利な角・バリが出ていないか
ここで破損や衛生状態に問題が見つかったものは、清掃工程へ進める前に外します。
STEP2:素材ごとに、清掃の方法を変えています
清掃には、除菌・消臭水「プロトクリン・アクア」を使っています。強いアルコールや塩素系の薬剤は、木製の塗装を痛めたりプラスチックを変色させたりする上に、お子さまが口に入れることを考えると残留も気になるためです。あわせて、おもちゃを保管している部屋自体にも日々噴霧し、空間の除菌を行っています。
そのうえで、おもちゃは素材によって水や薬剤への強さがまったく違います。同じ方法で一律に洗うと、木製は塗装が剥がれ、電池入りは内部が故障します。そのため、素材ごとに方法を変えています。
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この判断は、ご家庭でおもちゃを手入れするときの考え方とほぼ同じです。違うのは、迷ったときに「洗わずに外す」という選択肢を私たちが取れる点です。ご家庭では手持ちの1点を使い続ける必要がありますが、私たちは在庫から別のおもちゃに差し替えられます。
STEP3:乾燥させたうえで、衛生と安全をもう一度確認します
清掃のあとは十分に乾燥させます。ここを急ぐと、内部に水分が残ったままカビや臭いの原因になり、木製は変形します。乾燥が終わってから、衛生状態と安全性の両面で最終確認を行います。
清掃の前後で2回確認しているのは、洗ったことで見えるようになる不具合があるためです。汚れが落ちた状態ではじめて細かなひびや塗装の劣化が分かることがあり、その場合は次のお届けには使いません。
STEP4:清掃済みのおもちゃだけを保管し、出荷前にもう一度確認します
清掃と点検がすべて完了したおもちゃのみを、専用の清潔な保管棚で次のお届けまで管理します。清掃前のおもちゃと同じ場所には置きません。
保管中は、化粧箱のあるおもちゃは箱に入れたまま、化粧箱がないものはクリスタルパック(フィルム)で包んで個別に保管しています。清掃後のおもちゃ同士が棚の上で直接触れ合わないようにするためです。
そのうえで、出荷前にもう一度おもちゃコンシェルジュが状態を確認します。保管中に不具合が見つかったものは、その時点で除外して修理に回します。点検が3回(受け入れ時・清掃後・出荷前)あるのは、工程のどこか1つが漏れても次のご家庭に届かないようにするためです。
「次のご家庭には出さない」と判断している基準
衛生管理でいちばん大事なのは、どう洗うかよりもどこで諦めるかだと考えています。次に該当するものは、清掃で見た目が戻っていても次のお届けには使いません。
- 紫外線ライトの確認で、清掃後も付着物が残っているもの
- 布製で、洗浄しても衛生状態に不安が残るもの
- 割れ・欠け・鋭利なバリなど、安全上の問題が解消しないもの
- 小さな部品の緩みが直らないもの(誤飲につながるため)
- 臭いが取れないもの(喫煙・ペットなど、洗浄では戻らない付着)
該当したおもちゃは、修理できるものは修理に回し、難しいものは使用を停止します。在庫の点数を確保するために、判断を緩めることはしません。
布のおもちゃは、パーツ交換か使用停止で判断しています
ご不安がいちばん集まるのが布製おもちゃです。内部に綿が入っているため、表面を拭いただけでは中まで戻らず、洗っても完全に乾くまで時間がかかります。
そのためキッズ・ラボラトリーでは、布製パーツについて衛生状態に少しでも不安がある場合は、パーツを新品に交換するか、使用を停止する判断をしています。「洗ってみて、大丈夫そうなら出す」という運用はしていません。
衛生管理として、お約束できないこと
ここまでが実際に行っている工程ですが、書けないこと・できないこともあります。検討の材料として、同じだけ明記しておきます。
- 新品が届くサービスではありません。キッズ・ラボラトリーは、点検・清掃を通したレンタルおもちゃをお届けするサービスです。過去に他のご家庭で使われたおもちゃが含まれます。
- 無菌状態をお約束するものではありません。清掃と、必要に応じた除菌を行っていますが、医療機関の滅菌とは異なります。
- 清掃方法をご家庭ごとに指定していただくことはできません。素材ごとの基準で運用しているため、「この薬剤で処理してほしい」といった個別のご指定には対応できません。
- 使用感が完全にない状態をお約束するものではありません。木製おもちゃの自然な摩耗や経年変化など、清掃では戻らない変化は残ります。
衛生面のご不安が強い場合や、ご家族に感染症のご事情がある場合は、お申し込み前でも公式LINEからおもちゃコンシェルジュにご相談ください。お届けするおもちゃの素材(布製を外すなど)についてもご相談いただけます。
ご返却の前に、ご家庭で洗っていただく必要はありません
ご利用中のご家庭からよくいただくのが「返す前にどこまで洗えばいいですか」というご質問です。洗っていただく必要はありません。よだれ・食べこぼし・砂汚れなどは、軽く拭き取る程度でそのままご返却ください。
無理に汚れを落とそうとして強い洗剤を使ったり水洗いをしたりすると、変色や故障の原因になります。清掃はこちらの工程で行いますので、そのままお返しいただくのがいちばん安全です。日常的な遊びで生じた傷や汚れについて、弁償をお願いすることもありません。
破損・汚れ・紛失があったときの具体的な扱いは、紛失や汚れの対応についてにまとめています。
累計約45万点のお届けを通して積み上げてきた運用です
キッズ・ラボラトリーは2020年1月のサービス開始以降、累計約45万点(お届け約10万件)のおもちゃをお届けしてきました。ここまでに書いた工程と判断基準は、その運用の中で作られたものです。お届けするおもちゃがどう選ばれるかはおもちゃが届く前に決まること、料金や申し込みの流れは料金プラン・お申し込みリンクにまとめています。
学術協力者からのコメント
消費者行動・サブスクリプション研究を専門とする福岡大学商学部の太宰潮教授に学術協力をいただきました。太宰教授は「おもちゃのサブスクサービスにおける衛生管理の透明性は、利用継続の意思決定に影響を与える要因のひとつです。素材別の清掃基準や布パーツの新品交換判断など、具体的な工程を開示することは、利用者の信頼形成において合理的な根拠になりやすいと考えられます。一方で、家庭ごとの衛生感覚には個人差があるため、工程の開示に加えて、利用者自身が手元で確認できる判断基準を示すことも重要です」と指摘しています。
衛生管理についてよくある質問
前にお使いだったご家庭の情報をお伝えすることはできません。お伝えできるのは、そのおもちゃが点検・清掃・乾燥・保管の工程を通り、出荷前の確認で問題がないと判断されたものだということです。工程の途中で衛生状態や安全性に不安が残ったおもちゃは、次のお届けには使っていません。
0歳のお子さまが口に入れることを前提に点検・清掃を行っています。紫外線ライトでの付着物確認や、小さな部品の緩みの確認も、口に入れる前提での確認です。そのうえで、お届け後にご家庭で気になる汚れがついた場合は、素材に合わせて拭き取っていただければ十分です。プラスチック製は固く絞った布、木製は乾拭きが基本になります。
ご相談いただけます。公式LINEでおもちゃコンシェルジュにお伝えください。布製おもちゃについては、衛生状態に少しでも不安がある場合はパーツの新品交換か使用停止の判断をしていますが、そのうえで「布製は入れないでほしい」というご希望も承ります。ただし在庫状況・月齢・発達状況によっては、ご希望どおりにならない場合があります。
ご返却いただいて問題ありませんが、事前に公式LINEでお知らせください。返却後の受け入れ時に、通常より慎重に扱うためです。ご家庭側で強い消毒を試みると素材を傷めることがあるため、無理に処理せず、状況をお伝えいただくほうが確実です。
日常的な遊びの中で生じた傷・汚れ・破損であれば、弁償の必要はありません。そのままご返却ください。落書き、水遊び非対応品の水濡れ、ペットの噛み跡、タバコの臭いの付着など、修復が難しい汚損についてはご相談が必要になります。詳しくは「紛失や汚れの対応について」をご覧ください。