赤ちゃんはいつから喋る?発語の月齢別目安・喋る前兆・言葉を促す関わり方
「同じ月齢の子はもう『ママ』って言っているのに、うちの子はまだ一言も話さない」——おもちゃコンシェルジュとして多くのご家庭に関わってきた中で、この不安は何度もお聞きしてきました。
発語の時期は1歳前後がひとつの目安ですが、個人差が大きく、半年以上のずれがあるのが普通です。こども家庭庁が2024年12月に公表した「令和5年乳幼児身体発育調査」でも、1歳6〜7ヶ月時点で一語以上を話す割合は91.1%——つまり約9%のお子さまはまだ一語も出ていない状態です。
「今どの段階か」「相談が必要か様子見でよいか」「今日から何をすればよいか」の3点が自分で判断できる状態になることを目指して、月齢別の目安・喋る前兆・家庭でできる関わり方をまとめました。
- 始める時期を判断する目安
- 喋る前兆として観察したい6つのサイン
- 今日からできる言葉を促す声かけと遊び
- 市販品を選ぶときの注意点
赤ちゃんが喋り始める時期の目安と個人差
初語(意味のある最初の言葉)は1歳前後が目安ですが、個人差が大きく、10ヶ月頃に出る子もいれば1歳半近くになってから出る子もいます。喋り始める時期の早い・遅いと、その後の言葉の豊かさや知的発達に直接の関係はないとされています。
月齢別の言葉・前兆・家庭での関わり早見表(0〜2歳)
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この表はあくまで目安です。これより早くても遅くても、それ自体が問題というわけではありません。「今どの段階か」を確認する材料として使ってください。
発語と喃語はどう違う?
喃語(なんご)は「ばばば」「だーだー」のように意味を持たない音の繰り返しで、生後5〜10ヶ月頃に盛んになります。
発語(初語)は「ママ」「ワンワン」のように、特定の対象を指して使う意味のある言葉のことです。同じ「ままま」でも、お母さんを見ながら言っていれば発語、ただ音を楽しんでいるだけなら喃語と区別します。
喃語が豊かになってくると、発語が近いサインのひとつです。焦らず、声のやりとりを楽しむ時期と捉えておくと安心です。
こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」(2024年12月25日公表)によると、一語以上の言葉を話す割合は以下のとおりです。
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出典:こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」(2024年12月25日公表)
1歳0〜1ヶ月で話しているのは3人に1人程度。1歳半を過ぎても約9%のお子さまはまだ一語も出ていない状態です。この数字を見ると、「うちだけ遅い」という感覚が少し和らぐのではないでしょうか。
話し始める時期の早い・遅いと将来の言葉の豊かさに直接の因果関係はないとされています。お子さまのペースを認め、言葉に触れる環境を整えることが、今できる最善の関わり方です。
喋る前兆として観察したい6つのサイン
言葉が出る前に、喃語・指差し・まね・アイコンタクト・呼びかけへの反応・絵本や歌への反応という6つのサインが育ちます。これらは「言葉を受け取る力」が育っているしるしで、焦らず観察する材料として使えます。
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喃語(なんご)が豊かになってくる
「ばばば」「だーだー」「まままー」と、子音と母音を組み合わせた音が増えてきたら、発語が近いサインのひとつです。
喃語の段階では、まだ意味はありません。でも、唇・舌・のどを使って音を作る練習をしている段階で、言葉の土台になるやりとりが育っています。喃語に「だーだーだね」と返してあげるだけで、声のやりとりが生まれます。
指差しが始まる
「あれ!」と指を伸ばして何かを伝えようとする動作が出てきたら、言葉の発達において大切なサインです。
指差しは「共同注意」と呼ばれる、他者と同じものに注目を向ける力の表れです。「ワンワンいたね」「電車きたね」と、指差した先のものを言葉にしてあげると、言葉と対象がつながりやすくなります。
親の動作や声をまねようとする
手を叩くと一緒に叩く、「バイバイ」と言うと手を振る——こうした模倣が出てきたら、言葉のまねも近いサインです。
模倣は学習の基本です。大人が「わんわん」と言いながら犬を指さすと、お子さまはその音と対象をセットで覚えていきます。ゆっくり・はっきり・繰り返すことが、まねしやすい環境を作ります。
こちらをよく見るようになる(アイコンタクト)
何かを見つけたとき、すぐ親の顔を確認するように振り向く——この「目線の共有」が育っているかどうかは、発語の準備状態を見るうえで観察したいポイントです。
看護師・保健師の福井美和子さんは「指さしや目線の共有が育っているかどうかが、発語の遅れを判断する際の大切な観察ポイントです」と話しています。
名前を呼ぶと振り向く・反応する
生後6〜8ヶ月頃から、自分の名前を認識し始めます。呼びかけに振り向く・声のする方を向く、という反応が出てきたら、言葉を「受け取る力」が育っているサインです。
名前を呼んでも反応が薄い場合は、聴覚の確認も含めてかかりつけ医に相談してみると安心です。
絵本や歌に反応する
絵本を読んでいると身を乗り出してくる、歌に合わせて体を動かす——これらも言葉の発達を支える土台になるやりとりが育っているサインです。
同じ絵本を何度も「読んで」とせがむのは、言葉を覚えようとしているからです。繰り返しに付き合ってあげてください。
これらのサインが複数育っていれば、言葉はしっかり準備されています。まだ声に出ていなくても、頭の中に言葉が蓄えられている段階と捉えて、焦らなくて大丈夫です。
1歳前後で言葉が出ないとき、様子を見てよい場合と相談したい場合
1歳前後で言葉が出なくても、呼びかけに反応する・指差しをする・喃語が豊かであれば、もう少し様子を見てよいことが多いです。一方、1歳半健診で有意語がほぼない・呼びかけへの反応が薄いといった場合は、保健師やかかりつけ医への相談が安心です。
様子を見てよいサインと相談したいサインの判断表
「今すぐ相談すべき」か「もう少し様子を見てよい」かを、以下の観察ポイントで判断してみてください。
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「相談を検討したい」に複数当てはまる場合でも、診断や治療の話ではなく、まず「現状を専門家に見てもらう」という一歩です。「様子を見ましょう」と言われても不安が続くなら、1ヶ月待たずに再相談してみてください。
乳幼児健診(1歳半健診)で確認されること
1歳半健診では、言葉の発達として「有意語が1語以上あるか」「指差しができるか」が主な確認ポイントになります。
健診で「もう少し様子を見ましょう」と言われた場合でも、ご家庭で気になることがあれば次の健診を待たず、かかりつけ医や保健センターに相談してみてください。健診はあくまで集団でのスクリーニングであり、個別の詳しい評価は別途相談の場で行われます。
相談先の選び方(保健師・かかりつけ医・言語聴覚士)
どこに相談すればよいか迷ったときは、まず市区町村の保健センターへ連絡するのが入口として動きやすいです。「どこに行けばいいかわからない」という状態でも、保健師が次のステップを案内してくれます。
確認してから決められます
言葉を促す家庭での声かけと遊び
特別な教材がなくても、日常の声かけが言葉の土台になります。「今ごはん食べてるね」と実況中継する・赤ちゃんの「あー」に「あー」と返す、この2つだけでも親子のやりとりが生まれ、言葉を育てる環境になります。
日常を実況中継する
「今、お着替えするよ」「手を洗うね、気持ちいいね」のように、お子さまの動作を言葉にしてあげると、動作と言葉が頭の中でつながります。
犬を指差したら「わんわん、いたねー」、車が通ったら「ブーブー、赤いね!」と、お子さまが見ているものを言葉にするのがポイントです。ゆっくり・はっきり・少し高めの声で話しかけると、お子さまが聞き取りやすくなります。
一日中しゃべり続ける必要はありません。おむつ替え・お風呂・食事など、毎日繰り返す場面で少し意識するだけで十分です。
赤ちゃんの発声に「返す」
お子さまが「あー」と言ったら「あー」と返す。これを「逆模倣」と言います。
「ばばば」と言ったら「ばばばだね」、「まんま」と言ったら「まんま、食べようね」と返してあげてください。この時期は正しい言葉に直さなくて大丈夫です。
赤ちゃん言葉で話しかけることへの抵抗を感じるご家庭もありますが、お子さまのリズムに合わせた声かけが言葉の発達を支える土台のひとつになりやすいです。
絵本の読み聞かせ
絵本は「言葉のシャワー」として機能します。1日15分程度の読み聞かせでも、語彙の蓄積につながります。
同じ絵本を何度も読んでほしがるのは、言葉を覚えようとしているサインです。繰り返しに付き合ってあげてください。絵を指差しながら「これはリンゴ、赤いね」と実況するスタイルが特に取り入れやすいです。
読み聞かせは「正しく読まなければ」と構えなくて大丈夫です。絵を見ながら「わんわんいたね」と話しかけるだけでも、十分なやりとりになります。
歌・手遊び・わらべうた
リズムに乗った言葉は記憶に残りやすく、発語の土台になるやりとりを増やしやすいです。「いないいないばあ」「むすんでひらいて」のような手遊びは、言葉とボディランゲージを同時に楽しめます。
音楽系のおもちゃを活用するのも選択肢のひとつです。ただし、高い知育玩具より空き箱に夢中になる日もあります。お子さまが何に反応するかを見ながら、柔軟に取り入れてみてください。
言葉の発達を後押しするおもちゃの選び方
おもちゃ自体が言葉を教えるわけではなく、おもちゃを通じた親子のやりとりが言葉の土台になります。月齢に合ったおもちゃを選ぶ目安は、お子さまが自分で操作できる・親が一緒に声をかけやすい、の2点です。
おもちゃに期待する役割を整理する
言葉の発達を支えるおもちゃを選ぶとき、「このおもちゃが言葉を覚えさせてくれる」という期待は少し横に置いておくと、選びやすくなります。
おもちゃの役割は、親子のやりとりが生まれるきっかけを作ること。「これは何色?」「どこに入れる?」と声をかけやすいおもちゃが、言葉に触れる機会を自然に増やします。
キッズ・ラボラトリーの利用者アンケートでも、音・リズム系のおもちゃへのリクエストは多い一方、「届いてみると興味を示さなかった」というミスマッチも見られます。お子さまの好みは実際に触れてみないとわからないことが多く、購入前に試せる環境があると後悔を減らしやすいです。
月齢別のおもちゃ選びの目安
月齢帯ごとの有力候補です。価格は時期・販売店により変動しますので、購入前に最新の情報をご確認ください。
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商品画像・情報は アマゾンアソシエイツ を参照しています。
最初の1本として有力なのは「わんわんのバイリンガル・リモコン」(6ヶ月〜・1,980円前後)です。試しやすい価格で、日本語・英語の両方で言葉に触れる機会を増やせます。音楽・リズム重視なら「森のメロディーメーカー」、語彙を広げたい3歳以上なら「セガフェイブ(SEGA FAVE) アンパンマン にほんご えいご 二語文も アンパンマン おしゃべりいっぱい」を第一候補にしてください。
なお、「アンパンマン おしゃべりいっぱい!ことばずかんSuperDX」はメーカー公式情報では対象年齢が3歳以上です。1〜2歳のお子さまには早すぎる場合がありますので、対象年齢をご確認のうえご検討ください。
おもちゃ選びで実際にあった後悔パターン
キッズ・ラボラトリーの利用者アンケートから、言葉・音系おもちゃに関する実際の声を紹介します。購入前に知っておくと、選び方の参考になります。
キッズ・ラボラトリーの継続利用データから見えてくるのは、同じご家庭でも半年で好みが大きく変わるという傾向です。「音・リズム系が好きだったお子さまが、1歳半を過ぎると形合わせやパズルに移行する」というパターンは珍しくありません。
おもちゃを固定せず、発達段階に合わせて入れ替えられる環境が、言葉の発達を継続的に支えるうえで合理的です。購入して遊ばなかった場合の処分や保管の手間も、選び方を考えるときに頭に入れておくと後悔が減ります。
おもちゃの揃え方と家庭の状況別の向き不向き
言葉の発達を支えるおもちゃを揃える方法は1つではありません。ご家庭の状況に合わせて選んでください。
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◎向いている ○合う場合も多い △状況によって
「好みがまだわからない0〜1歳」「月齢に合わせて定期的に変えたい」ご家庭にはサブスクが合理的です。一方、「特定の1点を長く使いたい」「コストを抑えたい」ご家庭には購入やおさがりが向いています。どれが正解かはご家庭の状況次第で、サブスクがすべてのご家庭に合うわけではありません。
言葉の発達や知育への関心をきっかけにおもちゃサブスクを始めるご家庭もあります。キッズ・ラボラトリーでは、おもちゃコンシェルジュがお子さまの月齢・興味をもとに個別選定し、LINEでお子さまの様子や手持ちのおもちゃ写真を伝えることもできます。Amazon・楽天等の商品URLで「この商品を試したい」と指名することも選定に反映できる、おまかせとリクエストを組み合わせたハイブリッド型の選定が特徴です。
隔月コースは月額3,520円(税込・往復送料込み)で、通常利用では最低利用期間もありません。合わなかったおもちゃはイレギュラー交換(送料1,320円・税込)で入れ替えることもできます。料金・条件の最新情報は公式サイトでご確認ください。
発語の時期で迷ったときの5つの答え
初語は1歳前後が目安ですが、個人差が大きく、10ヶ月頃に出る子もいれば1歳半近くになってから出る子もいます。こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」(2024年12月公表)では、1歳0〜1ヶ月で一語以上を話す割合は36.5%、1歳6〜7ヶ月でも91.1%——つまり約9%はまだ一語も出ていない状態です。喋り始める時期の早い・遅いと、その後の言葉の豊かさに直接の関係はないとされています。
喃語が豊かになる・指差しが出る・親の動作をまねする・目が合う・名前を呼ぶと振り向く・絵本や歌に反応する、の6つが観察したいサインです。これらは「言葉を受け取る力」が育っているしるしで、まだ声に出ていなくても頭の中に言葉が蓄えられている段階と捉えて大丈夫です。指差しや目線の共有が育っているかどうかは、発語の準備状態を見るうえで特に観察したいポイントです(看護師・保健師 福井美和子)。
呼びかけに反応する・指差しをする・喃語が豊かであれば、もう少し様子を見てよいことが多いです。一方、1歳半を過ぎても有意語がほぼない・呼びかけへの反応が薄い・指差しがほとんど見られない場合は、かかりつけ医や保健センターへの相談が安心です。「様子を見ましょう」と言われても不安が続くなら、1ヶ月待たずに再相談してみてください。
「日常の実況中継」と「逆模倣(あーにあーで返す)」の2つが、今日から始めやすい関わり方です。特別な教材がなくても、おむつ替え・お風呂・食事など毎日繰り返す場面で少し意識するだけで、親子のやりとりが生まれます。話しかける量と質が言葉の発達を支える土台のひとつになりやすいです。
6ヶ月〜1歳半なら「わんわんのバイリンガル・リモコン」(フィッシャープライス・1,980円前後)が最初の1本として有力です。試しやすい価格で、日本語・英語で言葉に触れる機会を増やせます。音楽・リズム重視なら「森のメロディーメーカー」(1歳半頃〜)、語彙を広げたい3歳以上なら「アンパンマン おしゃべりいっぱい!ことばずかんSuperDX」を第一候補にしてください。おもちゃ自体が言葉を教えるわけではなく、おもちゃを通じた親子のやりとりが言葉の土台になります。
参考文献
- こども家庭庁「妊婦健診に関する取組み」(2024年)(2026年8月確認)
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