この記事を監修した人
幼児教育監修|石渡 恵美(幼稚園教諭)
おもちゃ選定|青栁 陽介(おもちゃコンシェルジュ/キッズ・ラボラトリー代表取締役)

出産祝いを贈ろうとして、「これって迷惑かな?」と手が止まることはありませんか。

困られやすい品目には、収納・重複・月齢ズレ・好みのすれ違いという4つの理由がほぼ共通して隠れています。理由を知っておくと、同じ品でも「贈り方」を変えるだけで印象がまったく変わります。

この記事では、困りやすいと言われる品目をその理由ごとに整理し、贈る前に確認したい3つのことと、代替案までをまとめています。

この記事でわかること
  • 困られやすい出産祝いに共通する4つの背景
  • 品目別に「なぜ困るか」と「代替案」の整理
  • 贈る前に確認しておきたい3つのこと
  • 大型品・おもちゃ・衣類など迷いやすいカテゴリの考え方
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困られやすい出産祝いに共通する4つの理由

「困る」と感じる出産祝いには、品目よりも先に理由があります。同じベビー服でも「嬉しい」と「困る」に分かれるのは、この4つのどれかに引っかかっているからです。

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理由 具体的な状況 代替の方向性
収納の問題 置く場所がない・畳む手間が増える 消耗品・後から選べる形式
重複の問題 すでに持っている・複数人から同じものが届く 事前に確認・ギフト券・カタログ
月齢ズレの問題 使える時期が短い・成長が早くすぐ合わなくなる 対象年齢の広いもの・後から選べる形式
好みのすれ違い インテリアに合わない・色・デザインが違う シンプルなもの・本人に選んでもらう

迷ったら、この表の「理由」に当てはまらないかを先に確認してみてください。品目そのものより、「なぜ困るか」の理由を外すことが大切です。

出産祝いのギフトボックスが複数積み重なっている様子。ベビー服・おもちゃ・タオルなどが混在し、収納に困っている雰囲気を表す写真

品目別に見る「困る理由」と代替案

よく「困る」と言われる品目を、理由とセットで整理します。一律にNGとは言い切れないものも多いので、「なぜ困るか」を読んだうえで判断してみてください。

ベビー服・肌着

出産祝いの定番ですが、重複しやすい筆頭カテゴリでもあります。複数人から同じサイズが届いたり、産前に自分でまとめ買いしていたりするケースが少なくありません。

困りやすい状況は主に3つあります。

  • 新生児サイズ(50〜60cm)は使える期間が1〜2ヶ月と短く、着る前にサイズアウトすることがある
  • デザインや色が好みと合わない場合、使いにくくても処分しにくい
  • 洗濯タグや素材が肌の敏感なお子さまに合わないことがある

代替案として考えやすいのは、80〜90cmなど少し大きめのサイズを選ぶことです。生後6〜12ヶ月頃に使えるサイズは需要が高く、重複しにくい傾向があります。

もし相手の好みが分からなければ、ブランドのギフト券やカタログギフトにして本人に選んでもらうほうが、結果的に喜ばれやすいです。

大型の育児グッズ(ベビーカー・チャイルドシート・ベビーベッドなど)

気持ちは伝わりますが、大型品は「すでに決めているものがある」ケースが多いカテゴリです。

ベビーカーやチャイルドシートは安全性・使い勝手・車との相性など、親が時間をかけて選ぶものです。贈られても「自分で選びたかった」と感じる方が一定数いるのが現実です。また、置き場所の問題も出やすく、マンション住まいの家庭では特に困ることがあります。

どうしても大型品を贈りたい場合は、「何が欲しいか聞いてから購入する」か、「選ぶ権利を贈る」という考え方が向いています。具体的には、相手が欲しいものを教えてもらい、その購入費用を負担するかたちです。

もうひとつの選択肢として、大型遊具などは「レンタル期間を贈る」という方法もあります。使いたい時期だけ使えて、処分の手間もかからないため、相手の負担が減りやすいです。

おもちゃ

おもちゃは月齢ズレが起きやすいカテゴリです。生まれたばかりのお子さまに贈っても、そのおもちゃが使える月齢になるまで数ヶ月〜1年以上かかることがあります。

困りやすい状況は以下の通りです。

  • 対象年齢が「3歳〜」のおもちゃを新生児に贈ると、保管場所が必要になる
  • 電池式・音が出るおもちゃは、親が疲れる・音量が大きいと感じることがある
  • キャラクターものは好みが分かれやすく、家庭の方針と合わないこともある
  • 複数人から似たようなおもちゃが届くと、遊ばないまま増えていく

おもちゃコンシェルジュとして多くのご家庭の声を見てきた経験では、「もらったおもちゃが月齢に合わず、使えるようになる頃には興味が変わっていた」という声が寄せられることがあります。おもちゃは成長が早い時期ほど、「今の月齢に合っているか」が使われるかどうかを大きく左右します。

代替案として有力なのは、おもちゃそのものより「おもちゃを選ぶ機会を贈る」という考え方です。ギフト券や、月齢に合わせてプロが選んでくれるサービスの利用券などが、月齢ズレを避けやすい選択肢になります。

おもちゃを現物で贈りたい場合は、対象年齢が「0歳〜」と幅広いもの、または木製の積み木など長く使えるシンプルなものが外しにくいです。

食べ物・飲み物(授乳中・産後の体への配慮)

食べ物のギフトは消耗品なので収納の問題は起きにくいですが、授乳中・産後の体への配慮が必要なカテゴリです。

気をつけたい点として、授乳中はカフェインの摂取量に配慮が必要とされています。コーヒー・紅茶・緑茶などカフェインを含む飲み物は、授乳中の方へのギフトとしてはノンカフェインのものを選ぶほうが無難です。アルコールも同様に、授乳中は控えることが一般的とされています。

また、強い香りのするものや辛いもの、刺激の強い食品は、授乳への影響を気にする方もいます。「何でも食べられる」かどうかは個人差があるため、相手の状況が分からない場合は、ノンカフェインのハーブティーや和菓子など、比較的幅広い方に受け入れられやすいものを選ぶと安心です。

香りの強いもの(アロマ・入浴剤・香水など)

産後のお母さまへのリラックスギフトとして選ばれることがありますが、新生児がいる家庭では香りへの感度が変わっていることがあるカテゴリです。

産後は嗅覚が敏感になる方がいること、また赤ちゃんへの影響を気にして強い香りを避けるご家庭もあります。アロマや入浴剤は好みが分かれやすく、使わないまま置いておくことになりやすいです。

どうしても贈りたい場合は、香りが控えめなもの・無香料のものを選ぶか、相手の好みを事前に確認してから選ぶほうが安心です。

ノンカフェインのハーブティーや木製のシンプルなおもちゃ、タオルセットなど、出産祝いとして選ばれやすい「外しにくいギフト」を並べた写真

贈る前に確認しておきたい3つのこと

「何を贈ればいいか分からない」と感じるときは、品目を探す前にこの3つを確認するだけで、外しにくくなります。

1. すでに持っているものを聞く

特にベビー用品は、産前に自分でまとめ買いしているご家庭が多いです。「何か用意していないものはある?」と一言聞くだけで、重複を避けられます。

直接聞きにくい関係性の場合は、消耗品(おむつ・おしりふき・ガーゼ)や、後から自分で選べる形式のギフトを選ぶと、重複のリスクが下がります。

2. 収納できる環境かを確認する

住まいの広さや収納事情は、外から見えにくい部分です。特に大型品・かさばるものを贈る場合は、「置き場所があるか」を事前に確認するか、相手が選べる形式にするほうが安心です。

マンション住まい・2LDK以下の家庭では、大型の育児グッズや大きなぬいぐるみは置き場所に困ることがあります。

3. お子さまの月齢・性別・好みを確認する

特におもちゃや衣類は、月齢・性別・家庭の好みによって「使えるか」が大きく変わります。

  • 月齢:今何ヶ月か、いつ頃から使えるものが欲しいか
  • 性別:性別問わず使えるデザインか、または性別を確認してから選ぶ
  • 好み:キャラクターもの・木製・シンプルなど、家庭の方針があるか

この3点を事前に確認できれば、品目の選択肢は自然と絞られてきます。聞きにくい場合は「何でも嬉しいけど、何か必要なものがあれば教えて」という聞き方が自然です。

「困る」と言われやすい品目を状況別に整理する

同じ品でも、贈る相手の状況によって「嬉しい」と「困る」に分かれます。自分の状況と照らし合わせて確認してみてください。

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品目 困りやすい状況 外しにくい代替案
新生児サイズの衣類 複数人から届く・使用期間が1〜2ヶ月と短い 80〜90cmの大きめサイズ・ブランドギフト券
大型育児グッズ すでに選んでいる・置き場所がない 事前確認のうえ購入費を負担・レンタル期間を贈る
月齢が合わないおもちゃ 使える時期まで保管が必要・成長後に興味が変わる 0歳〜対応の木製おもちゃ・後から選べる形式
カフェイン・アルコール入り食品 授乳中で摂取を控えている ノンカフェインのハーブティー・和菓子
強い香りのギフト 産後の嗅覚変化・赤ちゃんへの影響を気にする 無香料・香りが控えめなもの・事前確認
キャラクターもの全般 家庭の方針・インテリアと合わない シンプルなデザイン・事前に好みを確認

迷ったら、まず「収納できるか」「重複しないか」の2点を確認してから品目を選ぶと、外しにくくなります。

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「現物より後から選べる形式」が外しにくい理由

困られやすい出産祝いの多くは、「贈る側が選んだもの」と「受け取る側が必要なもの」のズレから生まれます。このズレを根本から避けるのが、「後から選べる形式」のギフトです。

具体的には以下のような形式があります。

  • カタログギフト:相手が好きなものを選べる。収納の問題も起きにくい
  • ブランドのギフト券:衣類・おもちゃなど、相手が必要なタイミングで使える
  • 現金・商品券:直接的すぎると感じる方もいるが、実用的で喜ばれることも多い。職場文化や地域の慣習によって受け取り方が異なるため、関係性を考慮して判断するのが無難

「現物を贈りたい」という気持ちも大切ですが、相手が選ぶ余地を残すことが、困られにくいギフトの共通点です。

出産後まで見越したギフトという考え方

産後は育児の忙しさで、自分のために何かを選ぶ時間がなかなか取れません。そのため、「産後の育児負担を少しでも減らす」という視点でギフトを選ぶと、喜ばれやすいです。

おもちゃについては、月齢に合わせてプロが選んでくれるサービスを利用する選択肢もあります。キッズ・ラボラトリーのようなおもちゃ選び代行サービスでは、お子さまの月齢・発達に合わせたおもちゃをコンシェルジュが選定し、成長に合わせて入れ替えることができます。現物のおもちゃを贈るより月齢ズレが起きにくく、「何を選べばいいか分からない」という親の負担も減らしやすいです。

ただし、相手がすでに利用しているサービスがある場合や、現物のギフトを好む方には向かないこともあります。贈る前に相手の状況を確認してから検討するのが安心です。

カタログギフトやギフト券など「後から選べる形式」のギフトを、シンプルにラッピングした写真。出産祝いとして渡す場面を想起させるもの

贈る相手・状況別の考え方

関係性や状況によって、「困る」の基準は変わります。以下を参考に、自分の状況に合わせて判断してみてください。

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状況 相性 考え方
仲の良い友人・好みを知っている 好みに合わせた現物でも喜ばれやすい。事前確認もしやすい
職場の同僚・上司・部下 連名でカタログギフト・消耗品が無難。職場文化により現金・商品券も
二人目・三人目のお子さまへ 一人目で揃っていることが多い。消耗品・食事券・家事サポートが喜ばれやすい
好みや状況があまり分からない相手 現物は外しやすい。カタログギフト・ギフト券・消耗品が安心

◎=現物でも外しにくい ○=消耗品・後から選べる形式が有力 △=現物より選べる形式が安心

二人目・三人目への出産祝いについては、一人目と同じものを贈ると重複しやすいです。「何が足りないか」を聞くか、消耗品・食事券・家事サポートなど「育児の手間を減らす」方向で考えると喜ばれやすいです。

「困る」を避けるための聞き方の例

事前確認が一番の近道ですが、「何が欲しいか聞くのは失礼かな」と感じる方もいます。聞き方を工夫するだけで、自然に確認できます。

友人・知人への聞き方例

「出産おめでとう!何か贈りたいんだけど、もう揃えてるものがあったら教えて。かぶらないようにしたいから」

「ベビー服とおもちゃ、どっちが今嬉しい?サイズとか好みがあれば教えてもらえると助かる」

職場・連名での贈り方例

「みんなでお祝いしたいと思っています。カタログギフトと消耗品セット、どちらが嬉しいか教えてもらえますか?」

「連名でお祝いを考えています。何か特に必要なものがあれば、ぜひ教えてください」

「何でも嬉しい」と言われた場合は、消耗品(おむつ・おしりふき)やカタログギフトが無難です。「相手が選べる余地を残す」という方針を持っておくと、迷いにくくなります

出産祝いに関するよくある質問

Q1. おもちゃを贈ると迷惑になりますか?

月齢に合っていれば迷惑にはなりにくいですが、月齢ズレが起きやすいカテゴリであることは知っておくと安心です。生まれたばかりのお子さまに対象年齢が高いおもちゃを贈ると、使える時期まで保管が必要になります。贈るなら「0歳〜」対応のシンプルな木製おもちゃや、月齢に合わせて後から選べる形式が外しにくいです。相手の月齢・好みを事前に確認できれば、現物でも喜ばれやすくなります。

Q2. 新生児サイズの衣類はなぜ困られやすいのですか?

使える期間が1〜2ヶ月と短く、複数人から届くと重複しやすいためです。また、産前に自分でまとめ買いしているご家庭も多く、すでに十分な枚数がある場合があります。贈るなら80〜90cmなど少し大きめのサイズを選ぶか、ブランドのギフト券にして本人に選んでもらうほうが喜ばれやすいです。

Q3. 授乳中の方へ食べ物を贈るときの注意点は?

カフェインを含む飲み物(コーヒー・紅茶・緑茶など)やアルコールは、授乳中は摂取量に配慮が必要とされています。贈る場合はノンカフェインのハーブティーや和菓子など、幅広い方に受け入れられやすいものを選ぶと安心です。相手の状況が分かる場合は、好みを確認してから選ぶのが一番です。

Q4. 大型の育児グッズを贈りたい場合はどうすればいいですか?

事前に「すでに選んでいるものがあるか」を確認してから贈るのが安心です。ベビーカーやチャイルドシートは安全性・使い勝手・車との相性など、親が時間をかけて選ぶものです。贈る場合は「欲しいものを教えてもらい、その購入費用を負担する」という形が、相手の選択権を尊重しやすいです。置き場所の問題がある場合は、レンタル期間を贈るという選択肢も検討してみてください。

Q5. 迷ったらどのカテゴリを選べばいいですか?

相手の好みや状況が分からない場合は、消耗品(おむつ・おしりふき・ガーゼ)かカタログギフトが最も外しにくい選択肢です。消耗品は必ず使うもので重複しても困りにくく、カタログギフトは相手が必要なものを自分で選べます。現物のおもちゃや衣類を贈りたい場合は、事前に月齢・好みを確認してから選ぶと喜ばれやすくなります。

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ABOUT ME
青栁 陽介(おもちゃコンシェルジュ/キッズ・ラボラトリー代表取締役)
青栁 陽介は、キッズ・ラボラトリー株式会社 代表取締役であり、自らもおもちゃコンシェルジュとして利用者対応・玩具選定の現場に立つ。 2003年に通販システム業界に入り、2015年テモナ株式会社(東証一部 3985)執行役員、2017年に執行役員CMOに就任。在任中に東証マザーズ上場・東証一部上場を経験。2018年12月、一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会の創立メンバーとして業務執行理事に就任し、矢野経済研究所「サブスクリプション市場2019」をはじめとする業界調査に協力。サブスクリプション関連の講演・セミナーに登壇し、延べ15,000名以上が参加するなど、業界の体系化にも携わってきた。 2019年5月、長男の難病闘病をきっかけに、ベッドサイドでも安全に遊べる知育玩具の必要性を痛感してキッズ・ラボラトリー株式会社を設立。2020年1月の知育玩具サブスクリプション開始以降、累計約45万点(お届け約10万件)の発送実績を重ねる。 記事監修においては、自身が直接対応してきた利用者の声、実際の返却理由、人気・不人気の商品傾向など、運営現場の一次データに基づいた「実際に使われるおもちゃ」の視点を提供する。