この記事を監修した人
幼児教育監修|石渡 恵美(幼稚園教諭)
医療監修|福井 美和子(看護師/保健師)
おもちゃ選定|青栁 陽介(おもちゃコンシェルジュ/キッズ・ラボラトリー代表取締役)

「哺乳瓶、出産前に買っておくべき?でも何本必要かわからない」——そう迷っているなら、まず産院への確認が先です。

産院が哺乳瓶を用意しているか・指定メーカーがあるか・授乳指導の方針はどうかの3点を確認してから購入すると、買いすぎを防げます。施設によって対応が大きく異なるため、購入前にここを起点にするのが安心です。

この記事では、産院に確認する3点・退院当日に手元に必要な物・後から買い足せる物の3区分で準備の判断を整理しています。「妊娠○週までに必ず○本」とは固定せず、産院の方針と購入環境を判断の起点にする考え方をお伝えします。

この記事でわかること
  • 産院に確認すべき3点(支給の有無・指定メーカー・授乳指導の方針)
  • 始める時期を判断する目安
  • 退院当日に最低限必要な物と、後から買い足せる物の区分
  • 哺乳瓶本体・乳首・洗浄・消毒・乾燥を一式として考える視点

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産院に確認したい3つのこと

産院が哺乳瓶を用意しているか・指定メーカーがあるか・授乳指導の方針はどうかの3点を確認してから購入すると、買いすぎを防げます。施設によって対応が大きく異なるため、まずここを起点にするのが安心です。

確認しておきたい3点は以下のとおりです。

産院によっては入院中の哺乳瓶を全て用意してくれる施設もあれば、「持参してください」と案内する施設もあります。また、特定メーカーの哺乳瓶を推奨・指定している産院では、自分で別のメーカーを買ってしまうと授乳指導の際に使いにくくなることがあります。

  • ①産院が哺乳瓶を用意しているか——入院中に産院が貸し出す・支給する場合、出産前に購入しなくてよいケースがあります
  • ②指定・推奨メーカーがあるか——授乳指導で特定の哺乳瓶を使う産院では、退院後も同じメーカーで揃えると乳首の形状が変わらず移行しやすいです
  • ③授乳指導の方針はどうか——完全母乳を強く推奨している産院では、哺乳瓶の出番が産後しばらくない場合もあります。混合・完ミを想定しているかどうかで、準備量が変わります

産院への確認は、母親学級・健診の際に一言聞くだけで大丈夫です。「入院中の哺乳瓶は用意が必要ですか?」と聞けば、担当の助産師さんが教えてくれます。

授乳方法は産後に変わり得ます。「完全母乳のつもりだったけれど、退院後に混合になった」というケースは珍しくありません。完母予定でも哺乳瓶は必要?と迷う方も、産前の計画に縛られすぎず、産院の方針を確認したうえで最低限だけ準備しておく、という考え方が買いすぎを防ぐ近道です。

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妊娠後期に最低限だけ買う、という考え方

購入するなら出産予定日の1か月前ごろが目安です。入院中に産院で使うものと、退院当日に自宅で必要なものを分けて考えると、出産前に買う量を最小限にできます。

妊娠後期に入ってから購入する理由は2つあります。ひとつは、産院への確認を済ませてから動けること。もうひとつは、産後の授乳スタイルが実際に始まってみないとわからないため、先に大量に買い込むと使わないまま余ってしまうリスクがあるからです。

「早めに準備したい」という気持ちはよくわかります。ただ、哺乳瓶は退院後にドラッグストアやネット通販で翌日には手に入る商品です。退院直後に必要な最低限だけ手元に置き、授乳スタイルが定まってから買い足す、という流れが現実的です。

購入タイミングの目安

  • 妊娠後期(出産予定日の2か月前ごろ):産院に確認する(健診のタイミングで)
  • 妊娠後期(出産予定日の1か月前ごろ):確認結果をもとに最低限だけ購入
  • 退院後:授乳スタイルが決まってから本数・容量を買い足す

本数の考え方(混合・完ミ・完母それぞれ何本が目安か)は、授乳スタイル別に詳しく判断できる記事で扱っています。本記事では「出産前に買いすぎない」ための考え方に絞ってお伝えします。

退院当日に手元に必要な物・後から買い足せる物

退院当日に手元にあると安心なのは哺乳瓶本体・乳首・洗浄ブラシ・消毒用品の一式です。乾燥ラックや調乳グッズは退院後に状況を見て買い足しても間に合うことが多く、出産前に全部そろえなくて大丈夫です。

退院当日は、産院から自宅に戻ってすぐ授乳が始まります。その日の夜に「哺乳瓶がない」「消毒できない」という状況は避けたいので、以下の物は退院前日までに手元に置いておくと安心です。

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退院当日に手元に必要な物・後から買い足せる物
区分 品目 備考
退院当日に必要 哺乳瓶本体(1〜2本) 産院の指定メーカーがあればそれに合わせる
乳首(新生児用Sサイズ) 本体に付属している場合が多い
洗浄ブラシ(本体用・乳首用) セット品が使いやすい
消毒用品(方法に合わせて) 薬液・電子レンジ・煮沸のいずれか
退院後に買い足せる 乾燥ラック・乾燥ケース 清潔なタオルで代用できる期間あり
調乳ポット・ウォーターサーバー 授乳頻度が定まってから判断
哺乳瓶の追加本数 混合・完ミが決まってから増やす
乳首の替え・サイズアップ品 お子さまの飲み方を見てから選ぶ

迷ったら「退院当日の夜に困らないか」を基準にしてみてください。その日の夜に使う物だけ手元に置き、それ以外は翌日以降に判断しても遅くありません。

哺乳瓶と一緒にそろえる一式(乳首・洗浄・消毒・乾燥)

哺乳瓶は本体だけでなく、乳首・洗浄ブラシ・消毒方法・乾燥場所・保管をセットで考えると準備が抜けにくくなります。消毒方法(煮沸・薬液・電子レンジ)によって必要な道具が変わるため、先に方法を決めると選びやすいです。

乳首のサイズと交換タイミング

新生児期は一般的にSサイズから始めますが、詳しくは素材・容量比較記事をご参照ください。産院で使っていたメーカーを退院後も継続するのが移行しやすい選択肢のひとつです。

消毒方法は先に決めておく

消毒方法は煮沸・薬液・電子レンジの3種類があり、方法によって必要な道具が変わります。詳しい比較と選び方は消毒方法記事をご参照ください。

消毒は、哺乳瓶の素材(ガラス・プラスチック・PPSU)によって対応できる方法が異なる場合があります。購入前にメーカー公式情報で対応消毒方法を確認しておくと安心です。

乾燥と保管の場所を先に決めておく

消毒後の哺乳瓶を乾かす場所と保管場所は、意外と後回しにされがちです。乾燥ラックは退院後でも間に合いますが、「どこに置くか」だけは出産前に決めておくと、退院当日にあわてません。清潔なタオルの上に伏せて乾かす方法でも、最初の数日は十分対応できます。

容量(120ml・240ml)や素材(ガラス・プラスチック・PPSU)の詳しい違いは、各比較記事で扱っています。本記事では「一式として何を考えるか」の視点に絞ってお伝えしています。

今準備すべき家庭と退院後でも間に合う家庭の違い

産院が哺乳瓶を支給する・完全母乳を強く推奨している・近くにドラッグストアがある場合は退院後の買い足しでも間に合います。里帰り先が遠い・深夜の購入が難しい・双子の場合は出産前に準備しておくと安心です。

以下の表で、ご自身の状況に近い方を確認してみてください。

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今準備すべき家庭と退院後でも間に合う家庭の違い
家庭の状況 出産前の準備 理由
産院が哺乳瓶を支給・貸し出しする 退院後でも◎ 入院中は産院のものを使えるため、退院後に状況を見て購入できる
産院が完全母乳を強く推奨している 退院後でも◎ 産後の授乳スタイルが決まってから必要に応じて購入できる
自宅近くにドラッグストアがある 退院後でも○ 退院翌日に買い足せる環境があれば、最低限だけ先に準備すれば足りる
里帰り先が遠い・買い物が不便な地域 出産前に準備◎ 退院後すぐに買い足せない環境では、一式そろえておくと安心
双子・多胎の場合 出産前に準備◎ 同時授乳の可能性があり、本数が多く必要になるため早めに準備しやすい
深夜・早朝の購入が難しい環境 出産前に準備○ 夜中の授乳で急に足りなくなったときに困らないよう、予備を手元に
産院の指定メーカーが決まっている 確認後に購入◎ 指定メーカーに合わせて購入すると、授乳指導との整合が取りやすい

「◎退院後でも」の状況に当てはまる方は、出産前は哺乳瓶本体1〜2本と消毒用品だけ手元に置き、残りは退院後に判断しても遅くありません。「出産前に準備◎」の状況の方は、退院当日に必要な一式(本体・乳首・洗浄ブラシ・消毒用品)を産院への確認が終わってから、出産予定日までに余裕を持ってそろえておくと安心です。

授乳スタイルは産後に変わり得ます。「完全母乳のつもりだったが混合になった」「混合のつもりだったが完全母乳で落ち着いた」どちらも起こり得るため、産前の計画に縛られすぎず、最低限から始めて買い足す流れが現実的です。

産院の設備・配布・指導の内容は施設ごとに異なります。本記事の内容は一般的な情報であり、ご自身の産院の方針は必ず直接ご確認ください。

哺乳瓶の準備でよくある質問

Q1. 哺乳瓶は妊娠何週ごろに買えばよいですか?

産院への確認(支給の有無・指定メーカー・授乳指導の方針)を済ませてから購入すると、重複購入や買いすぎを防げます。目安は出産予定日の1か月前ごろ(妊娠後期)です。近くにドラッグストアがある環境なら、退院後に状況を見て購入しても間に合うことが多いです。里帰り先が遠い・双子の場合は産院への確認が終わり次第、早めに一式そろえておくと安心です。

Q2. 哺乳瓶は入院バッグに入れる必要がありますか?

産院が哺乳瓶を用意している施設では、入院バッグに入れなくて大丈夫です。産院が「持参してください」と案内している場合は、本体1本と乳首を入れておくと安心です。どちらか迷う場合は、健診の際に「入院中の哺乳瓶は持参が必要ですか?」と一言確認するのが確実です。産院によって対応が異なるため、一般情報で断定できない部分です。

Q3. 退院後に買い足しても間に合いますか?

近くにドラッグストアがある・ネット通販が使える環境であれば、退院後の買い足しで間に合うことが多いです。退院当日に最低限必要なのは哺乳瓶本体・乳首・洗浄ブラシ・消毒用品の一式です。乾燥ラック・調乳ポット・追加の本数は、授乳スタイルが定まってから判断しても遅くありません。里帰り先が遠い・深夜の購入が難しい環境では、出産前に一式そろえておくと安心です。

Q4. 乳首のサイズはどれを選べばよいですか?

新生児期は、メーカー公式情報では一般的に「Sサイズ(新生児用)」が対象とされています。ただし、お子さまの飲む力や哺乳瓶の種類によって合う・合わないがあります。最初から複数サイズをまとめ買いするより、まず1サイズ試してから判断するほうが無駄になりにくいです。産院で使っていた乳首のメーカーを退院後も継続すると、移行しやすいことが多いです。

Q5. 完全母乳を目指しているが、哺乳瓶は用意しておくべきですか?

産後の授乳スタイルは変わり得るため、哺乳瓶を1本だけ手元に置いておくと安心です。完全母乳で落ち着いた場合は使わなくて済みますが、混合になった際にすぐ対応できます。産院が完全母乳を強く推奨している施設では、退院後に状況を見て購入しても間に合うことが多いです。産院の方針と、退院後の購入環境を合わせて判断してみてください。

Q6. 哺乳瓶は何本用意すればよいですか?

授乳スタイル(完全母乳・混合・完全ミルク)によって必要な本数が変わります。出産前の段階では、まず1〜2本を手元に置き、授乳スタイルが定まってから買い足す流れが買いすぎを防ぎやすいです。混合・完全ミルクの場合の本数の目安は、授乳スタイル別に詳しく判断できる記事で扱っています。

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ABOUT ME
福井 美和子(看護師・保健師)
福井 美和子(ふくい みわこ)/看護師・保健師。 2015年 福岡大学医学部 看護学科卒業、看護師・保健師 国家資格を取得。 2015年〜2018年、福岡大学病院 手術部にて3年間勤務。小児患者を含む急性期医療の臨床現場での看護業務に従事したのち、クリニックでの外来看護を経験。 2021年の第一子出産を機に、乳幼児期における玩具の役割や発達への影響を実体験として認識。玩具の購入コスト・保管の課題、そして「必要な時に必要な分だけ利用できる」というレンタルの仕組みに共感し、医療現場での知見と子育ての実体験の両面から、子どもの成長過程に寄り添った視点で監修・情報発信を行う。 キッズ・ラボラトリーでは、マタニティ・新生児・0歳児の健康・安全・衛生に関する記事を担当。