目次
1歳児といえば、歩いたり走ったりと、動きが活発になる時期。
何も使わずに運動遊びをしても楽しいですが、体を動かすおもちゃがあれば子どもの遊びがさらに広がり、より充実した時間を過ごせるはず。
この記事では、1歳児におすすめの体を動かして遊べるおもちゃを紹介しています。また、室内での運動遊びの重要性や、遊びと運動神経の関係性についても解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1歳児には室内での運動遊びが必要?
できることが徐々に増え、動きが活発になる1歳児には、体の使い方や言葉の習得ができる室内での運動遊びをたくさんさせてあげましょう。
1歳を過ぎると、自由に体を動かしてさまざまな遊びをするようになります。好奇心が旺盛になり、自分のやりたいことに突き進むため、自分の興味のあることを楽しみます。
また、1歳児の運動遊びには、基礎体力を身に付ける、コミュニケーション能力を向上させる、心身の成長を促すなどの発達を促す効果があります。
特にこの時期は、大人とのやり取りを通してコミュニケーション能力を養うのにぴったりの時期。コミュニケーションを通して、言葉を覚えたり表情を読み取ったりすることで心の発育にもつながります。
日ごろから、積極的な子どもとの関わりを意識しながら、できるだけ子どもの「やりたい」を実現させてあげられるとよいですね。
1歳の子どもには室内遊具がぴったり
この時期は、まだまだ体の使い方が不安定でバランスがうまく取れないこともよくあります。
公園の遊具などで遊ばせてもよいですが、1歳児にとっては大きくて危ない場合も。安全に遊ばせるためにも、子どもの体のサイズや発達に合った室内遊具がおすすめです。
また、ほとんどの室内遊具には対象年齢が設けられています。
対象年齢とは、STマーク(=Safety Toy:一定の規準に合格した、13歳までの子ども用玩具)のある玩具に表示されているもの。
これは、「そのおもちゃで適切に遊ぶことができる、その年齢の子どもに必要な安全対策が施されている」ことを示す情報であり、誤飲などによる事故を防ぐためのものです。
しかし、この対象年齢はあくまでも目安です。
日本玩具協会によると、おもちゃは、子どもの「能力(身体能力・精神能力)」と「遊びのニーズ」が合致していなければならないとしています。
(参考:一般社団法人 日本玩具協会ホームページ「STマーク使用の手引き」)
さらに、対象年齢と同様、耐荷重も確認しておきたいところ。
耐荷重が大きければ、長い期間遊び続けられるというメリットもあります。特に大型遊具の場合、兄弟や友達と一緒に遊ぶなど複数人で遊ぶことが考えられます。
何人までなら遊べるおもちゃかという目安にもなるので、事前にチェックしてみましょう。
発達には個人差があるので、子どもの発達具合や普段の様子から、合うものを選んでくださいね。
「同じ運動遊びなら、戸外でも室内でもあまり変わらないのでは?」と感じるママさんやパパさんも多いでしょう。
室内遊びと戸外遊びは、どちらも子どもにとっては大切なものですが、運動遊びの内容やねらいはそれぞれ異なります。
室内で運動遊びをする場合、走り回ったり、ジャンプしたり、ボールを投げたりなど、戸外ほど活発な運動はできないでしょう。
そのため、バランス感覚や柔軟性を養う遊びを通して、脳への刺激や小さな筋肉を鍛えることを目的とします。
一方で戸外は使用できるスペースも広く、室内ではできないような運動遊びを伸び伸びと楽しめます。
走ったり、ジャンプしたりする運動は体の大きな筋肉を使うため、持久力や瞬発力の育成に効果的です。
また、外気に触れることで五感も刺激されます。自然との触れ合い、四季を感じられる点も心身の発育に効果的だと言えるでしょう。
どちらの運動遊びも子どもの成長に欠かせません。両方をバランスよく取り入れていけるとよいですね。
1歳から体を動かすおもちゃで遊べば、運動神経も伸びる?
残念ながら、「1歳児が運動神経を伸ばすためにはこれ!」といったような特定のおもちゃはありません。
しかし、さまざまな動きや遊びを経験することで、結果的に運動神経の向上を促すことはできるでしょう。
(出典:一般財団法人 日本口腔保険協会「児童福祉週間に子どもの健康を考えましょう」)
人間が生まれてから20歳になるまでの、身長や臓器の成長具合をグラフ化したものを、「スキャモンの発育曲線」と呼びます。
これによると、運動神経と深くつながりのある神経系が著しく発達するのが2歳前後と言われています。その後、4歳ごろまでに約8割、6歳ごろまでに約9割が形成されます。
個人差があるので一概には言えませんが、この期間にさまざまな遊びを経験させることは、のちの運動能力を高める可能性が高いと言えます。
つまり、体を動かすおもちゃを通してさまざまな運動遊びをすることは、運動神経の向上に効果的だと言えるでしょう。
【大型】1歳児向けの体を動かすおもちゃ・室内遊具
1歳になると、自ら体を動かす楽しさを感じるようになり、「やってみたい」という興味を行動に移しはじめます。目の前のさまざまな物事にチャレンジし、「できた」という喜びを自信へとつなげていきます。
室内遊具を取り入れることは、1歳児にとって運動面だけでなく心の発達にも効果的。
ここでは、1歳の子どもが遊ぶのに適している、大型の室内遊具をご紹介します。
Puppy(パピー):はじめてのプレイジム
アスレチック系の室内遊具は、対象年齢が2歳からのものが多いですが、こちらは1歳5ヶ月から遊べます。ジャングルジムに滑り台がプラスされており、子どもは飽きずに遊びますよ。ゆるやかな傾斜で安全に滑ることができるうえ、全体的に丸みを帯びているので、けがもしにくく安心です。
【遊び方】
- ジャングルジムを登り降りする
- 横移動して楽しむ
- ステップ階段を使って滑り台を滑る
【推しポイント(評判)】
- 組み立てが簡単で、開封後すぐに遊べる
- 安定スタンド付きで、グラつきを防げる
- 折りたたみ可能で、場所をとらない
Hugmuu(ハグムー):すべり台
赤ちゃんでも安心な環境保護PE(ポリエチレン)素材で作られており、1歳児が使う室内用すべり台としておすすめです。コンパクトで場所をとらず、組み立ても簡単。また、軽いので遊具の移動も楽ちんです。また、ゆるやかな傾斜や階段の滑り止め、手すり付きなど1歳児が安心して遊べる配慮が各所に施されています。バスケットゴールがついているのも特徴の1つであり、ボール遊びの遊具としても効果を発揮します。
【遊び方】
- すべり台を滑って楽しむ
- ボールでゴールを狙う
【推しポイント(評判)】
- 軽いのにつくりはしっかりしている
- 組み立てが簡単ですぐに遊べる
- ボール遊びも併用でき、遊び方が多様
【コンパクト】1歳児向けの体を動かすおもちゃ・室内遊具
「室内遊具を購入したいけれど、あまり大きいものは……」と悩む方もいるはず。
体を動かす室内遊具は大型のものだけではありません。コンパクトなものでも十分に楽しめますよ。
アガツマ:アンパンマンカー メロディ付き
1歳児の室内用乗り物として、長年愛されているシンプルな足蹴りタイプのコンビカーです。軽いため、進みやすく扱いやすいのが特徴的。ハンドルの中心を押すと、音楽が流れて楽しく遊べます。
【遊び方】
- まずはまたいで座ることに慣れる
- 床を蹴って進む
- 自分の行きたい方向に進む
- 背側のバーをつかんで押し車として楽しむ
【推しポイント(評判)】
- じょうぶで安心な設計
- アンパンマンに興味を示して、積極的に遊ぼうとする
- シンプルな設計なので、すぐに遊べる
MRG:バランスストーン
さまざまな形のストーンの上を歩きながら、バランス感覚を身に付けられるおもちゃです。大きさや高さ、色が違うストーンを選びながら進むので、思考力や集中力も養われますよ。
【遊び方】
- はじめは大人の手を借りながら歩いてみる
- 慣れてきたら1人で歩いてみる
- 指定された色をタッチしてみる
【推しポイント(評判)】
- 幼児から小学生と幅広い年齢で楽しめる
- おにごっこや落ちたら負けごっこなど、さまざまな遊びができる
- 全身を動かすことで、総合的に運動能力を高められる
ヤトミ:1歳から使えるすべり台
いたるところに安全に配慮した工夫が施されており、1歳児でも安心して遊べます。折りたたみタイプのすべり台なので、使わないときや急な来客時には簡単に片付けられます。
シンプルなデザインで、インテリアになじみやすいのも魅力です。
【遊び方】
- 階段を登る動作を身に付ける
- 斜面を滑ることに慣れる
【推しポイント(評判)】
- 階段の幅が広く、登りやすい
- ゆるやかな斜面で、1歳児でも安全に滑れる
- 階段の手すりや床面の滑り止めなど、安全対策が万全
1歳児におすすめ!室内でできる運動遊び
室内遊具のようなおもちゃを使わなくても、室内で楽しめる運動遊びはたくさんあります。身近なものを使ったアイデアや工夫を凝らした遊びを取り入れて、気軽に室内遊びを楽しんでみましょう。
ここでは、1歳児向けの室内でできる運動遊びをご紹介します。
サーキット遊び
体を動かすことが楽しいと感じる1歳児には、サーキット遊びがおすすめ。
さまざまな道具を組み合わせたコースを回り、工夫して体を動かしながら楽しめます。マットやフラフープ、椅子でトンネルに見立てるなど、身近にあるものでコースを作れますよ。
また、趣向を凝らしたコースを作ることで、ジャンプする、くぐる、四つん這いで進むなどさまざまな身体の動きを経験させることができます。
タイムを測ったり、コースを変えたりなどアレンジを加えることで、集中力を高めたり、遊びを通してルールを学んだりできますよ。
【必要なもの】
- マット
- フラフープ
- 縄跳び
- 三角コーンに見立てたペットボトルなど
- 身近にある使えそうなもの
【遊び方】
- 遊びながら周遊できるコースをつくり、さまざまな身体の動きを楽しむ
- 道具の順番や使うものを変化させて楽しむ
- 縄跳びやトイレットペーパーをつなげたもの、空の牛乳パックなどを置いてまたいだり、ジャンプする
マット遊び
柔らかいマットの上では、歩くのも踏ん張りが必要になります。いつもは体験しない歩き心地や感触は、子どもにとって創意工夫の経験となるでしょう。
また、転がったり、ハイハイをしたりと全身を使って体を動かすことができるのもマット遊びの魅力です。普段はしない動きで体を動かすことで柔軟性も身に付くでしょう。
体は動かさず、あえてごろんと寝転がりリラックスするだけでもよいですね。
マット遊びは親子一緒に遊べるアイデアも多いため、積極的にコミュニケーションをとってみましょう。
【必要なもの】
マット(なければ布団などでもOK)
【遊び方】
- 転がったりハイハイしたりして、自由に体を動かす
- 大人がマットの上で四つ這いや足を開いてトンネルをつくり、子どもにくぐらせる
体操・ダンス
歌や音楽に合わせて体を動かすことが大好きな1歳児。
手をたたいたり回ったりなど、大人が簡単な動きで踊って見せれば、子どもも真似をして楽しめます。子どもはもちろん、大人もいい運動になりリフレッシュできますよ。
【必要なもの】
音楽を流す場合は、音源を準備する(スマホやPC、テレビなどでOK)
【遊び方】
- 歌や音楽に合わせて、自由に体を動かす
- 大人が振り付けの手本を見せ、子どもにも真似してもらう
1歳児の室内遊びには知育玩具もおすすめ
ここまで、1歳児におすすめの室内遊具や運動遊びを紹介してきました。
1歳のころから、さまざまな遊びやおもちゃを通して体を動かしていると、のちの運動神経の向上にも期待ができるでしょう。
また、体や脳の成長が著しい1歳児には、運動遊びだけでなく知育玩具を使った遊びを取り入れるのも効果的です。この時期の知育効果はとても大きく、五感の刺激によって脳の発育を促します。
さらに、発達段階と子どもの特性に合った知育玩具を活用することで、より高い知育効果が期待できます。
ぜひ、子どものレベルに合った子ども自身が楽しめる知育玩具を取り入れ、室内遊びを充実させてみてくださいね。