目次
赤ちゃんが初めて取り入れる知育玩具として、昔から根強い人気のある積み木。
自分の子どもにこれから積み木を取り入れたいと思っていても、「いつから遊べるのか」「どんな積み木を選べばいいのか」といったことがわからなくて悩んではいませんか。
この記事では、積み木で遊べるようになるのはいつ頃からかという疑問にお答えし、積み木を積むことで身につく事柄を紹介します。
月齢や年齢別での積み木の遊び方も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
積み木で遊べるようになるのはいつから?
出産祝いなどでも昔から人気の積み木は、0歳の赤ちゃんから遊べます。積み木は年齢に応じて遊び方を変えることで、長期間楽しめる知育玩具のひとつです。
一般に売られている積み木の多くは対象年齢を12ヶ月からと設定しています。
しかしこれは「積む、高くする、崩す」という、積み木の基本的な楽しみ方ができる時期を指しています。
積み木は積んで壊すだけの遊びにとどまりません。「並べる、転がす、振って音を鳴らす」だけでも、小さな赤ちゃんにとっては楽しい刺激になります。
積み木に触れさせるのは0歳から。生後3〜4ヶ月になって手で物を掴めるようになったらぜひ取り入れてみてくださいね。
積み木を積めるようになるのはいつから?
赤ちゃんが自分で積み木を積んで楽しめるようになるのはおおむね1歳〜1歳半頃です。
積み木に触れるうちに「積み木の上に積み木を重ねること」を覚え、自分の手で積む楽しさを感じ始めます。
ただし、ここで例に挙げた時期はあくまでも目安なので、1歳を過ぎてから赤ちゃんが自分で積み木を積まなくても、発達の遅れなのでは?などと神経質になる必要はありません。ママが赤ちゃんの前で積んで遊ぶ姿を見せてあげるうち、真似をするようになるかもしれないので、一緒に積み木で遊んであげてくださいね。
さらに赤ちゃんが大きくなって、年齢が2歳~3歳になる頃には、積み木をより高く積むことに楽しさを感じるようになるため、この時期が積み木遊びの全盛期とも言われています。
また、コミュニケーションの面でも成長し、誰かと一緒に協力して、積み木を積んで遊ぶことを楽しむようになるでしょう。
積み木はいつまで遊べる?
積み木の購入にあたって、「実際にいつまで遊べるのだろう?」という疑問が出てくるのではないでしょうか。
自然な素材でできた安全で上質なものは決して安価ではないため、できれば長く遊んでもらいたいですよね。
意外かもしれませんが、積み木は小学校低学年まで、十分に楽しんで遊べます。積み木を使うことで、自分自身で考える力が身に付き、積み木をなにかに見立てて表現する楽しさも育まれていくので、満足に遊べるピース数の積み木を用意してあげるといいでしょう。
小さいときから積み木で遊ぶ楽しさを知っている子どもは、親が環境を整えてあげることで、積み木遊びを長く楽しめますよ。
積み木を積むことの発達効果は?
積み木で遊ぶことを通じて、子どもたちは様々な刺激を感じ、吸収していきます。
体と頭を使って遊ぶ積み木は、子どもにとって大切な力を育むおもちゃでもあります。
積み木を積むことで得られる発達効果は以下の4つです。
- 手先の器用さが身につく
- 想像力、創造力が豊かになる
- 集中力がつく
- 空間認知力が身につく
それぞれ順に紹介していきます。
手先の器用さが身につく
積み木は「掴む、離す」の2つの動作を基本として、手先を使って遊ぶおもちゃです。繰り返し積み木を使って遊ぶことで、自然と手先の器用さが身についていきます。
並べたり、重ねたり、向きを変えたりするときにも、大人が思っているより繊細な動きが必要となる上、積み木を高く積むためには力加減を調節することも大切になります。
積み木を掴むのに使う手は第2の脳とも言われ、その指先を使うことで脳がどんどん発達していきます。
手先の器用さは後々、子どもが成長してハサミや鉛筆を使うときにも役立ちます。ハサミで何かを切ったり、鉛筆を使って字や絵を書くことに苦手意識を持つことなく取り組めるので、自己肯定感にもつながるといえます。
想像力、創造力が豊かになる
積み木はとてもシンプルなおもちゃであるがゆえに、想像力が養われ、何かを創り出すための創造力を培うのにも効果があります。
積み木を積んで何かに見立てる遊びに興じるようになると、ただの直方体の積み木が子どもにとっては「バス」にもなり「ケーキ」にもなります。
積み木を高く積んだら、子どもにはそれが何に見えるのでしょうか。積み方によって「お城」であったり「立体駐車場」であったりと、それぞれにでき上がったものを見て子どもは想像を膨らませます。積み木遊びを通じて想像力が養われていくのです。
繰り返し積み木で遊ぶうちに、次は「お城をつくろう」というように、子ども自身が目的を持って遊ぶようにもなります。
「想像したものを表現する」ために積み木を積むことで、自分のイメージを形にしていく「創造力」が育まれます。
集中力がつく
積み木を崩してしまわないように積んでいくには、集中力が必要です。
積み木を高く積もうとすることや、たくさんの積み木を使った大物作品を作るには、最後まで集中力を持続させることが大切になります。
積み木を積むときのバランスを考えたり、力加減を調節したりといった繊細な動きから、積み木でいろいろなものを作ることを通して、自然と集中力を高められるでしょう。
空間認知能力が身につく
積み木遊びを通して、子どもは幼児期のうちに空間認知能力を身につけていきます。
空間認知能力とは、物体の方向や位置、形、大きさを認識できる能力のことです。
飛んでくるボールがどれくらいの距離にくるのか判断してキャッチできたり、地図を見て自分の位置を把握できたりと、子どもが成長してからの社会生活においても大切な力になってきます。
積み木を積むことで大きさや形、高さ、向きなどの立体的な構造を理解し、三次元で物を捉える力を身につけることができるでしょう。
小さいときに積み木でよく遊んでいた子は問題解決能力が高いとされています。
空間認知能力が高いと、予想できないことが起きたときや、教えてもらった方法でうまくいかないときに別の手段を考えたり、視点を変えて問題を多角的にとらえたりできるからです。
また、積み木で遊ぶことは自分自身で何かを作り上げるという成功体験を得ることに役立ち、作ったものを認められることで自己肯定感が育まれます。
幼少期に積み木を通じて培われた自信は、将来何かに挑戦するときにも物事を前向きに考えられる力となるでしょう。
一方で、子どもが積み木で遊ばないと悩んでいるママもいますよね。
なぜ積み木で子どもが遊ばないのかというと、積み木を使った遊び方がわからないことが大きな理由だと考えられます。ただ積み木だけを与えられても、どうやって使えばいいのか子どもはわからないのです。
そんなお子さんの場合は、ママやパパが一緒に遊んで楽しさを伝えることが、遊ぶようになるためのヒントになります。積み木を積んで壊すという遊び方1つでも、大げさに思えるくらいのリアクションを見せると、積み木遊びの楽しさが伝わるはずです。
【月年齢別】積み木の選び方
ひとくちに積み木といってもさまざまな種類があるので、「どれを選んだらよいかわからない」と悩むママやパパも多いのではないでしょうか。
ここからは、月年齢別に発達の目安を踏まえながら、おすすめの積み木の選び方を紹介していきます。
0歳(〜6ヶ月)におすすめの積み木
赤ちゃんの積み木遊びは、触ったり舐めたりして感触を楽しむことから始まります。
天然の木製だけでなく、布製のやわらかいものや、歯固めの代わりになるようなシリコン素材、口に入れても安心なお米などの天然素材を使用したものも安全に楽しめるのでおすすめです。
生後6ヶ月くらいまでの赤ちゃんには、誤飲を防ぐために4cm~5cmある大きめのものを選んであげましょう。
0歳(6ヶ月〜)におすすめの積み木
生後6ヶ月頃になると、持っている物をもう片方の手に持ち替えられるようになります。
自分の手で握る感触を楽しみ、手を離すと落ちる動きにも興味深々なので、振ったときに音が鳴るタイプの積み木がおすすめです。目だけでなく耳からも刺激を受けられるのもその理由のひとつです。
また、持った積み木を机に置いたり、床などに打ち付けて遊んだりするのが楽しい時期でもあります。
EVA樹脂製の積み木なら、打ち付けたときの音も響かず、ぶつけても痛くないのでママやパパの心配ごとが軽減されますね。
1歳におすすめの積み木
1歳になると、子どもは手先が器用になり、指先で小さな物をつまめるようになります。
赤ちゃんから子どもになる過程で自我が芽生え、今までママやパパが積み木を積むことを見るだけだったのが、次第に「自分でも積み木を積んでみたい」に変わっていきます。
この時期は、子どもが自分で積みやすい立方体のものを選んであげましょう。
また、引き出しや物などを出したり入れたりする動作を繰り返し楽しむ姿も見られるようになります。
おかたづけのときに積み木を収納するガイドとなる線がついている箱が付属しているものだと、パズル感覚で遊べるのでおすすめですよ。
2歳におすすめの積み木
2歳になると、1人で積み木を積み上げるのが上手になります。
車や動物など、積み木をなにかに見立てて遊ぶのが楽しい時期でもあるので、ひとつの積み木が小さいサイズのものや、ピース数が多いものを選んであげましょう。
四角形、三角形だけでなく、円すいやアーチ状などさまざまな形があるものもおすすめです。
【月年齢別】発達段階にあわせた積み木の遊び方
ここからは積み木を使った遊び方について、月年齢別の発達段階を踏まえながら紹介していきます。
発達段階に合わせた遊び方を取り入れることで、お子さんもより積み木遊びの楽しさを感じられるようになるはずです。
0歳(〜6ヶ月)
積み木を手で触って感触を確かめたり、口に入れて舐めてみたり、積み木と触れ合うことそのものが遊びになります。
大人から見て積み木らしい遊び方ができていなくても、ママやパパが積んだり崩したり並べたりするのを見せてあげるだけで、お子さんには十分楽しさが伝わりますよ。
0歳(6ヶ月〜)
生後6ヶ月を過ぎる頃になると、積み木を自分で持てるようになるので、両手で持って離す、積み木同士を合わせてカチカチと音を鳴らす遊びが楽しめるようになります。
子どもがする動作に「落ちたね~」「音がなったね!」など、そばで言語化してあげることもおすすめです。
ママやパパが積み木を積んで高くなっていく様子を見ることを楽しんだり、月齢が進んでお座りやハイハイができたりするようになると、積み木が積まれたものを崩して楽しむことが遊び方の中心になります。
1歳
1歳になると立って歩けるようになり、今までよりも子どもの目線が上がります。両手を自由に使えるので、積まれた積み木を崩したり、投げたりして遊ぶのが楽しい時期です。
また、自分でも積み木を積んでみようとし始める時期でもあるので、自ら積み木を積んで遊ぶようになるでしょう。
1歳半になると周囲が話す言葉の理解も進みます。「ここに積み木を置いてね」というやり取りもできるようになり、ママやパパも一緒に遊ぶのが楽しく感じられる時期です。
積み木で遊ぶときも上に積み上げるだけでなく、横に並べてドミノ倒しのように遊んだり、「おうちを作ろう」と目的を持って一緒に作ったりすることも楽しめるようになりますよ。
2歳
2歳になる頃には、積み木を自分で高く積んで遊んだり、崩れないように集中して積もうとしたりするようになります。
崩れそうな積み方をしていると、せっかくここまで積んでいるのにとつい声をかけてしまいそうになりますが、ぐっと我慢して見守ってあげましょう。
積み上げた積み木が崩れたときは「残念だったね、悔しいね」と共感したり「もう一度挑戦しよう!」と前向きな声かけをしてあげてください。
お子さんの想像力も発達し、自分でアイデアを広げて作っていくのが楽しい時期です。
お子さんが「ロボットつくったよ!」と見せてくれたときは、十分に認めてあげてくださいね。
積み木を汽車や車、おままごとの食べ物に見立て、ごっこ遊びをするのにも積み木を使うようになります。家にある他のおもちゃと組み合わせれば、積み木遊びの幅がぐっと広がりますよ。
モンテッソーリ流の積み木の遊び方は?
世の中で天才と言われる有名人や各界の著名人が、幼少期に受けてきたことで知られるようになった「モンテッソーリ教育法」。
モンテッソーリ教育法では「子どもが1人でできることを少しずつ増やし、自分で考えて行動できること」を大切に考えています。
家庭では子どもの「1人でできた!」を手助けするために、子どもの発達をそばでしっかり観察し、子どもが必要とする環境を整えてあげることがママやパパの役割となります。
積み木の遊び方についても、遊び方を手取り足取り教えこむのではなく、子どもの前でやって見せるだけにとどめます。あとは子どもの持つ力を信じて任せ、そばで見守ってあげることがモンテッソーリ流と言えるでしょう。
例えば積み木で子どもがお城を作ろうとしていたとします。
大人はつい横から「次はこれを乗せた方がいいんじゃないかな?」「一番上は三角だよね」などと口出ししがちではないでしょうか。
しかしこれでは、子どもの自主性を育んだり、1人でできたという達成感を得るための邪魔をしてしまうことになりかねません。
子どもが自由に想像を膨らませ、自分で選んだ積み木を使い、充実感を持ってやり遂げる様子を見守ってあげてくださいね。
積み木などの知育玩具はおもちゃのサブスクで取り寄せるのがおすすめ◎
積み木はシンプルでありながらも、0歳から遊べる大きな可能性を秘めた知育玩具であることを知っていただけたのではないでしょうか。
お子さんの発達段階にあった積み木を選んであげることが大切ですが、種類が豊富なので、「選び方が難しい」と感じる方も多いのが、積み木の奥深いところです。
さらに、自然な素材でできたものや、安全で良質なものを選んであげたくても、そうした積み木は値段もそれなりに高価になります。
せっかく良いものを買ってもお子さんに興味を持ってもらえないのは悲しいですよね。
そんなときはおもちゃのサブスクで取り寄せるのがおすすめです。
おもちゃに精通した専門のコンシェルジュが、お子さんの発達段階にぴったりのおもちゃを選んでくれます。
また、買い揃えると高価な知育玩具も多く取り扱っているのも大きな特徴のひとつです。
複数のおもちゃを定額で試せるので、お子さんがお気に入りのものを見つけられますよ。
積み木などの知育玩具をお子さんの遊びに取り入れたい方は、気軽にいろいろ試せるおもちゃのサブスクを活用してみてくださいね。