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全国のおもちゃコンサルタントが年に一度開催している「グッド・トイアワード」。これは日本や世界各国の知育玩具を対象に選定しているおもちゃの賞です。知育玩具は子どもの知能発達にいいと言われ、日本でも1970年代以降から知育玩具に対して関心が高くなっています。この記事では知育玩具が子どもに与えるメリットやグッド・トイアワードのコンセプト、過去の受賞作品の内容についてご紹介します。
画像引用 認定NPO法人 芸術と遊び創造協会 https://goodtoy.jp/
グッド・トイアワードはどんな賞?
グッド・トイアワードとは、優れた知育玩具に贈られる賞のこと。選考は日本グッド・トイ委員会が行っていますが、全国に2000人ほどいるおもちゃコンサルタントの投票を反映した内容なので、実際に現場でおもちゃに携わっている人たちの声がしっかり反映された賞だと言えます。グッド・トイアワードは2019年で34回目。賞の種類はグッド・トイ大賞の他に、林野庁長官賞とおもちゃコンサルタントが選んだグッド・トイの3つに分けられます。ちなみに2019年度グッド・トイ大賞を受賞したのは、ドイツのグリムス・シュピール社が販売している「アーチレインボー」。その名前の通りカラフルなアーチ型が印象的で美しい積み木です。表面が滑りにくい木の材質を使用しているため、手触りがよくて積み上げやすくなっているなど、子どもが実際に遊ぶことを想定した工夫がされています。
2019年度の林野庁長官賞に選ばれたのは、東京都のおもちゃメーカー・寺内定夫の木のおもちゃ てのひらえほんが販売している「おうちごっこ」。これはドア・窓・壁の3点から成るドールハウスで、自由に配置をして想像力を鍛えながら遊べるユニークなおもちゃ。材質はセンの木を使用し、シンプルながらも温かみのある色合いが素敵です。グッド・トイに選ばれた作品たちも子どもの知的好奇心を刺激する個性豊かなものばかり。大人でもつい手にとってしまいたくなるデザイン性の高さも魅力のひとつです。
グッド・トイアワードを受賞するメリットとは?
グッド・トイアワードに選ばれる作品はいくつか基準があります。ひとつは安全性に配慮したおもちゃであること。暴力性を伴う内容のおもちゃは知育として悪影響なので選ばれることはありません。二つ目はおもちゃがロングセラー商品であること。知育玩具は一時的に人気を博したおもちゃではなく、人々から長い間愛されていることが大切です。三つ目は遊びやコミュニケーションが重視されているおもちゃであること。アワードに選ばれるおもちゃは子どもの知育に大きな影響を与えます。そのためこのおもちゃを選んでしっかりコミュニケーションが取れるかどうかに重点が置かれ、なおかつユニバーサルな遊びが可能なものが選ばれます。美しい色や重さ、感触など子どもが快適に遊べるか、遊び続けても壊れにくいかどうかも審査の対象です。
グッド・トイアワードを受賞することは、そのおもちゃが知育玩具として優れていると認められたこと。これはおもちゃメーカーにとって大きなメリットですが、それ以外にも多くのメリットがあります。まず商品パッケージやカタログに受賞作品として「グッド・トイ」マークがつけられること。これらは東京おもちゃ美術館に一年間常設展示されたり、同美術館のミュージアムショップで販売されたりします。その他にも公式マガジンやwebサイトでも紹介されますので、信頼できる知育玩具として大きくアピールすることが可能です。実はおもちゃコンサルタントは子どもだけでなく高齢者に関わる機会も多い仕事です。グッド・トイに選ばれることで、子どもから大人までさらに長い間愛されるきっかけになるでしょう。
おもちゃコンサルタントとおもちゃ美術館とは?
おもちゃコンサルタントとはNPO法人が主催している資格で、資格保有者は全国に2000人ほどいます。彼らは保育士やベビーシッターなど、普段から子どもと身近に接する仕事に就いている他、高齢者施設などでヒーリングやリハビリの介助を行っている場合も。彼らは知育玩具の紹介や子育て支援に参加するなど、幅広くおもちゃのコンサルタントを手がけているエキスパートです。資格は通学、または通信で取得することが可能で、およそ4カ月から半年程度でおもちゃコンサルタントの資格取得ができます。
おもちゃ美術館は東京都新宿区にあり、多くの人がグッド・トイアワード受賞作品に触れられるようにと設立された場所です。「多世代交流」をテーマにしていますので、子どもだけでなく大人も入館して知育玩具で遊ぶことができます。2019年4月1日からは子ども・大人料金に加えて新たにシニア料金にも対応。中学生以上の入館料が800円、小学生以下の子どもとシニアは500円で入館可能です。おもちゃ美術館は東京都内のみで展開している美術館ではなく、年50回以上開催している「グッドトイ・キャラバン」で移動型おもちゃ美術館として全国各地を巡回しています。他にも姉妹美術館を随時開館予定で、沖縄県国頭村のやんばるおもちゃ美術館はすでに開館済み。その他秋田・岐阜などにもオープンが予定されています。知育玩具は子どもの成長過程に欠かせないものという認識は広まりつつありますが、いざ購入を考えるとどれがいいのか迷ってしまうもの。しかし、おもちゃ美術館であればたくさんの知育玩具に接することができますし、気に入ったら美術館内のミュージアムで購入することも可能です。おもちゃコンサルタントが吟味した美しくて壊れにくい選りすぐりの知育玩具ばかりですので、まずは美術館に足を運んでみましょう。
おもちゃ美術館は東京都新宿区にあり、多くの人がグッド・トイアワード受賞作品に触れられるようにと設立された場所です。「多世代交流」をテーマにしていますので、子どもだけでなく大人も入館して知育玩具で遊ぶことができます。2019年4月1日からは子ども・大人料金に加えて新たにシニア料金にも対応。中学生以上の入館料が800円、小学生以下の子どもとシニアは500円で入館可能です。おもちゃ美術館は東京都内のみで展開している美術館ではなく、年50回以上開催している「グッドトイ・キャラバン」で移動型おもちゃ美術館として全国各地を巡回しています。他にも姉妹美術館を随時開館予定で、沖縄県国頭村のやんばるおもちゃ美術館はすでに開館済み。その他秋田・岐阜などにもオープンが予定されています。知育玩具は子どもの成長過程に欠かせないものという認識は広まりつつありますが、いざ購入を考えるとどれがいいのか迷ってしまうもの。しかし、おもちゃ美術館であればたくさんの知育玩具に接することができますし、気に入ったら美術館内のミュージアムで購入することも可能です。おもちゃコンサルタントが吟味した美しくて壊れにくい選りすぐりの知育玩具ばかりですので、まずは美術館に足を運んでみましょう。
知育玩具を利用することで生まれるメリットとは?
知育玩具とは、名前の通り子どもが遊びながら知能を育てて発達させるのに適したおもちゃのこと。学習教材のような学ぶことに重点を置いたものではなく、どちらかと言えば頭を使う脳活に重点を置いた構成になっている商品がほとんどです。知育玩具の目的は、子どもがおもちゃを使ってものを考える力や、表現する力などを養うこと。日本では1970年代頃から知育玩具が注目されるようになり、近年では国内・海外問わず質の高い知育玩具が輸入されたり販売されたりしてきました。知育玩具が子どもに与える大きなメリットは、遊びの質を上げることです。知育玩具の主な種類は積み木やブロック、ままごと道具などがあげられます。子どもは知育玩具を使った遊びを通して、思考力だけでなくコミュニケーション能力を養うこともできます。
なぜなら、知育玩具はユニークな作りになっているものがとても多いため、子どもは遊び心や好奇心を大きく刺激されるからです。また、珍しいおもちゃを通してコミュニケーション能力が発達すると、おもちゃを独り占めするのではなく譲り合うといった協調性が芽生えることもあるでしょう。コミュニケーション能力は社会生活を送るために大切なもので、遊びながら自然に身に着くのはとても理想的です。また、知育玩具は高齢者のリハビリ用品としての使用も増加しています。知育玩具は木で作られていることが多く、暖かな色合いと軽さ、表面のなめらかさが特徴です。そのため、指先の運動や手足の運動など、体の細かいところを動かすために使われているのです。他にも加齢によって低下してしまった記憶能力や認知構成能力などを回復させるためにパズルが採用されたり、不安を和らげる癒しグッズとして使用することもあります。知育玩具を通して祖父母と孫がコミュニケーションを楽しむという事例もあるようです。
このように、知育玩具は大人から子どもまで幅広い年齢層の遊び道具として定番になりつつあります。子どもの知的好奇心を満たしたい、コミュニケーション能力など社会性を身につけさせたい、と考えている場合は、知育玩具を与えて親子で一緒に遊んでみたり、お友達と遊ばせたりするのがおすすめです。
クオリティにこだわったグッド・トイアワード受賞作品に触れてみよう!
数ある知育玩具の中でも、グッド・トイアワードを受賞したおもちゃはそのクオリティの高さが保証された逸品。本文でも述べたように、受賞作品は東京おもちゃ美術館で一年間の常設展示をする他、全国展開する移動おもちゃ美術館のグッド・トイキャラバンにも登場します。全国のおもちゃコンサルタントたちが選んだ知育玩具ですので、ぜひ子どもと一緒に実際に触れて遊んでみましょう。