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ネバネバ、ブヨブヨ、ぷにぷに、くしゃくしゃ、いろいろな感触を楽しむ遊びは、ただ楽しいだけでなく五感の発達を促す効果もあるため、0歳児にもおすすめです。
今回は、感触遊びの場面や素材に合わせた遊び方、感触遊びをする際に気を付けることなどを分かりやすく解説していきます。
ぜひお子さんが気に入る感触遊びを見つけてくださいね。
感触遊びとは
感触遊びとは、水や砂、スポンジなどいろいろな物の感触を、指先や手のひらを使って楽しむ遊びです。
感触遊びの種類はたくさんあり、素材を変えたり組み合わせたりすることで遊び方のバリエーションを増やせます。
0歳児に感触遊びをさせるねらいや期待できる効果
0歳児に感触遊びをおすすめする理由は、ただ楽しいからだけではありません。
感触遊びをさせる真のねらいは、子どもの発達を促すこと。
感触遊びを通して育まれる点は主に以下の3つです。
- 指先、手を動かす力が発達する
- 五感が育まれる
- 身の回りへの興味関心を高める
それぞれについて、詳しく説明していきますね。
指先、手を動かす力が発達する
1つ目の効果として、指先や手の運動発達があります。
これは、物を触るときに、握る、離す、たたく、投げる、引っ張るなど、指先や手首、その他さまざまな手の動きを経験できるということです。
このような経験を積み重ねるなかで、手の運動能力が発達し、なめらかに手を動かせるようになっていきます。
五感が育まれていく
感触遊びでは、触覚以外の感覚も一緒に育まれていきます。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、いわゆる五感は、単体ではなく複合的に刺激されます。例えば、食べ物を触るときには音がするだけでなく、匂いもします。口に含めば味もあります。
つまり、0歳児は感触遊びを通して、物を触る感触だけではなく、見た目や匂い、味、音の情報まで得ることができるのです。
身の回りへの興味関心を高める
0歳児は、身の回りの物や素材へ触れるのが初めての場合がほとんど。身の回りの物を使った感触遊びを繰り返すことで、子どもは、「これはこんな感触なんだ、あれはどうだろう」と興味と関心を高めていきます。
そして、実際に触って比べてみて、同じだった・違ったという「同じ」「違う」という比較概念の土台も形成されていきます。
簡単にできる!食材を使った0歳児の感触遊び
「感触遊びをしたいけど、準備が大変で、なかなかできない」
このようなお悩みをお持ちのママさんやパパさんのために、食材を使った初めてでも簡単にできる感触遊びを3つご紹介しますね。また、遊ぶときに用意する物や遊び方も合わせてご説明します。
ワンポイントアドバイスとして、食材を使うときには、床にブルーシートを敷いておくと片付けが簡単になるので、ご用意をお忘れなく!
ぷにぷにマカロニ遊び
用意する物は、マカロニ、小さいボウル2〜3個、色を付ける場合は食紅です。
マカロニを茹でた後、十分に冷まします。初めは、茹で時間を長くして柔らかくしたほうが遊びやすいのでおすすめ◎
遊び方は、ぎゅっぎゅっと握る単純な遊び方から始めるとよいでしょう。慣れてきたら、小さめのボウルに茹でたマカロニを分けて用意し、ボウルからボウルに移動させて遊ばせてあげてくださいね。
また、ぷにぷに、ぎゅっぎゅっとオノマトペで声をかけて、感触と言葉を結び付けていくとよいですよ。
にゅるにゅる春雨遊び
用意する物は、春雨、ブルーシート、小さなボウルやカップです。色を付ける場合は、食紅も用意します。春雨も茹でたほうが安全に遊べるので安心です。
茹でた春雨を握ったり、引っ張ったりして遊ばせましょう。春雨はちぎれやすいので、横に引っ張る動きも経験できますね。
おすすめのオノマトペは、ビヨーンビヨーン、にゅるにゅるです。一緒に遊びながら声をかけていきましょう。食紅で色をつけて遊ぶと、色の概念も育まれていきますよ。
寒天遊び
用意する物は、粉末寒天4g、水500ml、色をつける場合は食紅、鍋、ボウルです。
まずは寒天を作りましょう。作り方の手順もご紹介しますね。
- 粉末寒天と水を混ぜ合わせる(色を付ける場合は一緒に混ぜます)。
- よく混ぜ合わせたら鍋に移し火にかける。中火で熱し、混ぜ合わせ、沸騰したら弱火にする。
- そのまま、2分程度熱した後に火を止める。粗熱が取れるまで、しばらく待ち、その後にボウル(容器)に入れる。
- 容器に入れた寒天を冷やす。
熱した寒天を入れる容器は自由です。ボウルの大きさを変えてもよいですし、カップや牛乳パックに入れて形を変えてもおもしろいですね。
作った寒天は潰して遊ばせましょう。容器を用意しておけば、容器の中に入れたり出したりして遊べるのでおすすめですよ。
雨の日に最適!室内でできる0歳児の感触遊び
次に、雨の日に最適な、室内でできるおすすめの感触遊びを3つご紹介します。
スポンジ遊び
用意する物は、手のひらより少し小さくカットしたスポンジだけ。握りやすいように柔らかいスポンジのほうがおすすめです。
乾いたスポンジを握らせるだけでもよいですが、遊びのバリエーションとして、水を含ませるのもおすすめ。重さや握った時の感触、握った時に水が出るという変化などを楽しめます。
水を含ませて遊ぶ際にはブルーシートを敷いておくと安心。また、濡れたブルーシートの上は滑りやすいので、こまめに拭くようにしましょう。
サラサラかたくりこ遊び
用意する物は、片栗粉、中くらいのボウル、ブルーシートです。
片栗粉は、粉の感触、水を加えた時の感触が異なるため、遊び方のバリエーションが豊富です。食紅で色をつけるのも面白いですよ。
また、足で踏むとぎゅっぎゅっと音が鳴るので、子どもの発達に合わせて遊び方を変えていきましょう。足で踏んで遊ぶ場合は、片栗粉の量を増やすと音が鳴りやすくなります。
フィンガーペイント
用意する物は、絵具、ジップロック、画用紙(段ボールや小さいサイズのキャンバスなど素材を変えるのもあり)です。準備としては、絵具を事前に画用紙につけておくだけでOK。
指先や手のひらに絵具をつけてお絵描きをさせる方法もありますが、多少ハードルが高いので、まずは絵具の感触や色の混ざり具合を楽しむことから始めるのがおすすめです。
フィンガーペイントをしたときに絵具が混ざるので、同系色を用意しておけば、色合いがきれいになります。
また、絵具をつけた画用紙をジップロックに入れ、ジップロックの上から指や手のひらで押したりして遊ばせれば、手が汚れないで済みます。
この遊びのおすすめポイントは、遊び終わって絵具を乾かした後は、子どもの作品として飾ることができるところです。
手足が汚れない0歳児の感触遊び
次に、「感触遊びはしたいけど、手足やお部屋が汚れて片付けが大変……」とお悩みの方に、手足が汚れない感触遊びを3つご紹介します。
準備も簡単なのでぜひ試してくださいね。
くしゃくしゃ新聞紙遊び
用意する物は新聞紙だけで準備も簡単です。用意した新聞紙は、1面を半分または4分の1程度に切っておきましょう。
遊び方は新聞紙をくしゃくしゃと丸めるだけなのでシンプル。その際に、事前に新聞紙をかるく丸めておいてあげると、子どもも丸めやすいですよ。
また、新聞紙を細長く切って、ひらひら泳がせて遊ばせるのも遊び方のバリエーションの1つです。
氷遊び
氷遊びは、冷たさも楽しめる遊びなので夏におすすめ。
用意する物は、氷、色を付ける場合は食紅、ジップロックです。
まず、事前に凍らせた氷をジップロックに入れます。ジップロックのチャックはガムテープで止めて、中身がこぼれないようにしましょう。それでも水が漏れ出す場合があるので、ビニール袋などに入れて2重にしておくと安心です。
冷たい感触を味わえるのはもちろんですが、ジップロックに入った氷を触っていると、徐々に溶けてきて水に変わります。この変化は子どもにとって新発見になるはずです。
プチプチふみふみ遊び
用意する物は緩衝材、いわゆるプチプチだけです。
最初から手で持ってプチプチ潰すのは少し難しいかもしれないので、床に敷いてハイハイしたり、歩いたりして、足や手のひらの感触を楽しませましょう。
プチプチが潰れる度に音が鳴るので、子どもは夢中になって遊ぶはずです。
感触遊びをさせる際に配慮すべきポイント
子どもたちが興味を持ちやすく楽しい感触遊びですが、遊ぶときに配慮すべき点もあります。
主なポイントは以下の3つ。
- 誤飲と食べ物アレルギーに注意する
- 子どもの発達に合わせて遊ぶ
- 子どもの気持ちを尊重する
0歳児の発達、子どもの姿に合わせて安全に遊んでいきましょう。
誤飲と食べ物アレルギーに注意
1つ目は、誤飲と食べ物アレルギーへの注意です。
0歳児はすぐに口の中に物を入れようとします。誤飲を防ぐためにも、遊ぶときには子どもに背を向けないように意識しましょう。
また、感触遊びで物に色をつける際には、万が一口に入れた時のことを考え、食紅を使用するのがベターです。
さらに、口にいれなくとも触るだけで食べ物アレルギーの症状が現れる子もいますので、事前にアレルギー情報を必ず確認するようにしてください。
子どもの発達に合わせて遊ぶ
2つ目に、子どもの発達に合った遊びをさせるようにしましょう。
例えば、子どもの握る力がどれくらいあるのかによって、素材の柔らかさや大きさを変える必要があります。
握る力が十分に発達していない場合、硬い素材だと握るのが難しくなります。
子どもの発達度合いが分からないという方は、市販の感触遊び用の玩具に発達の目安が書かれているので、そちらを参考にしてみるとよいですね。
子どもの気持ちを尊重する
3つ目は、子どもの気持ちを大切にするということです。
感触遊びをしようとしても、なかには興味を示さない、嫌がる子どももいます。これは自然な姿です。
子どもにとって、実際に手に取り何かをすることだけが遊びではありません。何かを見たり、聞いたりして楽しむのも立派な遊びなのです。
抵抗を示したり興味を持たなかったりするときに無理に遊ばせると、この遊びは楽しくないという経験につながってしまう場合もあります。
子どもによって興味や感触の好き嫌いはさまざまなので、子どもの遊びのペースに合わせていきましょう。
0歳児の感触遊びには専用のおもちゃを使うのもおすすめ!
感触遊びは、0歳児の物の感覚に対しての感性を育み、指先、手の運動発達も促していきます。感触遊びのバリエーションは豊富にあるので、さまざまな遊びの経験をさせてあげたいですね。
そして、せっかくの楽しい遊びが嫌な思い出にならないように、安全面や気持ちの面での配慮も忘れないようにしましょう。
また、今回ご紹介した感触遊びは、自宅でお手軽にできるものばかりでしたが、なかには「準備が大変、新しい感触遊びのアイデアが浮かばない」ということもあると思います。確かに、子どもの興味はすぐに変わることもあり、新しい感触遊びの準備も大変です。
そんなときには、おもちゃのサブスクリプションサービスを利用するのも選択肢の1つです。おもちゃのサブスクでは、月齢に合わせたさまざまなおもちゃが用意されており、定期で新しいおもちゃが送られてきます。
なかには感触遊び用のおもちゃもあるので、準備が大変だというママさんには嬉しいですね。
また、サービスによっては専門のコンシェルジュが、お子様の発達度合いや月齢に合わせて、ぴったりのおもちゃを選んでくれます。
安全面にも配慮されており、準備の負担も少なくなるので、ぜひ一度おもちゃのサブスクについて調べてみてはいかがでしょうか。