シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の違い|子どもに合う選び方と家庭での取り入れ方
「シュタイナーとモンテッソーリ、どっちが子どもに合うんだろう?」と検索しているなら、きっと保育園・幼稚園選び、あるいはおもちゃ選びで迷っているところだと思います。
この2つは「子どもの個性を大切にする」という点では共通していますが、日常の関わり方・おもちゃの選び方・親への期待値がかなり違います。
この記事では、両者の違いと共通点を比較しながら、「うちの子にはどちらが合いそうか」を判断するための材料、そして双方のよいところを取り入れるコツまで、わかりやすく整理します。
- 他の感覚教具との使い分け
- 発達段階の区切り方や関わり方など、相違点と共通点
- 子どものタイプ・家庭環境別の向き不向き
- 市販品を選ぶときの注意点
シュタイナー教育とモンテッソーリ教育、何がどう違う?
どちらも20世紀初頭のヨーロッパで生まれた教育法ですが、「子どもをどう育てるか」の哲学がかなり異なります。
シュタイナー教育は哲学者のルドルフ・シュタイナーが提唱した教育法で、「7歳まではからだを育てる時期」と考え、読み書きや計算よりも自然・芸術・リズムある生活を重視します。子どもが自由でありながら自律した人間になり、生きる目的や方向性を自分で決められるようになることを目指します。
一方モンテッソーリ教育は、医学博士のマリア・モンテッソーリが生み出した教育法で、「子どもには自分を育てる力(自己教育力)がある」という前提に立ちます。子どもが自立し、責任感と思いやりを持ちながら、生涯を通して学ぶ姿勢を持ち続けることを目指し、教具を使った自主的な活動を通じて成長を促します。
どちらが「正しい」というわけではなく、子どもの気質や家庭の価値観によって合う・合わないが変わってきます。
← 横にスクロールできます →
|
|
|
|
|
|
シュタイナー教育の特徴:芸術・自然・リズムを大切に
シュタイナー教育では、0〜7歳の時期は「からだを育てる時期」と位置づけています。この時期に読み書きや計算などの「頭を使う活動」を先取りすることは、発達の順序を乱すと考えられています。発達段階を7年ごとに区切り、8〜14歳では自然や芸術に触れて想像力や豊かな感情を育て、15〜21歳で思考力や判断力を身につけていく、という流れです。
幼児期に重視されるのが、自然の中での遊び、季節の行事、にじみ絵や蜜蝋粘土などの芸術活動、そしてオイリュトミー(音楽に合わせた身体表現)です。
おもちゃは「完成されすぎていないもの」が好まれます。木の切れ端、布、石、貝殻など、子どもが自分で何かに見立てて遊べる素材が理想とされます。精巧なプラスチック玩具や電子音が鳴るおもちゃは、子どもの想像力の余地を奪うとして避けられることが多いです。
日本では東京・神奈川・愛知・大阪などにシュタイナー学園や幼稚園が存在しますが、数は限られています。近くにない場合は、家庭でエッセンスを取り入れる形になります。
出典:シュタイナー幼児教育とは|日本シュタイナー幼児教育協会/シュタイナー教育|広島大学大学院文学研究科 衛藤吉則研究室
モンテッソーリ教育の特徴:自主性・集中・敏感期を活かす
モンテッソーリ教育の核心は、「子どもには自分を育てる力がある」という信頼です。大人が教え込むのではなく、子どもが自分で選び、集中して取り組める環境を整えることが親・教師の役割とされています。誕生から24歳までを6年周期の4つの時期に区切り、各時期の成長に合わせて関わるのが特徴です。
「敏感期」という概念も重要です。言語・感覚・数・秩序など、特定の能力が急速に発達しやすい時期があり、その時期に合った活動を提供することで、子どもの力が自然に引き出されると考えられています。
モンテッソーリ教育では、おもちゃよりも「教具」と呼ばれる目的が明確な道具が使われます。ビーズを使った数の学習、砂文字板、円柱さしなど、感覚と知性を同時に使う活動が中心です。また、「日常生活の練習」として、子ども用のほうきで掃く、豆を移し替える、ボタンをかけるといった生活動作も重要な「お仕事」として位置づけられています。
出典:モンテッソーリ教育の基本的な考え方|日本モンテッソーリ教育綜合研究所/モンテッソーリ教育|広島大学大学院文学研究科 衛藤吉則研究室
ほかにもある?海外の幼児教育法・知育法
シュタイナー教育やモンテッソーリ教育以外にも、海外にはさまざまな教育・知育法があります。代表的な「イエナプラン教育」と「ピラミッドメソッド幼児教育」を紹介します。
イエナプラン教育は、一人ひとりを尊重しながら自立と共生を学ぶ教育法です。教室を年齢の異なる子どもたちで構成し、教え合いや助け合いを通して尊重を学ぶカリキュラムが特徴的です。授業を科目で区切らず、「対話・遊び・仕事(学習)・催し」というサイクルで進めていきます。
もう1つのピラミッドメソッド幼児教育は、自分で選択し、決断できる力を養うことを目的としています。学習意欲がわくように、子どもに寄り添った居心地のよい環境づくりをすること、学びでは遊びを主体にすることが特徴です。
出典:オランダ・イエナプラン教育の特徴|日本イエナプラン教育協会/ピラミッドメソッド幼児教育法|一般社団法人 子どもと育ち総合研究所
LINEで無料相談できます
LINEで気軽に相談できます。
リッチメニューから専用ページへ進めます。
【相違点】シュタイナー教育とモンテッソーリ教育はどう違う?
比較表で概観をつかんだうえで、なぜ違いが生まれるのかを3つの観点で掘り下げます。
発達段階の区切り方
シュタイナー教育は成人を21歳とし、それまでの段階を7年周期の3段階に区切ります。一方のモンテッソーリ教育は、成人を24歳とし、6年周期の4段階という分け方です。どちらも発達段階に合わせて関わる点は共通しますが、区切りの考え方が異なります。
子どもへの関わり方
シュタイナー教育では、大人が子どもの模範となるように関わります。幼児教育の基礎には「模倣と模範」があるという考え方によるものです。一方のモンテッソーリ教育では、大人は子どもの自発的な行動をサポートする存在とされます。背景にあるのは、子どもには自分で学び、発達する能力が備わっているという信頼です。
使用するおもちゃ(教具)
両者ともおもちゃ(教具)を使いますが、目的や種類が異なります。シュタイナー教育のおもちゃは、天然素材のものや、自然にある枝や石などが主流です。一方、モンテッソーリ教育は、子どもの五感に訴えるカラフルなおもちゃや知育玩具など、目的が明確でバラエティに富んだものを用います。
出典:シュタイナー幼児教育とは|日本シュタイナー幼児教育協会/モンテッソーリ教育の基本的な考え方|日本モンテッソーリ教育綜合研究所
【共通点】シュタイナー教育はモンテッソーリ教育とどこが同じ?
相違点が目立つ一方で、シュタイナー教育とモンテッソーリ教育にはいくつかの共通点もあります。
理想像
どちらの教育法も、子どもの「自立心」を育むことを理想に掲げています。シュタイナー教育は子どもが自分で考えて決定し、困難に負けずに行動する力を、モンテッソーリ教育は自立し責任感と思いやりを持って生涯にわたって学ぶことを目指します。発達段階を区切り、段階に合わせた教育をする点も似ています。
環境の整え方
シュタイナー教育は1年・1週間・季節といった「リズム」を大切にする教育法です。リズムによって子どもの意志や感覚を育てようという考え方のもと、さまざまな行事や体験で環境を整えます。おもちゃもその一環で、想像力や創造性を養うためのものです。モンテッソーリ教育では、子どもの発達や自発的な行動を促すために、おもちゃや知育玩具を用意し、作業スペースを確保します。手法は異なりますが、子どもが成長するために環境を整えるという点は同じです。
子どもとの強い結びつきや信頼関係
具体的な関わり方は異なりますが、「子どもにとって必要なことを読み取り、準備やサポートをする」という考え方は共通しています。
出典:シュタイナー幼児教育とは|日本シュタイナー幼児教育協会/モンテッソーリ教育の基本的な考え方|日本モンテッソーリ教育綜合研究所
どちらが「うちの子」に合う?タイプ別の向き不向き
「どちらが優れているか」ではなく、「子どもの気質と家庭の方針にどちらが合うか」で考えると選びやすくなります。
← 横にスクロールできます →
迷ったときの目安として、「想像力・感性・芸術を大切にしたい」ならシュタイナー寄り、「自立心・集中力・知的好奇心を伸ばしたい」ならモンテッソーリ寄りと考えると整理しやすいです。あまり遊ぶ意欲のない子の場合は、自主性を重視するモンテッソーリより、大人が模範となって一緒に体験するシュタイナーのほうが取り組みやすいこともあります。
ただし、どちらかを完全に選ばなくても大丈夫です。家庭でエッセンスを取り入れる場合は、両方の考え方を組み合わせることも自然なことです。
両方の「いいとこ取り」はできる?家庭での実践ヒント
シュタイナーとモンテッソーリは哲学的には異なりますが、家庭での実践レベルでは組み合わせやすい部分があります。たとえば「自然素材のシンプルなおもちゃを選ぶ(シュタイナー的)」「子どもが自分で選んで遊べる環境を整える(モンテッソーリ的)」という組み合わせは、多くの家庭で無理なく実践できます。
悩ましいのは大人の関わり方です。両者では大人の取るべき行動が異なるため、家庭でのルールを決めておくとよいかもしれません。たとえば、おもちゃで遊ぶときはモンテッソーリ的に見守り、自然のなかで遊ぶときはシュタイナー的に模範を示す、といった具合です。
キッズ・ラボラトリーの利用者アンケートを見ると、発達・知育への関心が最も多く寄せられる悩みのひとつで、次いで「何を選べばよいかわからない」という声が目立ちます。「シュタイナー的なおもちゃを探しているが、どれが該当するかわからない」という相談も少なくありません。家庭で取り入れやすいポイントを整理します。
- シュタイナー的アプローチ:木・布・石など自然素材のおもちゃを選ぶ。電子音・光るおもちゃを減らす。季節の行事を大切にする。
- モンテッソーリ的アプローチ:子どもの手が届く棚におもちゃを並べ、自分で選べるようにする。「お仕事」として家事の一部を一緒にやる。集中しているときは声をかけずに見守る。
- 両方に共通:子どもの「今やりたい」を尊重する。大人が先回りしすぎない。
出典:TOP|NPO法人シュタイナー&モンテッソーリ・アカデミー
シュタイナー・モンテッソーリの考え方に合うおもちゃ比較
両方の教育哲学を参考におもちゃを選ぶとき、どんな商品が候補になるかを整理しました。以下は、シュタイナー・モンテッソーリの考え方と相性が良いとされる知育玩具の例です。
← 横にスクロールできます →
シュタイナー的な観点で最初の1本を選ぶなら、ネフスピールかHABA 積み木 ブロックスカラーが有力候補です。どちらも自然素材の木製で、子どもが自由に見立て・積み上げ・並べて遊べる余白があります。モンテッソーリ的な観点なら、グラパット まんだら ワームのような「並べる・分類する・色を感じる」要素を持つ教材が合いやすいです。音楽・感覚を重視したいならアウリス グロッケンはシュタイナー教育との相性が特に高く、3歳頃から長く使えます。
両方の教育法でおすすめのおもちゃ・教具3選
さらに、シュタイナー・モンテッソーリ双方が実践できる定番のおもちゃ・教具を、もう少し詳しく紹介します。
1. PLANTOYS:シェープマッチングパズル
図形が3つというシンプルなパズルです。鮮やかな色彩、小さな手でもつかみやすい構造は、子どもの微細運動能力や手と目の協調の育成に役立ちます。
メーカー推奨年齢(月齢):1歳ごろから
2. Bajoy:円柱さし
分銅状のブロックを、大きさや深さの異なる穴にはめる知育玩具です。カラフルに色をつけたものと、木材の温もりを生かしたものの2つのパターンがあります。家庭の方針で、どちらを選ぶかを決めるとよいでしょう。
3. オークヴィレッジ:寄木の積木
木の温もりが感じられる積み木は、まさにシュタイナー教育とモンテッソーリ教育のいいとこどりができるおもちゃです。大人と一緒に考えながら遊ぶこともできますし、子どもの主体性に任せることもできます。
子どもの成長に合わせ、長く使えるおもちゃであることも、おすすめの理由です。
おもちゃ選びで「失敗した」と感じる前に知っておきたいこと
どんなに評判の良いおもちゃでも、子どもが興味を示さない日はあります。高価な知育玩具より、空き箱や木の枝に夢中になる日もあるのが育児の現実です。
一方で、「ファンタカラーは全く興味を示さなかった」「やみつきボックスは遊びの幅が狭く残念だった」という声もあります。どれだけ丁寧に選んでも、子どもとの相性は実際に遊んでみないとわからない部分があります。
キッズ・ラボラトリーの継続利用データを見ると、0歳・1歳頃からサービスを始めた家庭が多数を占めており、平均して1年前後継続する傾向があります。同じ家庭でも半年ほどで好みや興味が大きく変わるケースが多く、「先月まで夢中だったのに急に見向きしなくなった」という声は珍しくありません。これはおもちゃの問題ではなく、子どもの発達が進んでいるサインです。次のステップに合ったおもちゃに切り替えるタイミングと捉えると、前向きに対応しやすくなります。
シュタイナー・モンテッソーリ教育と「おもちゃの量」の関係
どちらの教育法も、おもちゃの「量より質」を重視しています。シュタイナー教育では、おもちゃが多すぎると子どもの集中力が散漫になると考えます。モンテッソーリ教育でも、「選択肢を絞ることで子どもが自分で選ぶ力を育てる」という考え方があり、棚に並べるおもちゃは少数精鋭が基本です。
実際、モンテッソーリ保育園の先生から「おもちゃを制限して整理整頓し、選択肢を狭めるように」とアドバイスされた家庭の体験談は多く聞かれます。
おもちゃが増えすぎることへの悩みは、キッズ・ラボラトリーの利用者アンケートでも継続的に寄せられる声のひとつです。「買ったおもちゃが増えすぎて部屋が片付かない」「使わなくなったおもちゃの処分に困る」という状況は、シュタイナー・モンテッソーリどちらの考え方とも合いづらい環境です。おもちゃをレンタルして使い終わったら返却するサブスクの仕組みは、「量を絞って質の高いものを使う」という両教育法の考え方と相性が良い面があります。ただし、すべての家庭に合うわけではないので、自分の状況に合わせて検討してみてください。
購入・サブスク・おさがり、おもちゃの揃え方3パターンの向き不向き
シュタイナー・モンテッソーリの考え方を家庭に取り入れるとき、おもちゃをどう揃えるかも判断ポイントになります。とくに知育玩具は高価なものが多いので、揃え方の向き不向きを押さえておくと選びやすくなります。
← 横にスクロールできます →
「木製・自然素材のおもちゃを少数厳選して長く使いたい」という方には購入が合いやすいです。「月齢が変わるたびに合うものを用意したいが、選ぶのが大変」という方にはサブスクが合いやすい傾向があります。キッズ・ラボラトリーでは、木のおもちゃを中心に、シュタイナー教育・モンテッソーリ教育が実践できるおもちゃを豊富に取りそろえています。
シュタイナー教育・モンテッソーリ教育についてよくある質問
知育への積極的な関わりを重視するなら、モンテッソーリ教育の方が取り組みやすいです。敏感期に合わせた教具活動や、数・言語・感覚の学びが体系的に組み込まれています。シュタイナー教育は7歳まで先取り学習を避ける方針のため、「早期学習」を重視する家庭とは方向性が合いづらい場合があります。どちらが「優れている」ということではなく、家庭の価値観に合う方を選ぶのが大切です。
まず環境を整えることから始めると取り組みやすいです。モンテッソーリ的には「子どもの手が届く棚におもちゃを少数並べ、自分で選べるようにする」だけでも大きな変化があります。シュタイナー的には「電子音が鳴るおもちゃを減らし、木や布のシンプルなおもちゃを1〜2点置く」ところから始めると無理がありません。どちらも「完璧にやらなければ」と構えなくて大丈夫です。
最初の1点として有力なのは、木製でシンプルな積み木系です。ネフスピールやHABA 積み木 ブロックスカラーは、シュタイナー的な「自然素材・見立て遊び」とモンテッソーリ的な「感覚・空間認識」の両方に対応しやすいです。木の温もりを生かしたオークヴィレッジの寄木の積木も、長く使える定番として有力です。音楽・感覚を重視したいならアウリス グロッケンも3歳頃からの選択肢として検討してみてください。
コンシェルジュにお任せ
必要な時期に合わせてお届けします。
LINE友だち登録で
初月無料ガチャに挑戦!
対象コースは、ガチャ結果にかかわらず
初月550円でご案内しています。





