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子どもが3歳になると、将来のために「そろそろ何かしたほうがいいかな」と知育について気になってくるママさんやパパさんも多いでしょう。
この記事では「3歳の知育」について、最近よく目にする「モンテッソーリ教育」も含めてくわしく説明していきます。
おすすめの知育玩具や遊びも紹介するので、ぜひ家庭での知育に取り入れてみてくださいね。
3歳児に適した知育とは?
どんな知育でも、子どもの成長段階に合っていなければ効果は期待できません。
3歳に適した知育を考えるために、まずは発達の特徴を確認しておきましょう。
3歳児ってどんな時期?
3歳は五感の感受性が豊かで、生活の中で受けた刺激により、脳が著しく発達していく時期です。
具体的には以下のような行動が見られます。
- 文法があやふやながらも、言葉が増えて会話ができる
- 「なぜ?」「どうして?」と物のしくみに興味を持って質問する
- 数に興味を持ち始める
- 目と手の協応動作ができるようになり、指先が器用になってくる
- 自分のイメージをごっこ遊びや創作活動で表現する
3歳になると、0~2歳の時期に比べ、好奇心の範囲が広がるだけでなく、探究心を持って1つの遊びに集中するようになります。
器用に手先を使えるようになるので、「もっといろいろやってみたい」という欲求も顕著に表れます。
こういった3歳児の発達をふまえて、子どもの力を伸ばす知育を考えていきましょう。
3歳児に効果のある知育
3歳の知育で大切なのは、子どもの好奇心が大きく育つための環境づくりです。
ベネッセ教育総合研究所が行った調査では、3歳児期の親の関わり方がそれ以降の成長に大きく影響を与えることが明らかにされています。
親が子どもの「やってみたい」という意欲を尊重し、自分で考える方向にはたらきかけることで、学ぼうとする力が育っていくと確認されています。
3歳児のうちに学びの土台をかためるために、子どもが「おもしろそう」と感じた活動を自由に楽しめる場所と時間を用意しましょう。
(参考:3歳児期の「生活習慣」や保護者の「子どもの意欲を尊重する」態度が、4歳児期の「学びの基礎」につながる|ベネッセ教育総合研究所)
モンテッソーリ教育は3歳からでは遅い?
モンテッソーリ教育とは、イタリア人のマリア・モンテッソーリが提唱した教育法で、アメリカなど世界各国で実践されています。
ママさんパパさんの中には、「モンテッソーリってよく耳にするけど、3歳じゃもう遅いのかな」と思っている方もいるかもしれません。
結論からいうと、3歳はまったく遅くなく、むしろモンテッソーリ教育を始めるのに非常に良いタイミングです。
理由は、モンテッソーリ教育の方針と3歳児の知育の方針が一致しているからです。
「子どもは必要な環境を整えれば自ら成長する」というのがモンテッソーリの考え方で、これは環境づくりが重要な3歳児の知育にも当てはまります。
モンテッソーリでは遊びを「おしごと」と呼んで大切にしています。
子どもが自分で選んだ「おしごと」をやりきって達成感を味わえるよう、環境を整えて適切に手伝うのが大人の役割です。
子どもの自発性を尊重するモンテッソーリの考え方を取り入れて、家庭で行う知育の質を高めていきましょう。
3歳児の知育にぴったりなアイテム
3歳の子どもに知育を始めるなら、まずはアイテムの種類を把握しましょう。
必要なアイテムがわかると、家庭での知育環境づくりに取り組みやすくなります。
知育玩具
知育玩具とは、子どもの知的な発達を目的としたおもちゃ全般を指します。
知育玩具は多種多様ですので、3歳に合った玩具の選び方については次の章でくわしく説明します。
知育玩具の手作りもあり?
知育玩具を手作りするのも、子どもにとって好奇心を刺激する楽しい活動になります。
ダンボールでお家を作ったり、ペットボトルでビー玉落としを作ったりなど、身近な材料で子どもと一緒に製作遊びを楽しみましょう。
子どもができない部分は大人が手助けしますが、口を出しすぎるのは控えてください。
あくまでも、子どもが自分で考えながら活動するのが目的であることを忘れないでくださいね。
絵本
家庭での知育において、絵本は欠かせないアイテムです。
3歳になると、言葉の理解が進んでストーリーが楽しめるようになってくるので、読み聞かせのしがいもありますね。
絵本選びは、子どもの興味に合わせて子どもがおもしろいと感じる絵本を選びましょう。
3歳は好奇心が旺盛な時期なため、図鑑やしかけ絵本も喜びます。
文部科学省が作成したパンフレット「絵本で子育てを楽しく」でも、絵本の読み聞かせの効果が強調されており、就学後の学習にも効果があると示されています。
プリント・ドリル
ある程度の時間、落ち着いて着席できるようになると、プリントやドリルにも取り組めるようになります。
3歳になると文字や数に対しての興味が芽生えるので、「もっと知りたい!」と意欲が膨らむように手助けするのが大切です。
3歳の子どもには勉強という意識はないため、子どもが楽しいと感じるように工夫されたプリントやドリルを選ぶとよいでしょう。
3歳児向けの知育玩具の選び方
この章では、3歳児の知育玩具を実際に選ぶときのポイントを3つ紹介します。
知育玩具を探すときの基準として、参考にしてみてください。
集中力が養えるもの
脳神経外科医の林成之氏は、興味を持ったものに全力投球する力は、輝く将来につながる才能の1つだと述べています。
子どもが夢中になって遊ぶ知育玩具を選んで、集中する習慣を身につけられるようにサポートしていきましょう。
集中力が養えるおもちゃの特徴は以下のとおり。
- 子どもが自分で考えて試行錯誤できる
- 遊び方をさまざまに工夫できる
- 指先の少しむずかしい動作を経験する
(参考:林成之著「親子で育む天才脳」|受験研究社)
空間認識能力を伸ばせるもの
空間認識能力は、あらゆる日常生活の場で必要な力であり、全身の機能が著しく発達する3歳の時期にこそ、鍛えておきたい力です。
おもちゃで空間認識能力を伸ばすには、目と手を連携しながら遊べて、立体的な感覚を養えるおもちゃを選ぶのがポイントです。
空間認識能力が伸ばせるおもちゃの特徴は以下のとおりです。
- 積んだり組み合わせたりして、立体的に遊べる
- 自分でおもちゃの形を自由に変えられる
- 平面から立体を想像するプロセスが含まれている
達成感を味わえるもの
遊びの最後は、子どもが「できた!」と達成感を味わいながら終えるのが大切です。
日本のモンテッソーリ教育の第一人者である相良敦子氏は、「好きな活動を楽しんでやり遂げたと満足すると、子どもは健やかに成長していく」と説明しています。
3歳児の発達に合った知育玩具を準備したら、子どもが達成感を味わうまでのプロセスを見守りましょう。
達成感が味わえるおもちゃの特徴は以下のとおり。
- 子どもにとって、がんばってクリアしないとならない部分がある
- ゴールが設定できる
- 最後の片付けまで自分でできる
(参考:相良敦子原作 あべようこ マンガ「マンガ モンテッソーリの幼児教育 ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」|河出書房新社)
3歳児の知育玩具ランキング
3歳児におすすめの知育玩具を、5位から1位までランキング形式で紹介していきます。
それぞれのおもちゃで知育効果が異なるので、内容を確認し比較してみてくださいね。
【5位】小学館:ドラえもん おべんきょうかるた 楽しくおぼえる ひらがな・カタカナ
ドラえもんのキャラクターのイラストが特徴のかるたです。
遊びながら自然な形で、ひらがなやカタカナに親しめる効果があります。
かるた遊び以外にも、50音順に並べたりクイズを出したりなど、子どもと一緒に文字遊びを楽しみましょう。
【4位】GENI(ジェニ):賢人パズル
7つのピースを組み合わせて、立方体を完成させるのがゴールの立体パズルです。
テキストのイラストを見ながら立体的に考えるので、空間認識能力が養われます。
レベル別に56とおりの問題があるので、全部クリアするのはずいぶん先になるかもしれません。
時間をかけて少しずつできる問題が増えていく過程で、子どもは自分の成長を実感して自信につながります。
対象年齢:3歳から
【3位】ヤマハ:Remie(レミィ:PSS-E30)
3歳児の小さな手でも弾きやすい、子ども用キーボードです。
指と手を同時に使うので、集中力を育て、脳の成長を促進させる効果があります。
大人が子どもの知っているメロディを弾いてみせると、夢中になってまねしようとします。
自分専用の楽器があるのは、音楽への好奇心を刺激し、子どもの気持ちをワクワクさせますね。
【2位】くもん出版 :くみくみスロープたっぷり100
ボールを転がすスロープを、自分で考えて組み立てる玩具です。
試行錯誤して大きなコースができあがると、達成感があり満足できます。
3歳の子どもには、慣れるまで組み立てがむずかしいかもしれません。
親子で一緒に遊び、コミュニケーションの時間として楽しさを共有しましょう。
対象年齢:3歳から
【1位】ウッディプッディ(Woodypuddy):はじめてのつみき RING10(リングテン)
50個のリング状の積み木と、サイコロやひもなどがセットになった玩具です。
発達に合わせて遊び方を展開していけるため、長い期間遊べます。
3歳なら、積み木の色や数を意識した遊びや、ままごと遊びにも使えるでしょう。
子どもが自分で遊び方を考えて、主体的に遊びこめるのが魅力の知育玩具です。
対象年齢:1.5歳から
3歳児の知育遊び3選
ここからは、家庭で気軽に楽しめる知育遊びを紹介します。
3歳になると、使える道具が増えるので遊びのバリエーションも広がりますよ。
貼り絵
3歳児の発達にぴったりな、はさみとのりを使った製作遊びです。
集中して手と目を同時に使える脳に良い活動であり、創造力を伸ばせる遊びでもあります。
<必要なもの>
- 先の丸い子ども用はさみ
- 折り紙
- のり
- 画用紙
<準備・遊び方>
- 折り紙を1.5センチ程度の幅でテープ状に細長く切っておく(10本くらい)。
- はさみでテープ状の折り紙を1回切りで切っていく。1〜2センチほどの四角形になる。
- 切った折り紙をのりで画用紙に貼っていく。
最初はハサミやのりの使い方を、実際にゆっくりやって見せて伝えます。貼り方にきまりはないので、子どもが自由なイメージで貼れるよう見守りましょう。
ママさんやパパさんも一緒に製作するとなお良いですね。
すごろく
サイコロを振ってマス目を進む、昔ながらのボードゲームです。
サイコロで出た数を認識したり、2つのサイコロの数を足したりすることで、数の感覚が育ち理解が深まります。
<必要なもの>
- すごろくのシート(子どもにも見やすく、マス目が数えやすいもの)
- サイコロ2個
- 人数分のコマ
<準備・遊び方>
- テーブルの上など安定した場所にすごろくのシートを広げる。
- サイコロやコマを見やすく配置する。
- じゃんけんでサイコロを振る順番を決める。
- 順番にサイコロを振り、コマを進めてゴールを目指す。
すごろくに慣れてくると、子どもは自分でマス目を数えて先を予測したり、出てほしい数を数えられるようになります。
ゲームの中で楽しみながら知育ができるので、ぜひ子どもと一緒に遊んでみてくださいね。
塗り絵
絵に色を塗るシンプルな遊びですが、実は考えることが多く頭を使う遊びです。
遊びながらクレヨンや色鉛筆を使う経験ができるため、運筆の練習にもなります。
<必要なもの>
- クレヨンや色鉛筆
- 塗り絵(子どもが好きな題材のもの)
<準備・遊び方>
- はみ出してもよいように、塗り絵の下には紙やシートを敷いておく。
- 絵に自由に色を塗っていく。
指示をしたり口出ししたりすると、子どもの意欲や集中を妨げてしまいます。子どもの色の選択や塗り方に意見しないように注意しましょう。子どもが自分の好きなように、思いきり塗れる環境を整えます。
3歳児向けの知育玩具を試すなら、おもちゃのサブスク◎
この記事では、3歳児の知育をテーマに解説しました。
3歳という大切な時期に、子どもが興味を持った遊びを思いきり楽しめる環境を用意してあげましょう。
特に知育玩具は子どもの成長を促す役割を果たしてくれます。
とはいっても、知育玩具は種類が多く、自分の子どもに合ったものを探すのは思った以上に手間や時間がかかるのに加え、高価なものが多いので、いくつも購入すると費用もかさみます。
また、いろいろ検討して購入しても、子どもの好みではなくすぐに飽きてしまうかもしれません。
そんな方には、おもちゃのサブスクがおすすめです。
おもちゃのサブスクは、定額で複数の知育玩具をレンタルできるサービスであり、
定期でおもちゃの交換ができるので、子どもにたくさんのおもちゃに触れさせてあげることができます。
また、キッズ・ラボラトリーでは、子どもの発達や遊びに詳しい「専門のおもちゃコンシェルジュ」がおもちゃを選定してくれるので、成長にあった知育玩具で遊ばせることができます。
これから知育に力を入れてみようと考えている方は、ぜひ、おもちゃのサブスク「キッズ・ラボラトリー」の利用を検討してみてくださいね。