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身近な大人をまねたり、経験したことを再現したりして楽しむごっこ遊びは、幼児期の子どもたちが夢中になる遊びの1つです。
家庭でも、子どもが思いきりごっこ遊びができるよう、おもちゃを用意するなどして環境を整えたいと考える親御さんもいることでしょう。
この記事では、お子さま向けのごっこ遊びに適したおもちゃを、2歳から5歳までの年齢別に紹介します。
ごっこ遊びの知育としての効果や、おもちゃ選びのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
ごっこ遊びで育つ力とは?
子どもがごっこ遊びをすると、どのような力がつくのでしょうか。ごっこ遊びで育まれる力は多岐にわたりますが、ここでは特に重要な3つの力について説明します。
- イメージを膨らませて想像する力
- ままごとで「料理する動作をイメージして再現する」などの遊びを通して、想像力が育ちます。
- 言葉やしぐさで表現する力
- イメージを、言葉や動作で表してストーリーを展開するごっこ遊びは、表現力を豊かにする遊びです。年齢が低いうちは、しっかりしたストーリーがあるわけではありませんが、「一緒に遊ぼう」「いいよ」など、日常的な会話が自然と身に付きます。
- 自分で考えて工夫する力
- 子どもは、自分のイメージを形にしようと、おもちゃを組み合わせたりします。この試行錯誤の過程は、自分自身で考え、問題を解決する能力を育むでしょう。
ごっこ遊びは知育にもよい?
知育のねらいは、脳の発達が著しい乳幼児期の子どもに働きかけることで、知能を伸ばし、可能性を広げることです。
ごっこ遊びをするとき、子どもは記憶や経験、絵本などで得た知識を動員しながら、イメージを表現しようとします。想像力をフルに使うこうした活動は、脳を刺激し活性化させるものです。知育の観点からも、ごっこ遊びは子どもの成長にプラスになるといえるでしょう。
ごっこ遊びにはおもちゃがあったほうがよい?
幼い子どもにとって、おもちゃは想像力をサポートするアイテムです。ごっこ遊び用の楽しいおもちゃがあると「遊びたい!」という気持ちを高められます。
また、手先を使って物を操作する能力は、適切な道具を通して育まれます。子どもに合ったおもちゃを準備して、ごっこ遊びに集中できる環境を整えてあげましょう。
ごっこ遊びのおもちゃ:選び方のポイント
ごっこ遊び用のおもちゃは種類が豊富なので、どれを選べばよいのか迷うことがあるかもしれません。そこで、おもちゃを選ぶうえでの重要なポイントを3つご紹介します。
年齢に合っているもの
まず、子どもの年齢や成長に合っていることが大切です。使うのが難しすぎると、うまく遊べません。たとえば、大工さんごっこのおもちゃでネジを締める動作が必要な場合、指先の力がまだ弱いと、上手にできない可能性があります。
逆に、あまりにも単純なおもちゃでは、すぐに飽きてしまうでしょう。
ままごとの食べ物や道具のように、年齢に合っていないと、誤飲やけがにつながるおもちゃもあります。
子どもの発達段階をよく見て、年齢に応じたおもちゃを用意してあげてくださいね。
子どもの好みに合っているもの
電車が好き、お人形が好きなど、おもちゃの好みは子どもによってさまざまです。ごっこ遊び用のおもちゃも、子どもが好きなものを意識して選ぶとよいでしょう。
お店屋さんごっこや基地ごっこなど、子どもが好む設定から選ぶことも方法です。
ごっこ遊びの種類は?
年齢ごとにどんなごっこ遊びをするようになるのか、表にまとめました。子どもによって遊びの好みがあるので、あくまでも目安として参考にしてくださいね。
子どもの年齢 | 種類 | ごっこ遊びの例 |
---|---|---|
2歳~ | 好きなおもちゃやお気に入りのキャラクターを中心としたごっこ遊び | ・車のおもちゃを走らせる ・ディズニーキャラクターやアンパンマンのおもちゃで遊ぶ |
2歳~3歳 | 身近な生活を再現するごっこ遊び | ・おままごと ・お出かけごっこ ・買い物ごっこ |
3歳~4歳 | 社会生活や職業に関係するごっこ遊び | ・お医者さんごっこ ・消防士ごっこ ・アイス 屋さんごっこ ・スーパーマーケットのレジごっこ ・美容院ごっこ |
4歳~5歳 | ・細かい状況設定で、自分でおもちゃを組み合わせるごっこ遊び ・ストーリー展開があり、登場人物ごとの役割を設定した遊び |
・稚園(保育園)ごっこ ・キャンプごっこ ・動物園ごっこ ・遊園地ごっこ ・遠足ごっこ ・絵本やアニメの場面を再現するごっこ遊び |
子どもが創意工夫しながら遊べるもの
ごっこ遊びを重ねるほど、工夫して遊ぶようになります。ほかのおもちゃも取り入れるなどして、自由に遊ぶ姿も見られるようになるでしょう。
たとえば消防車がないときには、積み木を消防車に見立てたりします。ぬいぐるみを消防士として遊ぶようなこともあるでしょう。
積み木や木製ブロックは、ごっこ遊びにおいて、いろいろなものに見立てられるおもちゃです。木のぬくもりや手触りも心地よい刺激になるので、できるだけ良質のものを用意するとよいでしょう。
参考:ごっこ遊びのおもちゃは手作りもできる?
ごっこ遊びのおもちゃは、手作りもできます。野菜などの食材をフェルトで作ったり、お人形用の布団やおんぶひもを縫ったりすれば、買う必要はありませんね。
コックさんの帽子や店員さんのエプロンなど、役になりきれる衣装も手作りにはおすすめです。
【2歳・3歳】低年齢でも楽しめるごっこ遊びおもちゃ
2歳・3歳におすすめのごっこ遊びおもちゃを紹介します。2歳〜3歳は、キャラクターのおもちゃやお世話のできるお人形などが人気です。
またこの年齢は、「自分以外の人や物」に興味を持ち始める時期でもあります。家族を意識するようになり、親や保育園の先生など身近な大人を模倣して遊ぶ様子も見られるようになるかもしれません。
パイロットコーポレーション:おせわだいすきメルちゃん
小さな子どもでも抱っこしやすい赤ちゃんのお人形と、ヘアブラシや哺乳瓶がセットになっています。ミルクをあげたり寝かせたりなど、お世話ごっこが楽しめるおもちゃです。
お風呂に入れることもできるので、親が顔や体の洗い方を伝えながら一緒に洗ってあげてもよいですね。人形に服を着せたり髪をとかしたりするごっこ遊びを通して、生活習慣に興味を持つきっかけにもなりますよ。
対象年齢:1歳半から
バンダイ:チャイムがピンポン♪アンパンマンはじめてハウス なかまたちとパーティーDX
2階建てのアンパンマンハウスには、あちらこちらに楽しい仕掛けが施されています。低年齢の子どもでも遊びやすい設計になっていることもポイントです。
ドキンちゃんやコキンちゃんなど人気キャラクターが6つ付属しているので、自分の好きなキャラクターを選んで遊ぶことができます。
バイキンマンが「こんにちは!」とピンポンを鳴らしてやって来たり、みんなでパーティーをしたり、シチュエーションを考えながら親子で遊んでも楽しいですよ。
対象年齢:2歳から
エド・インター:食材いっぱい!ままごとフライパンセット
ふた付き木箱の中に、食器や食材など24点のアイテムがそろったおままごとセットです。おもちゃの角を丸く整えられた天然木は、安心して遊べるうえに、木のぬくもりも感じられるでしょう。
素材がしっかりしているので、長く活用できます。最初は、食材を切るシンプルな料理ごっこから始まり、おうちごっこや買い物ごっこ、レストランごっこなど、遊びの幅を広げることもできるでしょう。
対象年齢:3歳から
【4歳・5歳】遊びが広がるごっこ遊びおもちゃ
4歳〜5歳になると記憶力や集中力もついてくるので、ごっこ遊びもバリエーション豊かになります。
ママがお化粧したり携帯電話で話したりする姿を見て、ごっこ遊びの中で表現することもあるでしょう。ここでは、4歳〜5歳におすすめのおもちゃを4つ紹介します。
クライン社:お医者さんセット
赤いカバンの中に、聴診器や注射器など、お医者さんごっこに使う道具がセットされているおもちゃです。子どもは、自分が病院に行った経験をもとにお医者さんや患者を演じて遊べます。
ハサミやピンセットなどの細かい道具も含まれているので、指先を使う練習にもなるでしょう。「お大事に」「お薬をどうぞ」「ありがとうございます」といった、場面に応じたやり取りも自然と身に付きます。
対象年齢:3歳から
石川玩具:わくわくフレーバーアイスクリーム屋さん
アイスクリーム屋さんになりきって遊べるおもちゃです。12個のカラフルなアイスがセットになっているので、「何がいいですか?」と注文を聞き、本物のアイス屋さんをまねて、カップやコーンにアイスを盛り付けることができます。
単純なおままごとだけなく、アイスクリームを並べてお店の準備をしたり、食べた後の食器を片付けたり、子どもならではの発想で自由に遊ぶ姿も見られるでしょう。
レジのおもちゃでお金のやり取りをしたり、トレイでアイスを運んだり、別のおもちゃと組み合わせても楽しそうです。
対象年齢:3歳から
スモール・フット社:キャッシュレジスター
買い物のシーンの再現に使える、白を基調とした木製レジです。ママやパパのまねをして自分でお金を払うなどのお買い物ごっこができます。食材のおもちゃや家にある日用品でスーパーマーケットごっこをすると、さらに充実した遊びになるでしょう。
4歳以降は記憶力も育ってくるので、よりリアルなごっこ遊びも可能です。大人がするように、クレジットカードやスマートフォンのバーコードでの支払いを模倣する子どももいますよ。
計算機も付いているので、数字に興味が出てくる時期のおもちゃとしてもおすすめです。
対象年齢:3歳から
タカラトミー:アニア 自由にくみかえ!サファリ動物園
パーツを自分で組み替えて、動物園が作れるおもちゃです。自然に囲まれた動物の世界を、存分に楽しめるでしょう。
岩やトンネルなどの細かいパーツを配置し組み立てる過程では、思考力や理解力が養われます。子どもの様子を見ながら、子どもに声をかけて手伝ってあげてもよいでしょう。
付属している動物フィギュアは、「リスザル」「アミメキリン」「ナイルワニ」の3種類です。プラレールやバスなど乗り物のおもちゃを組み合わせたり、新しい動物フィギュアを追加したりすると、遊びの楽しさがさらに広がるでしょう。
対象年齢:3歳から
ごっこ遊びのおもちゃを用意するならサブスクを利用するのも◎
ごっこ遊びは、子どもの想像力を伸ばし、知的好奇心を刺激します。子どもの年齢や好みに合ったおもちゃを選んで、ご家庭でごっこ遊びが楽しめる環境を作ってあげましょう。
とはいっても、いくつものおもちゃを購入するのでは、費用もかかります。そこでおすすめしたいのが、おもちゃのサブスクです。まずはサブスクを利用して、ごっこ遊びのおもちゃを取り寄せてみてはいかがでしょうか。
サブスクには、次のようなメリットもあります。
- 子どもの成長や興味に合わせておもちゃを定期的に新しくできる
- 高品質な木製知育おもちゃなど、さまざまなおもちゃが試せる
- 子どもが気に入らなかったり、おもちゃに飽きたりしたら返却できる
- 専門家のアドバイスを受けて、子どもにぴったりのおもちゃを選べる
おもちゃのサブスクを展開する「キッズ・ラボラトリ―」では、ごっこ遊びが楽しめるおもちゃも数多く用意しています。ぜひ、お子さまに合ったおもちゃを見つけてください。