見立て遊びとは?模倣遊び・ごっこ遊びとの違いと1〜4歳の変化・家での関わり方
この記事を監修した人石渡 恵美・福井 美和子・青栁 陽介詳しく
「うちの子、まだ見立て遊びをしていないけど大丈夫?」と気になったことはありますか。
見立て遊び・模倣遊び・ごっこ遊びは、別々の段階ではなく、発達とともに重なりながら広がっていく遊びです。大人の動きをまねることから始まり、物を別の物に見立て、役になりきり、友だちと筋書きを共有するごっこ遊びへとつながっていきます。
この記事では、3つの遊びの違いと重なり、年齢ごとの変化、家にある素材で安全に遊ぶ方法、そして「遊ばない」と感じたときの見守り方まで扱います。お子さまの今の様子と照らし合わせながら読んでみてください。
この記事でわかること
- 模倣遊び・見立て遊び・ごっこ遊びの違いと発達上の重なり
- 見立て遊びが現れやすい時期と、1〜4歳での変化の流れ
- 家にある素材で安全に遊ぶための確認ポイント
- 見立て遊びをしないと感じたときの見守り方と相談先
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模倣遊び・見立て遊び・ごっこ遊び、何がどう違う?
模倣遊び・見立て遊び・ごっこ遊びは排他的な区分ではなく、発達とともに重なりながら広がる遊びです。大人の動きをまねることから始まり、物を別の物に見立て、役になりきり、友だちと筋書きを共有する流れでつながっています。どれか一つだけが現れるのではなく、行き来しながら育っていくと捉えると自然です。
「お母さんごっこ」を例にすると、3つの違いがわかりやすくなります。
- 模倣遊び:自分のお母さんの喋り方や仕草をそのまま真似する。細かい動作まで再現しようとする。
- 見立て遊び:積み木をスプーンに見立てて食べさせるふりをするなど、目の前にないものを頭の中で別のものに置き換えて遊ぶ。
- ごっこ遊び:子どもが自分なりのお母さん像を想像し、そのイメージ通りに立ち振る舞う。創造の余地が広い。
3つは「別の遊び」というより、まねる→見立てる→なりきる→共有するという発達の流れの中で、自然に重なり合いながら現れます。
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表の「増えやすい時期」はあくまで目安です。早い子も遅い子もいますし、1歳のうちからごっこ遊びの要素が出てくることもあります。年齢より「今どの段階にいるか」で見るほうが、実態に合っています。
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見立て遊びはいつ頃から始まる?
見立て遊びは1歳前後から少しずつ見られ始めるのが目安ですが、1歳半〜2歳頃に初めて見られる子も珍しくありません。始まる時期には個人差があり、「まだしていない」だけで発達を心配しなくて大丈夫です。
月齢より「どんな遊びをしているか」を観察するほうが、発達の段階を把握しやすいです。大人がスプーンで食べるふりをして見せたとき、お子さまがまねしようとするかどうか——そういった小さな反応が、見立て遊びへの入口になります。
4つの段階を順に見ると、次のような流れになります。
- 段階1「まねる」:大人の動作をそのまま再現しようとする(模倣)
- 段階2「見立てる」:目の前の物を別の物に置き換えて遊ぶ(見立て)
- 段階3「なりきる」:役割を持ち、自分なりの世界観で遊ぶ(ごっこ)
- 段階4「共有する」:友だちと筋書きを共有しながら一緒に遊ぶ(協同ごっこ)
この4段階は、きれいに順番通りに進むわけではありません。行き来しながら、少しずつ広がっていくと捉えると自然です。
1〜4歳で遊びはどう変わっていく?
1歳頃の単純な「ふり」から始まり、2歳で見立ての対象が広がり、3歳で役割が生まれ、4歳でストーリーと仲間が加わります。前の遊びが消えるのではなく、新しい層が重なるように発展していきます。年齢はあくまで目安で、前後することは珍しくありません。
1歳頃 — ものを別のものに見立てる「ふり」が生まれる
1歳前後の見立て遊びは、大人の真似をすることから始まります。お皿に積み木をのせて食べ物に見立てたり、ブロックを持って電話をかけるような素振りをしたり。見本として大人がやって見せると、自分の想像とは異なる使い方ができることを学びます。
この時期は、大人の関わり方次第でいろいろなバリエーションで遊べます。「ブーン!」「速いね」など興味を持てる声かけをしながら、一緒に遊んでみてください。
ブロックを組み合わせて車に似た形を作り、床の上で走らせます。四角を作るだけで大丈夫です。大きな紙に道路の絵を描いてその上で遊ばせると、遊びが広がりやすくなります。子どもが自分でも動かせるようになったら、競争したり一緒に作ったりするのもおすすめです。
2歳頃 — 見立ての対象が広がり、組み合わせが増える
2歳頃になると自ら想像力を膨らませて遊べるようになります。人形にご飯を食べさせようとしたり、砂場で料理を作ってお友だちやお母さまに渡したりします。話せる言葉が増えてくるので、会話をしながら見立て遊びをする姿も頻繁に見られるようになります。
積み木を食べ物に見立てる場合、「どんな食べ物に見えるかな?」と一緒に想像しながら何に見立てるかを決めるのがおすすめです。最初は大人が設定を決めてあげると、子どもが乗りやすくなります。
積み木や身近にある箱・ブロックを食べ物に見立てて遊びます。お皿やコップを用意すると、より本格的なごっこ遊びになります。慣れてくれば、自らすすんで見立てるようになりますよ。
3歳頃 — 役割が生まれ、ごっこ遊びへ重なっていく
3歳頃になると大人だけでなく、子ども同士の関わりが増えます。友だちと会話をしながら役になりきったり、役割分担を決めようとしたりするのが特徴的です。相手の話も聞こうとするようになり、言葉のやり取りが豊かになってきます。
最初は大人がお店屋さんになり「いらっしゃいませ。ご注文は何にしますか?」と子どもに質問します。慣れてきたら子どもにお店屋さん役をさせてみましょう。数に興味が出てきたら「を〇個ください」と買い物ごっこに派生させると、数を学べる遊びにもなります。
4歳頃 — ストーリーが生まれ、友だちと世界を共有する
語彙が増え、自分の考えや思いを言葉で伝えられるようになる4歳頃。子どもだけで想像力を膨らませながら遊べるようになり、友だちとの協同ごっこ遊びが本格化してきます。
子どもが好きなヒーローやヒロインになりきって遊びます。大人が敵役や仲間の役を演じると遊びが広がります。役の取り合いになった場合は「順番にやろうね」「一緒にやってみたらどうかな?」とアドバイスすると、けんかになりにくいです。画用紙で作ったお面やマント代わりの風呂敷があると、より楽しめます。
見立て遊びの3つのねらい(効果ではなく「土台」として)
見立て遊びは、想像力・コミュニケーション・言語という3つの発達の土台になりやすい遊びです。ただし「この遊びをすれば必ず育つ」という因果関係ではなく、遊びを通じてそれらに触れる機会が増えやすい、と捉えるのが自然です。
想像力に触れる機会が増える
「この積み木は何に見えるかな」「どんな動きをしようか」と考えるシーンが増えるため、想像力を使う機会が自然と増えます。知育に良いとされるのも、こうした「考える場面」が多いからです。ただし、想像力の育ち方には個人差があります。
言葉のやり取りのきっかけになる
友だちと一緒に見立て遊びをするとき、相手の言葉に耳を傾けながら次の言葉を考える場面が生まれます。「どう伝えれば相手に伝わるか」を自然に試す機会になりやすく、コミュニケーションの土台のひとつになりやすいです。
語彙が増えるきっかけになる
役になりきる場面では、普段は使わない言葉を選んで発することもあります。相手の言葉の意味を理解しようとしたり、真似をしたりすることで語彙が増えるきっかけになります。言語の発達には個人差があり、見立て遊びだけが要因ではありませんが、言葉に触れる機会を増やすうえで役立ちやすい遊びです。
家にある素材で安全に遊ぶための確認ポイント
家にある布・空き箱・木製スプーン・紙コップなどは見立て遊びに向く素材です。使う前に、口に入れても安全なサイズか・壊れて鋭い端が出ないか・ひもや磁石が含まれていないかを確かめておくと安心です。
小さなパーツや磁石は誤飲のリスクがあるため、3歳未満のお子さまには使わないほうが安全です。消費者庁の情報では、おもちゃの誤飲・窒息事故の約9割が3歳未満の乳幼児であることが報告されています。
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(◎よく向く ○向く △状況によって ×3歳未満には避けたほうが安心)
フェルトは手縫いでも作れて、柔らかい素材なので投げたり踏んでしまったりしても怪我の心配が少ないです。ままごと用の食べ物や、お医者さんごっこの道具など、見立て遊びに使えるものをいくつか作っておくと、遊びの幅が広がります。
まず試してから決める方法もあります
見立て遊びをしないと心配?気になるときの目安
見立て遊びをしない・少ないと感じても、それだけで発達上の問題とは言えません。言葉のやり取り・大人の動作への興味・他の遊びへの関わり方など、周辺の様子も合わせて見ることが大切です。
子どもの遊びの興味は一定ではなく、月齢が上がるにつれて移り変わることがあります。見立て遊びより体を動かす遊びや音楽に夢中になる時期があるお子さまも少なくありません。遊びの好みは時期によって変わるものです。
「遊ばない」と感じたときに、まず見ておきたいのは次のような様子です。
- 大人の動作(掃除・料理・電話など)に興味を示すか
- 大人や他の子どもと目が合うか、やり取りをしようとするか
- 言葉や指差しで何かを伝えようとするか
- 積み木・ボール・絵本など、他の遊びへの関心があるか
これらの様子が見られる場合は、見立て遊びの入口はまだこれからという段階かもしれません。焦らなくて大丈夫です。
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見立て遊びをしないことだけで発達障害と結びつけるのは早計です。発達の診断・判断は専門家が行うものであり、遊びの様子だけで判断できるものではありません。気になることが重なる場合は、1歳半・3歳の健診や地域の子育て相談窓口に声をかけてみてください。
家でできる関わり方と声かけの目安
子どもが見立て遊びをしているとき、大人が先に答えを出したり遊びを誘導しすぎると子どもの発想が止まりやすくなります。子どもの見立てに言葉を添えるだけで遊びが広がりやすく、問いかけは短く・答えを急がないのが関わり方の目安です。
子どもの見立てを否定しない
具体的には、次のような声かけが遊びを広げやすくなります。
- 「これは何に見える?」と問いかけて、子どもの答えを待つ
- 子どもが「バナナの電話」と言ったら「そうか、バナナの電話だね」と言葉を添える
- 大人が先に「これはだよ」と決めてしまわない
- 子どもの見立てが大人の想像と違っても、否定せずに受け取る
大人が「正解」を急ぐと、子どもは「どうせ違うと言われる」と感じて発想を止めてしまうことがあります。子どもの見立てをそのまま受け取り、「なるほど、そう見えるんだね」と返すだけで、遊びが続きやすくなります。
また、大人が先に見立て遊びをやって見せることも有効です。スプーンをマイクに見立てて歌ってみたり、積み木を電話に見立てて「もしもし」と話しかけたりすると、お子さまが「そういう遊び方があるんだ」と気づくきっかけになります。
素材を用意するときの安全チェック
家にある素材を使う場合は、誤飲リスクのある小さなパーツ・ひも・磁石・破損しやすい素材がないかを事前に見ておくと安心です。衛生面も定期的に点検しておくと安心です。
布・空き箱・木製スプーン・紙コップなどは見立て遊びに向く素材で、状態を確認しながら使うと安心です。高い知育玩具より、空き箱に夢中になる日もあります。手元にある素材から始めてみてください。
おもちゃを選ぶなら何が向く?
見立て遊びに向くおもちゃは、形がシンプルで用途が決まりすぎていないものです。積み木・布・無地のカップなど、子どもが自由に意味を与えられる素材が最初の1本として有力です。
月齢が上がるにつれてままごとセットや人形など役割のある道具が加わると、ごっこ遊びへの移行がスムーズになります。
おもちゃを選ぶときの目安として、次の3つの観点が参考になります。
- 用途が決まりすぎていないか:ボタンを押すと音が出るだけのおもちゃより、積み木や布のほうが見立て遊びに使いやすい
- 今の発達段階に合っているか:まねる段階なら大人の動作に近いもの(スプーン・カップ)、見立てる段階なら素材が自由なもの(積み木・布)
- 安全なサイズ・素材か:対象月齢や安全なパーツのサイズについては、メーカーの取扱説明書および消費者庁など公的機関の情報で確認してください
「何を選べばいいかわからない」という場合、キッズ・ラボラトリーのおもちゃコンシェルジュでは、お子さまの月齢・今の遊びの様子・ご家庭の環境をもとに、今の段階に合うおもちゃを個別に選定しています。LINEでお子さまの様子や手持ちのおもちゃの写真を送るだけで相談できます。また、Amazon・楽天等の商品URLで「これを試したい」と指名することも選定に反映できます。
選び方は、おもちゃコンシェルジュに任せる「おまかせ」、LINEで希望を伝える「リクエスト」(Amazonや楽天の商品URLでの指名も可)、取り扱いおもちゃ検索で見つけた商品名を伝える指名の3通りで、組み合わせも自由です。毎回、発送前に今回お届けするおもちゃのリストをご案内してから発送します(追加料金なし)。交換アンケートに答えなくても発送基準日に合わせて定期的に届く申請なし定期交換も選べ、点数・交換サイクル・料金は通常と同じです。LINEで一度伝えるだけで始められ、いつでも戻せます。
買って遊ばなかった……という経験がある場合は、月額3,520円〜(隔月お届けコース・往復送料込み)で試してから見極める方法も選択肢のひとつです。最新の料金・条件は公式サイトでご確認ください。
今の関わり方を変えるべき場面と見守るだけでよい場面
子どもが遊びに集中しているときは、声をかけずに見守るだけで十分です。遊びが止まって困っているとき、素材が尽きているとき、同じ遊びに飽きているサインが出たときが、親が関わるタイミングの目安です。
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「関わりすぎ」と「放置」の間で迷うことがありますが、子どもが自分で遊んでいる間は基本的に見守るだけで大丈夫です。親が動くのは、子どもが「次の一手」を必要としているときだけで十分です。
見立て遊びのよくある質問
1歳前後が目安ですが、個人差があります。早い子は1歳前から大人の動作をまねる様子が見られ、ゆっくりな子は1歳半頃から少しずつ現れることもあります。年齢より「大人の動作に興味を示すか」「まねしようとするか」という様子で見るほうが実態に合っています。
3つは別々の遊びではなく、発達とともに重なりながら広がります。模倣は「見たまままねる」、見立ては「目の前にないものを別のものに置き換える」、ごっこは「役になりきって自分なりの世界観で遊ぶ」という特徴があります。まねる→見立てる→なりきる→共有するという流れでつながっていて、行き来しながら育っていきます。
見立て遊びをしないことだけで発達上の問題とは言えません。言葉のやり取り・大人の動作への興味・他の遊びへの関わり方など、周辺の様子も合わせて見ることが大切です。気になることが複数重なる場合は、1歳半・3歳の健診や地域の子育て相談窓口に声をかけてみてください。発達の診断・判断は専門家が行うものです。
口に入れても安全なサイズか・壊れて鋭い端が出ないか・ひもや磁石が含まれていないかを確かめておくと安心です。3歳未満のお子さまには、小さなパーツや磁石は使わないほうが安全です。安全なパーツのサイズの目安については、消費者庁など公的機関の情報でご確認ください。布・空き箱・木製スプーン・紙コップなどは見立て遊びに向く素材で、定期的に状態を確認しながら使うと安心です。
形がシンプルで用途が決まりすぎていないものが向きます。積み木・布・無地のカップなど、子どもが自由に意味を与えられる素材が最初の1本として有力です。木製重視なら積み木、ごっこ遊びへの移行を意識するならままごとセットや人形も候補になります。月齢が上がるにつれて役割のある道具を加えていくと、遊びが広がりやすくなります。
本記事で使用している「おもちゃコンシェルジュへの相談傾向」は、キッズ・ラボラトリーの利用者対応・交換リクエスト・アンケート回答をもとに、個人が特定されない形で集計したものです。対象期間、件数、集計方法はデータと実績|公式ファクトに記載しています。
参考文献
- 消費者庁「子どもの事故防止」(2026年8月確認)
- 保育所保育指針(厚生労働省、最新版)(2026年8月確認)
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