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お腹が大きくなり、できることに制限がでてくる妊娠9ヶ月。
赤ちゃんは皮下脂肪が増えてふっくらとした体つきに変化し、外見的には新生児とほとんど変わらない状態になるといわれています。赤ちゃんの心肺機能もほぼ完成し、いよいよ出産間近です。
この記事では、妊娠9ヶ月の過ごし方についてまとめています。しんどいときやお腹が痛いとき、とにかく眠いときなどはどのように過ごしたらよいのか、具体的に解説するので参考にしてくださいね。
【妊娠9ヶ月】基本の過ごし方
妊娠32〜35週にあたる妊娠9ヶ月は、お腹が大きく目立つようになり、日常生活のさまざまな動きに支障がでやすくなる時期です。
まずは、この時期の基本の過ごし方について解説します。
適度な運動とバランスの良い食生活を心がける
妊娠9ヶ月の時期は、適度な運動とバランスの良い食生活を続けながら、出産に備えましょう。
この時期はお腹も大きく重くなるため、少し歩くだけで息が上がったり、疲れやすくなったりしますが、妊娠経過に問題ない場合は適度に体を動かすことが大切です。
出産には体力が必要となるため、座りっぱなしや横になっている時間が長くなりすぎないよう注意して、できる範囲で体力づくりをしておきましょう。
食生活についても、妊娠初期や中期同様に基本のバランスを整えながら過ごしましょう。
この時期は、基本的に通常時より450kcalほど上乗せしてカロリーを摂取する必要があります。
妊娠前の体重や体重増加量に応じて食事内容は調整する必要があるものの、赤ちゃんの発育とママさんの健康のため、十分な食事量を確保するようにしましょう。
出典:日本人の食事摂取基準(2020年版)|厚生労働省
外出の目安
妊娠経過が順調であれば、妊娠9ヶ月の時期は特に外出を控える必要はありません。
しかし、この時期は出産に備えて子宮収縮も起こりやすくお腹が張ることも増えるため、遠出は控えるのが安心です。
できるだけ近場で、無理なく過ごせる範囲の時間で外出を楽しむようにしましょう。
また、外出時は母子手帳や健康保険証なども持ち歩くようにして、何か異常があったときにはすぐに受診できるよう備えておくことが大切です。
なお、旅行は体への負担が大きいだけでなく、万が一の場合にかかりつけ医の受診ができなくなるため、妊娠後期(妊娠8~10ヶ月)は避けるのが一般的です。
里帰り出産をするママさんは、妊娠32~34週までを目安に里帰りしておきましょう。
【妊娠9ヶ月】しんどいときの過ごし方
妊娠9ヶ月になると、さまざまなシーンで「しんどい」と感じるママさんが増えます。
しんどいと感じる理由はさまざまですが、具体的な症状としては以下が例として挙げられます。
- 息切れ、倦怠感
- 腰痛、関節痛
- 胸やけ、胃もたれ
- 睡眠不足、寝つきが悪い
- 精神的なプレッシャー、ストレス
お腹が大きくなったことが原因による身体的なしんどさがある場合には、無理せずゆっくり過ごすようにしましょう。
短時間の休憩をこまめに取り入れるようにするだけでも、体への負担を和らげることができますよ。
また、骨盤ベルトを付けたり、軽いストレッチを取り入れたりすることも有効な場合があるため、一度試してみてくださいね。
一方、出産に対する精神的なプレッシャーやストレスなどでしんどいと感じるママさんもいます。
出産が近づくにつれて不安な気持ちが大きくなるのは、ごく自然なことです。
家族や友人に話を聞いてもらったり、今しかできないことを楽しんだりしながら、できるだけリラックスできる時間を増やすよう心がけられるとよいでしょう。
【妊娠9ヶ月】お腹が痛いときの過ごし方
妊娠9ヶ月になると、出産に備えて子宮収縮が起こりやすくなることから、お腹の張りや痛みも感じやすくなります。
お腹の張りや痛みを感じたときは、安静に過ごすようにしましょう。
無理をして動き続けてしまうと、場合によっては早産や出血などにつながるリスクがあります。
安静にすることで症状がすぐに治まるようであれば、基本的に心配はありません。
ただし、お腹が強く痛む、長時間続く、出血がある場合などは、速やかにかかりつけ医を受診してくださいね。
【妊娠9ヶ月】とにかく眠いときの過ごし方
妊娠9ヶ月頃は、日中とにかく眠いと感じるママさんも多くなります。
これは、主に夜間の睡眠の質が下がることによる影響であるため、日中に強い眠気を感じた場合には短時間昼寝をするとよいでしょう。
この時期は、エストロゲンという女性ホルモンの分泌量が増えることによって、一般的に睡眠の質が下がりやすくなります。
また、胎動によって夜目覚める回数が増えたり、大きいお腹が邪魔をして寝返りが打てなかったりすることも、睡眠の質を下げる要因となります。
そのため、眠いときには適度に昼寝もしながら、睡眠時間を補いましょう。
ただし、1日中寝てばかりになると運動不足や体重増加などにつながる場合もあるため、昼寝をする際はあらかじめ時間を決め、メリハリをつけて過ごすことが大切です。
【妊娠9ヶ月】体重が増えない・増加が止まらないときの過ごし方
妊娠中の体重管理は、ママさんと赤ちゃんの健康のために欠かせないポイントです。
厚生労働省は、妊娠中期から末期における1週間あたりの体重増加量について、普通体重(BMI18.5〜25未満)の場合、0.3〜0.5kg/週と推奨しています。
しかし、なかには体重が思うように増えなかったり、反対に体重増加が止まらなかったりする場合もあるでしょう。
ここで、妊娠9ヶ月の体重が増えない場合の過ごし方、体重増加が止まらない場合の過ごし方についてそれぞれ紹介します。
体重が増えない場合の過ごし方
妊娠9ヶ月の時期は、大きくなった子宮が胃を圧迫することによって、胸やけや胃もたれなどの症状に悩まされるママさんも少なくありません。
また、1回あたりに食べられる量が減ることも多いため、なかなか体重が増えなかったり、場合によっては体重が減ったりしてしまうママさんもいます。
そうした場合は、1回あたりの食事量を減らし、食事回数を増やす工夫をしましょう。
脂質の多い食事は消化されにくく、胃の不快感につながる場合もあるため、できるだけ脂質が少なく消化によいものを選択するのがおすすめです。
体重増加が止まらないときの過ごし方
一方で、食欲が増して体重増加が止まらなくなってしまうママさんもいます。
妊娠9ヶ月は赤ちゃんの体重もぐっと増える時期ですが、急激な体重増加は妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などにつながるリスクがあります。
また、脂肪が増えすぎると赤ちゃんの通り道が狭くなり、難産になる可能性もあるため、食事量や内容に気を付けながら過ごすことが大切です。
具体的な食事内容としては、野菜やきのこ類、海藻類を多く取り入れたり、油っこいものはできるだけ控えたりしながら、摂取カロリーが多くなりすぎないようにしましょう。
また、妊娠の経過に問題がない方は、積極的に体を動かして活動量を増やすことも体重増加を抑えるために有効です。
出典:「妊娠期の至適体重増加チャート」について|厚生労働省
【妊娠9ヶ月】胎動が激しい・おとなしいときの過ごし方
妊娠9ヶ月になると、胎動もよりはっきり強く感じられるようになります。
胎動の強さや頻度、感じ方には個人差がありますが、ここでは胎動が激しいときとおとなしいとき、それぞれの過ごし方や注意点について紹介します。
胎動がおとなしい(少ない・小さい)場合の過ごし方
前提として、妊娠9ヶ月頃になると赤ちゃんが子宮のなかで動けるスペースが狭くなるため、胎動は徐々に少なくなるのが一般的です。
胎動がまったくなくなるわけではありませんが、妊娠中期に比べると胎動が少なくなることも多いため、その点覚えておくとよいでしょう。
胎動が少なくおとなしくて心配、といった場合は「胎動カウント」の実践がおすすめです。
胎動カウントとは、10回の胎動を感じるまでに何分間かかるかを計測するものです。
一般的には10〜30分以内に、10回の胎動を感じることができるといわれています。
ただし、赤ちゃんが眠っているときには30分経っても10回の胎動が感じられないこともあるため、その場合は1日に複数回確認するようにしてみてください。
60分以上胎動が感じられない場合は、赤ちゃんに何かしらの異常がある可能性もあるため、速やかにかかりつけ医を受診しましょう。
胎動が激しい(多い・大きい)場合の過ごし方
一方、赤ちゃんの胎動が力強く、激しいと感じるママさんもいるでしょう。
胎動が激しいことに問題はありませんが、ママさんはお腹が痛くなったり、臓器が圧迫されて気持ち悪くなったりする場合もありますよね。
胎動が激しすぎてお腹が痛くなる場合は、その部分をさすったり、温めたりすることで痛みを緩和できる場合があります。
また、体勢を変えることで痛みが和らぐこともあるため、楽な体勢を探してみるのもおすすめです。
胎動は赤ちゃんが元気な証拠ですが、激しすぎてお腹が痛くなったり、お腹が張ったりするようなときには、少し安静にして過ごすとよいでしょう。
みんなはどうしてる?妊娠9ヶ月の過ごし方に関する口コミ
ここでは、妊娠9ヶ月の様子やそれぞれの過ごし方に関する実際の口コミを紹介します。
妊娠の経過には個人差がありますが、妊娠9ヶ月の過ごし方の参考にしてみてくださいね。
妊娠9ヶ月になってからお腹が重く、すぐに疲れてしまうというママさんの口コミです。昼寝をしていますが、そうすると夜眠れないという悩みを抱えているようです。
このママさんは、毎日家事や散歩、そして昼寝もしながら毎日過ごしているようです。
妊娠9ヶ月に入ってから、これまで維持していた体重が2kg増えたという口コミです。
胎動が激しく、夜なかなか寝付けないという妊娠9ヶ月ならではの悩みもあるようです。
妊娠9ヶ月の過ごし方に関するよくある質問
ここでは、妊娠9ヶ月の過ごし方について、多くのママさんが感じる疑問に回答していきます。
双子を妊娠している場合は過ごし方も変わる?
双子を妊娠している場合は、単胎妊娠より早い段階でお腹が大きくなるため、妊娠9ヶ月の過ごし方も変わってきます。
疲れやすくなる、お腹が痛くなる、胃が痛くなるなどのマイナートラブルだけでなく、早産にもなりやすいため、くれぐれも無理のないように過ごしましょう。
妊娠の経過によっては、妊娠後期から管理入院になることもあるため、妊娠9ヶ月頃の過ごし方については、かかりつけ医の指示に従うようにしてくださいね。
仕事はまだ続けていてもよい?
労働基準法では、出産予定日の6週間前となる妊娠34週から産前休業を取得できると定めているため、仕事を続けているママさんは妊娠9ヶ月の途中から産休に入る方が多いです。
もちろん、本人が希望すれば妊娠34週以降も仕事は続けることができます。しかし、立ち仕事や体を動かすような仕事の場合は体への負担も大きいため、無理は禁物です。
いつまで仕事を続けるかどうかは、仕事内容や体調、妊娠経過に合わせて、判断するようにしてくださいね。
出典:労働基準法のあらまし(妊産婦等)|厚生労働省
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妊娠9ヶ月になると、いよいよ出産間近という時期になります。
お腹が大きくなることによって、さまざまなマイナートラブルも起こりやすくなりますが、無理のない範囲で体を動かしながら、残りのマタニティライフを楽しみましょう。
出産後は赤ちゃんのお世話で忙しくなるため、産後に必要なものはこの時期から準備しておくのがおすすめです。
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