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外遊びの機会が減り、テレビやゲームなど二次元の世界に没頭する時間が増えた現代の子どもは、空間認識能力の低下が心配されています。
小さなお子さんがいれば、「大事な能力なのはわかるけれど、どのようにして伸ばしてあげればよいのだろう?」と考えてしまいますよね。
今回は、子どもが空間認識能力を鍛えることで得られるメリットやその方法、また鍛えるためにおすすめのおもちゃも詳しくご紹介していきます。
空間認識能力とは?
空間認識能力とは「物事の形状や大きさ、向きや距離感などを、空間のなかで正確かつすばやく把握する力」のこと。想像力や理解力、判断力も合わさった複合的な能力ともいえます。
具体的には、平面のものを立体に置き換えて考える、見えない部分を想像して全体像を把握する、その物体の動きを先読みする、ということがあげられます。
知能テストなどで、よく図を使ったさまざまな問題が出されることがありますよね。あれは空間認識能力をみるためのものです。
空間認識能力が高い子どもの特徴
この能力には生まれつき個人差があるといわれています。
空間認識能力が高い子どもには、以下のような特徴がみられます。
- 対象物との関係性をつかむのがうまい
- 頭の中のイメージを具現化するのが得意
- 状況を説明することがじょうず
ぶつかりやすいものや道の凹凸などもすばやく認識できるため、転んだり物にぶつかったりすることが少ない傾向にあります。
また、頭に思い描いたことをスムーズに形にしていくことができるので、絵や工作が得意。
さらに、自分の置かれている状況や物ごとの全体像を把握し、記憶できるため、どんなことがあったのか、相手にわかりやすく伝えることができます。
子どもが空間認識能力を鍛えるメリット
この空間認識能力、「足が速い」「絵がじょうず」といった、子どもの得意なことのひとつだと思っていませんか?
この能力は、ほかのあらゆる力を支える土台のようなもの。空間認識能力を鍛えることによって、ほかの能力も伸ばすことができます。
ではこの能力を鍛えることで、子どもにどんなメリットがあるのでしょうか。
理系分野の勉強に強くなる
文章を読みながら、その状況を頭の中でイメージできるようになるので、つまずきやすい算数の文章問題も苦手意識なく取り組めます。
時間の経過による変化を理解するような、算数、数学や理科の問題も空間認識能力が高い子どもは得意な傾向にあります。
さまざまなスポーツで活躍できる
プロのスポーツ選手はこの能力が非常に高い傾向にあります。
とくに球技では、ボールと自分の関係性をうまくつかむ必要があります。鍛えることで、ボールの軌道をイメージする、味方や敵のポジションを俯瞰的にみるといったスポーツに必要な能力が身につきます。
絵画・工作などの創作が得意になる
平面の中に歪みのない正確な立体を描くことができるようになります。図形を頭の中で正確に理解していれば、向きなどが変わっても対応できます。
話題のモンテッソーリ教育でも、空間認識能力を高めるためのおしごとが多く取り入れられています。
「この教具を使って空間認識能力を伸ばす」というのはとくになく、積み木や縫いさしのようなおしごとを通して自然に能力が高まっていくイメージです。
モンテッソーリ教育によると、「感覚の敏感期」と呼ばれる時期に適した環境と教具を与えることによって、子どもは五感をフル活用し、物事をさまざまな角度から感じ取れるようになります。
空間認識能力も、楽しみながら自然と身につけるためには適した時期がある、という捉え方ができます。モンテッソーリ教育では、その時期に空間認識能力が伸びるおしごとをすることになり、結果として能力が伸びるというわけですね。
子どもの空間認識能力を鍛える方法は?
一般的には、空間認識能力は3〜5歳にぐっと発達し、だいたい11歳くらいには完成に近づくといわれています。
具体的には、どのような取り組みが効果的なのでしょうか?
空間認識能力を鍛える遊びを取り入れる
特別な遊びではありません。以下のようなよくある遊びを積極的に行うことで、空間認識能力は伸びるといわれています。
アスレチック
たとえばジャングルジムはどの棒をつかみ、どこに足を載せればからだを持ち上げることができるか、この空間を通るにはどの角度で体をいれたらよいかなど、ボディコントロールをしながら学び、空間認識能力を高めることができます。
鬼ごっこ
自分のいる場所と鬼の場所の距離を図りながら、どの方向に逃げるべきか、的確な判断が必要です。色鬼や高鬼などはさらに多くの情報を処理する必要があるので、さらに有効ですね。
お絵描き
絵を描くことは、自分の思い描いたものを平面に表したり、対象物をよく観察して頭の中に落とし込んで表現します。形を把握すること、それを実際に形に表すことは空間認識能力を伸ばすことができます。
折り紙
折り方の説明を見ながら、その通りに平面の紙を立体に折り進んでいく工程は、平面と立体を行き来するため、楽しみながら平面と立体を紐づけることに役立ちます。
自然の中でさまざまな外遊びをするのがよいといわれますが、それがなかなか難しい現代の子どもは、工夫をしながら能力を伸ばすのがよさそうですね。
空間認識能力を鍛えるおもちゃを使う
おもちゃを使った遊びでも、楽しみながら自然と空間認識能力を鍛えられるものがたくさんあります。
- 積み木
- ブロック
- パズル
- 電車おもちゃ
おもちゃに関しては次の章で具体的にご紹介します。
空間認識能力を鍛える会話・お手伝いを取り入れる
特別なことをしなくても、ママさんパパさんが声掛けに少し気を使うことで、日常の中でも空間認識能力を鍛えることもできます。
たとえば、できるだけ具体的な形や色、距離などを表す言葉を使った声掛けが大切です。
「これあそこに片づけてね」⇒「この丸いお皿をあの低い方の棚の1段目に片づけてね」
このように少し言葉を変えてみることで、子どもの脳での情報を処理する方法が変わりますよ。
【幼児向け】空間認識能力を鍛えるおもちゃ5選
空間の中で立体を正確にとらえる力や形を認識する力は、知育玩具を使った遊びの中でも鍛えることができます。
ここからは、おすすめのおもちゃを5つご紹介していきます。
Melissa&Doug:パズルボックス

カラフルで少し重みのある、木製の型はめパズル。
ボックスの側面にさまざまな形状の穴があけられており、その穴と同じ形のブロックをはめ込んでいくというものです。じょうずに入るとゴトン、と木のぶつかる音がするのも愉快です。
形は合っていても、ブロックの向きも合っていないとうまく入らないので、形をしっかり観察する練習にもなります。
対象年齢:2歳から
LEGO:黄色のアイディアボックス<スペシャル>

創業から90年という、世界中で愛されているデンマーク発のレゴ。レゴの世界は無限で、レゴスクールなども開校しているほどです。
このアイディアボックスには、カラフルで大小さまざまな790ピースのブロックが入っており、初めてのレゴにぴったりです。
ただ、小さなパーツも多いため、誤飲が心配な小さな子には18ヶ月以上からの「レゴデュプロ」を。
対象年齢:4歳から
HAPE:お片付けボックスレールセット

知育教材を多く生み出すドイツ生まれのHAPE。
木製レールの組み合わせによって、さまざまなルートを作ることができます。自分で作った線路を電車が走る達成感も味わえます。
環状にしたり、プラスチック製の橋脚やスロープを使って立体交差を作ることにチャレンジすることで、空間認識能力がより鍛えられますよ。
さらに互換性のあるパーツを加えてレールをどんどん伸ばすこともできます。
対象年齢:3歳から
ボーネルンド:クアドリラ・ツイスト&レールセット

直線の木製レールとスパイラルレーン、さまざまな方向に穴が開いたブロックを使って、ビー玉を転がす装置を作る玩具。
このツイスト&レールセットだと大人まで十分楽しむことができます。
赤いブロックは中に仕掛けがあり、中に入ったビー玉が左右交互に出てきます。
作る過程も楽しめますが、どの穴から出てくるのか予測したり、遠心力や摩擦力によるスピードの変化を感じたり完成してからの楽しみも十分な知育玩具です。
対象年齢:4歳から
CUBORO:キュボロ スタンダード50

藤井聡太棋士が幼いころに夢中になって遊んだことから火がついて、いまや大人気のキュボロ。
スイスのキュボロ社製の知育玩具です。シンプルなブナ材でできた5cm四方の立方体に、溝や穴がさまざまに掘られています。
この溝や穴を考慮して立方体を組み合わせながら、ビー玉の通り道を作っていくという遊びです。
かんたんに思えますが、見えない部分もイメージしながら作らなければならないので、実は相当な集中力、空間認識能力が必要になります。
対象年齢:4歳から
空間認識能力を鍛えるおもちゃを試したいなら、おもちゃのサブスクがおすすめ◎
得意なことが増えるだけではなく、子どもが自分自身を守り、将来の選択肢の幅も広げることができる空間認識能力。
楽しみながら自然と身につくようにしてあげたいですよね。
幼いうちからでも、おうちで気軽におもちゃを使ってこの能力を鍛えることができるなら、「ぜひやらせてあげたい!」というママさんパパさんも多いはず。
「でも、さらにおもちゃを買いそろえるとなると、ちょっとおもちゃが増えすぎるかな」
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