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里帰り出産で準備すべきこと。必要なものは?いつから始める?
里帰り出産を考えているものの、何から手をつけてよいかわからず困っていませんか。
「準備は、いつから始める?」「何がどれくらい必要?」「必要な手続きはある?」など、疑問は膨らむばかりですよね。
今回は、里帰り出産で必要なものや手続きをリストアップしてご紹介します。実家側がしておくこと、里帰り出産の準備を始める時期についても触れていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
里帰り出産の準備とは
里帰り出産を予定しているママは、出産準備に加えて、里帰りの準備や手続きをしなければなりません。実家に帰るとはいえ、早めの準備が必要です。
後で焦らないように、妊娠初期の段階から、できることを進めていきましょう。
準備内容を項目ごとにリストアップしますので、1つずつ確認してくださいね。
里帰り出産に必要なものリスト
里帰り出産に向けて用意すべきものは、以下の4つです。
- 出産に必要な書類
- 実家への持ちもの(ママ用)
- 実家への持ちもの(赤ちゃん用)
- 2人目を出産する場合に用意するもの
順に詳しく説明しますね。
出産に必要な書類
里帰り先が遠方の場合、忘れて取りに戻ったり旦那さんに持ってきてもらったりするのが難しいこともあります。
そのため、出産に必要な書類は1つにまとめておくと便利です。
母子健康手帳 | ・里帰り先の医師が、これまでの経緯を確認したり里帰り後の受診記録を記入したりする。 ・出生時の様子や身長、体重などを記録する。 ・1ヶ月検診でのママの体調や赤ちゃんの様子を記録する。 |
健康保険証 | ・ママの受診に必要。 |
産院・病院の紹介状 | ・現在のかかりつけ医師による出産する産院・病院への紹介状。 ・妊娠の経過報告書とともにもらう。 |
診察券(里帰り先のものを持っている場合) | ・ママの受診に必要。 |
印鑑 | ・急に手術が必要になったときの同意書に捺印を求められる可能性あり。 ・出産後の各手続き書類に必要なことも。 |
出産育児一時金の書類 | ・受け取り方法によって申請様式が違うため、加入している健康保険組合に確認する。 |
出産手当金の書類 | ・育休取得中で、受給資格があるママのみ。出産する産院・病院の医師に証明欄を記入してもらう。 |
実家への持ちもの(ママ用)
ママの持ちものは、滞在期間も考慮しましょう。長期間になるなら、使い慣れたものを持っていくと生活が変わっても安心できますね。
生活用品 | ・洗面用具 ・メイク道具 ・妊娠線予防クリーム ・スマートフォンの充電器 |
マタニティ用衣類 | ・普段着 ・下着 ・パジャマ |
入院準備 | ・スリッパ ・産褥ショーツ ・産褥ナプキン ・骨盤ベルト ・母乳パッド |
授乳用衣類 | ・授乳用ブラジャー ・授乳用パジャマ |
その他 | ・実家へのお礼の品、手土産 |
実家への持ちもの(赤ちゃん用)
赤ちゃんの持ちものは、必要なものを厳選して準備しましょう。衣類やガーゼは、可能であれば里帰り前に水通ししておきます。
衣類 | ・新生児肌着 ・ベビーウェア ・ベビードレス |
衛生用品 | ・ガーゼ ・沐浴布 ・ベビーソープ ・ベビー用爪切り ・ベビー用綿棒 |
授乳用品 | ・哺乳瓶 ・粉ミルク ・消毒セット |
ベビーグッズ | ・おくるみ ・おもちゃ |
リストにないベビーベッドや布団、おむつやおしりふきなどは、かさばります。荷物を減らすためにも、実家に届くように配送を手配するか、里帰り後に準備するのがおすすめです。
里帰り先に購入できるお店があるか、インターネットでの買い物がすぐできる状態かも確認しておいてくださいね。
2人目を出産する場合に用意するもの
2人目を出産する場合は、ママ用と赤ちゃん用に加えて、上の子用の持ち物が必要です。主なものは下記のとおりですが、宅配便で実家へ送付する、里帰り先で購入するなどして、負担を減らしてくださいね。
- 健康保険証
- 母子健康手帳、お薬手帳
- 一週間分の着替え(季節によりアウター、帽子)
- おむつ、トイレトレーニング用品(発達段階により必要な場合)
- パジャマ(2~3セット)
- 専用の食器など
- 水筒
- 歯ブラシ
- 靴、サンダル、長靴
- お気に入りのおもちゃや絵本
里帰り出産の手続きリスト
里帰り出産までにすませておきたい手続きは、以下の9つです。実家とのやり取りのほか、役所や勤務先、産院・病院での手続きもあります。
なお、手続きに関しては2023年8月の情報をもとに掲載しています。
1.母子健康手帳(母子手帳)を受け取る
母子健康手帳(母子手帳)は、住民登録をしている市町村の役所、または保健センターで交付してもらいます。手続きには必要なものは一般的に以下の3点ですが、手続き前に自治体のホームページなどで確認しておきましょう。
- 妊娠届(妊娠証明書)
- 妊娠の診断を受けた産院・病院の診察券
- 本人確認書類
母子健康手帳は、妊娠と出産だけでなく、新生児期から幼児期までのママと赤ちゃんの様子を記録する大切な手帳です。多くの場合、かかりつけの医師が、母子健康手帳を取得するように声をかけてくれます。
2.実家に里帰りする意向を伝える
里帰り出産をすることに決めたら、実家に連絡して、里帰りする意向を伝えます。里帰りの時期を相談したり、受け入れ準備をお願いしたりしましょう。
実家のご両親も、孫の誕生には万全の体制を整えたいはず。お互いに余裕を持って準備できるとよいですね。
3.里帰り先の産院・病院の分娩予約をする
実家が遠方の場合は、里帰り先の産院・病院を決めて分娩予約をしましょう。地域や時期によっては、受け入れ数が限られている場合もあるので、早めに調べて予約をしておくと安心です。
分娩予約をした産院・病院から、里帰り前に一度受診するよう提案されることが多いので、初回受診日にスケジュールや準備物などの説明もあるでしょう。
4.現在のかかりつけ医師に紹介状の作成を依頼する
里帰り先の産院・病院へ転院する際は、紹介状が必要となる場合が多いです。分娩予約が取れたら、現在のかかりつけ医師にも里帰り出産の意向を伝えましょう。
紹介状とともに、妊娠経過や胎児の状態を記した書類も同封してくれるのが一般的ですが、里帰り先の産院・病院に必要な書類を確認しておくと安心です。
5.出産育児一時金の確認をする
「出産育児一時金」は、妊娠4ヶ月(85日)以降の出産で給付され、子ども1人に対して50万円を受け取れます。(令和5年4月1日以降に出産の場合)
ママの職場やパパの扶養として加入している健康保険組合、自営業者であれば国民健康保険からの給付です。
受け取り方は「直接支払制度」が一般的で、出産後の退院時に給付金との差額分を産院・病院に支払います。ただし「直接支払制度」ではない可能性もあるので、産院・病院に、出産育児一時金の受け取り方を確認しておきましょう。
6.産前産後休暇の準備をする
働いているママは、産前産後休暇の準備をしましょう。出産予定日の6週間前から産前休暇、出産翌日から原則8週間は産後休暇となるようなので、勤務先への申請が必要ですね。
ちなみに、勤務先は、年金事務所に「産前産後休業取得者申出書」を提出して社会保険の手続きをします。
7.出産手当金の確認をする
働いているママは、出産手当金の確認もしましょう。出産手当金の給付は、勤務先の健康保険に加入し、妊娠4ヶ月(85日)以降に出産したママが対象です。
対象期間は、出産予定日の42日前から出産後56日までの98日間で、休んだ日数に対して日給の3分の2相当額が支給されます。
支給対象となるかを勤務先に確認し、対象である場合は、受け取りに必要な書類を準備しましょう。一般的には、健康保険組合のホームページから「健康保険出産手当金支給申請書」を入手して必要事項を記入します。産院・病院にも記入してもらう箇所もあるので、産前に用意しておいてくださいね。
8.育児休業給付金の確認をする
出産手当金とともに、育児休業給付金の確認も必要です。育児休業給付金は、産前産後休暇の後、赤ちゃんが1歳になるまでの期間に雇用保険から給付されます。
給付金を受け取れる条件は、以下の2つです。
- 雇用保険に加入し、1歳未満の子を養育するために育児休業中であること
- 育児休業前2年間のうち、1ヶ月に11日以上勤務した日が12ヶ月以上あること
申請には「育児休業給付支給申請書」などの必要書類があるので、勤務先に確認しておきましょう。
9.失業給付金の確認をする
出産を機に退職予定のママは、失業給付金の確認もしましょう。出産後に再就職する場合は失業給付金を申請でき、離職理由が妊娠・出産であれば、最大で4年間、受給できます。
対象となる条件は、以下の2つです。
- 雇用保険に加入していること
- 退職日までの1年間で、14日以上働いていた月が通算6ヶ月以上あること
受給期間の延長申請や給付申請には、勤務先からの「離職票」が必要になります。退職前に、発行について確認しておきましょう。
里帰り出産で、迎える側(実家)の準備は?
里帰り出産で、迎える側の準備として実家にお願いしたいこととして、以下の3つが挙げられます。
- ママと赤ちゃんが過ごす部屋づくりをする
- 近所にベビー用品店があるか確認する
- 家中の掃除をする
おなかが大きいママは、重いものを動かすことや屈む姿勢が難しいので、事前に実家のご両親と連絡を取り、準備してもらってくださいね。
ママと赤ちゃんが過ごす部屋づくりをする
まずは、産後のママと赤ちゃんが安心して過ごせる部屋づくりが必要です。
一戸建ての場合、階段の昇り降りはママの負担になるので、できれば1階の部屋を用意してもらいましょう。夜中の授乳に備えて、ミルクがすぐ作れるキッチンから近い場所がおすすめです。
また、赤ちゃんは体温調節が未熟なため、エアコンがある部屋で空気清浄機や加湿器などを使用し、快適に過ごせる環境を用意してもらいましょう。
ベビーベッドを利用するなら、設置場所の確保も必要です。部屋に棚やタンスがある場合は、地震対策も見直す必要があります。
近所にベビー用品店があるか確認する
里帰り先の近所にベビー用品店があると、出産後急に必要になったものや、買い足したいものがあったときに便利です。
産後のママは買い物には出にくいので、実家のご両親に頼むことになるでしょう。里帰りしてから出産までの間に、何度か一緒にお店へ行き、商品の銘柄などを確認しておくと安心ですよ。
近所にベビー用品店がない場合は、インターネットで注文するか、里帰り前に用意することを検討しましょう。
家中の掃除する
家中の細かな場所まで掃除することも、大切な準備の1つです。赤ちゃんは抵抗力が弱く、目に見えないハウスダストやダニ、カビなどが原因で、アレルギーや喘息を引き起こす可能性があります。
赤ちゃんを迎えるまでには、以下のものもきれいにしておきましょう。
- エアコン
- 浴室
- 洗濯機
- ママと赤ちゃんの寝具
- マットやカーテン
産後のママは衛生面で神経質になりがちで、掃除が行き届いていないと、ストレスの原因になりかねません。ママがリラックスして出産後の育児ができる環境になるとよいですね。
里帰り出産の準備はいつから始めればいい?
里帰り出産を希望する場合は、以下の表を参考に、パパや実家のご両親と相談しながらスケジュールを組んでくださいね。
妊娠5ヶ月まで | ・実家に里帰り出産の意向を伝える。 ・里帰り先の産院・病院を決めて、分娩予約をする。 |
妊娠5ヶ月~6ヶ月 | ・かかりつけ医師に里帰りの意向を伝え、紹介状を作成してもらう。 ・勤務先に産休や育休について相談する。(給付金の申請に必要な書類も確認) |
妊娠6ヶ月~7ヶ月 | ・出産準備で必要なものを購入し、荷物をまとめる。(宅配便で送るもの、持参するものに分けておく) ・里帰りから自宅へ戻ったころを想定し、部屋の整理や環境づくりをする。 |
妊娠8ヶ月~9ヶ月 | ・実家に里帰りをする。 ・赤ちゃんを迎える準備を整える。 ・入院準備をする。 |
産院・病院の方針によって、32週より前に里帰りするよう指示されることもあります。分娩予約や事前の検診の際に、いつまで里帰りすべきかを確認しておきましょう。
里帰り出産の準備では、赤ちゃんが産まれた後の準備も忘れずに!
出産後は生活が一変して慌ただしい毎日になるため、赤ちゃんが産まれた後の準備も、妊娠中にしておくと安心です。
赤ちゃんが遊ぶおもちゃも、そのひとつ。おもちゃは赤ちゃんの心身の発達を促し、ママやパパとのコミュニケーションツールにもなります。
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