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つかまり立ちやつたい歩きが始まり、行動範囲がぐっと広がる生後10ヶ月のころ。
体にも感情面にも大きな成長がみられ、「そろそろ知育を始めよう」と考える方も多いのではないでしょうか?できることがどんどん増えていくこの時期は、タイミング的にもばっちりです。
この記事では、10ヶ月の赤ちゃんの知育におすすめのおもちゃや、100均で材料がそろえられる簡単な知育玩具の作り方を紹介します。
10ヶ月の赤ちゃんに与えるおもちゃでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
10ヶ月の赤ちゃんはどのようなおもちゃで遊べる?
個人差はあるものの、生後10ヶ月くらいになると、赤ちゃんには次のような様子がみられるようになります。
体の成長
- 指先が器用になり、指3本もしくは2本を使ってものがつかめるようになる
- 全身の筋肉が発達し、つかまり立ちやつたい歩きができるようになる
脳の成長
- 少し前のことを記憶したり、予測したりする力がついてくる
- 大人の言ったことを理解したり、簡単な言葉を発したりするようになる
- 好奇心が旺盛になり、はっきりと意思表示をするようになる
では、このような時期の赤ちゃんにぴったりのおもちゃは、どのようなものなのでしょうか。
五感を刺激する積み木
1歳までの赤ちゃんにとって大切なことは、五感を刺激することだといわれています。
五感を通して脳が刺激を受けることで、脳の働きの基盤となる神経回路が作られるからです。その回路を作る連結点シナプスは、1歳前後に最も増えるとされています。
積み木は五感を刺激し、なおかつ長く使えるおもちゃの1つです。
木の匂いと質感に触れながら、口に入れてみたり、積み木と積み木をぶつけて音を出してみたり、さまざまに遊ぶことができます。シンプルながら優秀な知育玩具です。
指先をしっかり使う仕掛けおもちゃ
世界的なリーダーを多く輩出しているモンテッソーリ教育では、親指・人差し指・中指を「体の外にある脳(突出した脳)」と呼んでいます。
この3本の指を使うことが、脳の成長に大きく関わることを表した言葉です。
指先が器用になってくる生後10ヶ月のころには、「指でつまむ」「引っ張る」「回す」といった作業にも集中して取り組めるようになります。
体全体を使うプルトイやウォーカー
10ヶ月になると、体幹がしっかりし、体の使い方も上手になります。
赤ちゃんの興味をひき、手を伸ばしたくなるプルトイは、赤ちゃんの体の発達をさらに促し、好奇心をくすぐります。
ウォーカーは、つかまり立ちやつたい歩きの補助にもなるおもちゃです。立ち上がると物の見え方が変わることは、赤ちゃんにとっては大きな世界観の変化でもあります。
10ヶ月の赤ちゃんにはおもちゃを使った知育がぴったり?
「知育」とは、もともとイギリスの学者ハーバート・スペンサーが記した教育の基本、「頭の教育」・「心の教育」・「身体の教育」という「三育」の1つで、「頭の教育」に該当するものです。
「頭の教育」とは、単に勉強ができればよいということではありません。目指すのは、子どもが持つ才能を伸ばし、自分で考えて行動する力をつけることです。
では、10ヶ月でどのように知育に取り組めばよいのか、その方法をみていきましょう。
方法 | 特徴 |
---|---|
知育玩具 | 実際に手にして遊ぶことで脳を活性化し、知能を高める目的のおもちゃです。種類が多く、家庭で手軽に取り入れられる点が魅力といえます。 |
知育アプリ | スマホやタブレットなどを使い、簡単な操作で、視覚や聴覚に働きかけます。ただし、低年齢向けのアプリは、それほど多くはありません。 |
知育教室 | 英会話やリトミックなど、語学や運動、芸術を楽しみながら学ぶ場です。専門的な指導を受けながら、力を伸ばすことができます。 |
手法はさまざまなので、赤ちゃんにあった知育を検討してみてください。手軽に始めるなら、種類豊富な知育玩具を取り入れることをおすすめします。
10ヶ月の赤ちゃんに買ってよかったモンテッソーリおもちゃ
人気の教育方法「モンテッソーリ教育」では、遊ぶことを「おしごと」、おしごとに使うおもちゃを「教具」と呼びます。
教具の特徴は、五感や指先を使うなど、モンテッソーリで大切にしている要素を盛り込んでいることです。それにより、子どもが自ら育つことを目指しています。
sina:ベビーキューブ
きれいな6色が2個ずつ、合計12個セットされた積み木のおもちゃです。
赤ちゃんの手にちょうどよい軽さと大きさで、中は空洞になっています。その空洞部分には、色ごとに木片や鈴が入れられ、振ると色によって異なる音が鳴るという仕掛けの積み木です。
緑は春のイメージ、黄色は日の出のイメージなど、色と音をリンクさせていることも、この積み木ならではの特徴といえます。
五感を使いながら、子どもの発想で自由に遊べるおもちゃです。
対象年齢:10ヶ月から
ボーネルンド:ルーピング フリズル
カラフルなワイヤーと木製ビーズが、好奇心をかき立てるルーピングです。
ビーズをつまんでくるくる動かすことから始まり、慣れてくると上手にビーズを動かせるようになります。
この作業は、目でとらえた情報と体の動きを連動させる「目と手の協応」に効果的です。
また、上下左右や奥行きを理解することで、自然に空間認識能力や図形の概念を身につけることができます。
対象年齢:1歳くらいから
TAG:注意力と動きの予測をさせるトラッカー
指先を使ったり、ボールの動きを予測したりという力のほか、全身を使って遊べることが魅力のトラッカーです。
他社のトラッカーに比べると高さがあり、天板の穴からボールを落とすためには、立ち上がらなければなりません。また、転がったボールを拾うためには、しゃがむという動作が必要です。
立ってしゃがんでという繰り返しは、体のバランス感覚を養う効果が期待できます。
対象年齢:1歳前後から(公式では2歳から)
10ヶ月の赤ちゃんに買ってよかった持ち運びが便利なおもちゃ
赤ちゃんを連れてのお出かけは、何かと気を使うもの。
赤ちゃんが夢中になるおもちゃがあると、ママさんはとても助かりますよね。
お出かけにぴったりの、持ち運びに便利なおもちゃを紹介します。
Fat Brain Toys:ディンプル
大小のカラフルな丸いシリコンを押して遊ぶおもちゃです。
遊び方がわからないときは、ママさんが遊んでみせてあげましょう。
大きな丸は手を使い、小さな丸は指先を使って押すと、ポコンと裏返る仕組みです。
その音の楽しさとシリコンの感触に、赤ちゃんは夢中になります。
BPA(ビスフェノールA)フリーなのでなめても安心、歯固めとしても使うこともできます。
対象年齢:10ヶ月くらいから
HABA(ハバ):クロースブック・リトルリーフハウス
指先が上手に使えるようになる10ヶ月の赤ちゃんにぴったりの布製絵本です。
猫とネズミのフィンガーパペットつきで、動物の楽しい仲間も登場するほか、興味を持って遊べる仕掛けが盛り込まれています。
持ち運びしやすいことはもちろん、汚れたら洗え、けがの心配もありません。ママさんお助けの、お出かけおもちゃです。
対象年齢:10ヶ月くらいから
MUKU-studio:ならべっこ
大人の両手に収まるポケットサイズの知育玩具で、赤ちゃんも片手でつかめるサイズと重さです。
小さなころはガラガラとして、成長したら色合わせや並べ替えなどを楽しむことができます。
ドイツの「spiel gut」(子どもの遊びと玩具審議会)推奨、30年のロングセラーであることにも納得のおもちゃです。
対象年齢:4ヶ月くらいから
10ヶ月の赤ちゃんに買ってよかった体を使って遊ぶおもちゃ
体の発達が著しく、好奇心も旺盛になる10ヶ月のころは、興味のある物に手を伸ばしたり、動こうとしたりします。
そんな赤ちゃんにおすすめの、体を使って遊べるおもちゃをみてみましょう。
MOCCO:森のメロディーカー
前に押したり、後ろに引いたりするとオルゴールの優しい音色が流れるプッシュトイです。
動くと音が鳴る仕掛けは、脳へのよい刺激になります。
動かせば音が鳴るとわかれば、体を使いながら車を押して遊ぶようになるでしょう。
無塗装・無着色で滑らかに仕上げられたブナ材の美しい木肌も、魅力です。
対象年齢:1歳から
ボーネルンド:ベビーウォーカー
つかまり立ちからあんよの時期を補助してくれるウォーカーです。
4.5kgと程よい重さがあり、前輪と後輪の間からハンドルが出ているため、ウォーカーごとひっくり返る心配がありません。
さらに、赤ちゃんが立つ位置を広くとり、足が引っかかることなく1歩を踏み出せる設計になっています。
シンプルなデザインも、支持されているポイントです。
対象年齢:1歳くらいから
NIC:WALTER むかで
ドイツのWALTER社が発売して以来、長く愛されているおもちゃで、引っ張るとカラフルな木の球がくねくねとついてくる、愛らしいムカデのプルトイです。
あんよができるようになると、一人で引っ張って遊べますが、お座りの時期でも、おうちの人が動かしてあげると、喜んで手を伸ばすでしょう。
対象年齢:1歳くらいから
10ヶ月の赤ちゃん向け!おもちゃ(知育玩具)の手作りアイデア
10ヶ月の赤ちゃん用のおもちゃは身近にあるものでかんたんに作れます。
今回は手作りおもちゃの1つ、ぽっとん落としの作り方を紹介します。ぽっとん落としは、小さなものを上手につまめるようになった赤ちゃんが楽しめるおもちゃです。
落とすものの大きさや形を工夫すれば、長く遊べるので、ぜひチャレンジしてみてください。
<材料>
- ・タッパー
- 本体にします。1.5リットル〜2リットルくらいの少し高さのある大きめのサイズを選ぶと、お座りしている赤ちゃんを後ろから支えながら、遊ぶことができます。透明か半透明の容器を使うと、中が見えるので、より楽しめるでしょう。
- ・ペットボトルのふた 8〜16個ほど
- ペットボトルのふたを2つもしくは4つつなげ、本体に落とすパーツを作ります。2つの組み合わせは、10ヶ月の赤ちゃんにつまみやすいサイズです。口に入れることが心配な場合は、4つつなげてください。
- ・お米またはビーズ
- ふたで作るパーツに入れます。振ると音が鳴る仕掛けです。
- ・装飾用のマスキングテープ・シール
- タッパーをデコレーションするために使います。
- ・ビニールテープ
- ペットボトルのふたとふたを固定します。厚めのしっかりしたテープを選びましょう。
<道具>
- ・カッター
- タッパーのふたに穴を開けます。刃に厚みがある、しっかりしたカッターがおすすめです。
- ・油性ペン
- タッパーのふたに、穴を下書きします。
<作り方>
- 1.タッパーのふたに、油性ペンで穴を下書きします。
- ペットボトルのふたより、ひと回り大きな穴にすることがポイント。
穴の数が多いと、遊びに集中できなくなるので、1個か2個程度にしましょう。 - 2.下書きどおりにカッターで切り抜いて、穴を開けます。
- 赤ちゃんの肌が傷つかないように、切り口には、保護用テープかマスキングテープをはってください。
- 3.ペットボトルのふたに、お米またはビーズを少し入れ、2つを組み合わせてビニールテープで固定します。
- 赤ちゃんが口に入れてしまうことが心配な場合は、4つつなげてください。
※ふたが外れると、誤飲などの事故につながりかねません。しっかり固定しましょう。 - 4.マスキングテープやシールで、デコレーションします。
- 赤ちゃんの興味をひく、はっきりした色使いがおすすめです。
デコレーションが済んだら完成です。
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体も心も大きく成長する10ヶ月のころは、知育のスタートに適した時期です。
10ヶ月の赤ちゃんに適した知育玩具も、種類豊富にそろっています。せっかくだからいろいろと試してみたいと思うのは親心ですが、費用面も気になるものですよね。
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キッズ・ラボラトリーには、次のような特徴があります。
- 1人ひとりの月齢や発達段階、住環境に合わせたおもちゃが届く
- 資格を持ったおもちゃコンシェルジュが、おもちゃを選んでくれる
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