この記事を監修した人
医療監修|福井美和子(看護師・保健師)
幼児教育監修|石渡恵美(幼稚園教諭)
学術協力|太宰潮(福岡大学 商学部 教授)
おもちゃ選定|おもちゃコンシェルジュ

「里帰り出産を考えているけれど、何から準備すればいいかわからない」と感じているプレママさんに向けて、必要なもの・手続き・スケジュールをまとめてご紹介します。

里帰り出産は、慣れた実家で産後を過ごせる安心感がある一方で、現在の住まいと実家の2拠点で準備を進める必要があるため、通常の出産準備より段取りが複雑になりがちです。

「準備はいつから始めればいい?」「何を持っていけばいい?」「手続きは何がある?」という疑問をまとめて解消できるよう、週数別のスケジュールから実家側の準備、自宅に戻るタイミングまで幅広く解説します。

里帰り出産のメリット・デメリットも正直にお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事でわかること

  • 必要なものリスト
  • 手続き一覧
  • 週数別スケジュール
  • 実家側の準備
  • 自宅復帰のポイント
  • パパへのお願い事項

里帰り出産のメリットとデメリット

里帰り出産を検討するうえで、まずメリットとデメリットを整理しておきましょう。「なんとなく里帰りしようかな」という段階で確認しておくと、後悔が少なくなります。

メリット デメリット・注意点
産後に家族のサポートを受けやすい パパと離れて生活するストレスが生じることがある
慣れた環境で体を回復させやすい 実家のルールや生活習慣との摩擦が起きることがある
育児の先輩(祖父母)に相談しやすい 育児方針の違いでトラブルになることも
上の子のお世話を手伝ってもらいやすい 2拠点での準備・手続きが増えて手間がかかる
緊急時に一人でいるリスクを減らせる かかりつけ医が変わるため、引き継ぎが必要

デメリットの多くは、事前の話し合いと準備で軽減できます。特に「育児方針の違い」は、里帰り前にパートナーも交えて実家のご両親と話し合っておくと安心です。

里帰り出産の準備:週数別スケジュール

里帰り出産の準備は、妊娠初期から少しずつ進めるのが理想です。「いつ何をすべきか」が一目でわかるよう、週数別にまとめました。

産院によっては「32週(妊娠8ヶ月)までに里帰りを」と指示されることがあります。分娩予約の際に必ず確認しておきましょう。
時期 やること
妊娠初期
(〜15週)
・母子健康手帳を受け取る
・実家に里帰りの意向を伝える
・里帰り先の産院・病院を調べ始める
妊娠中期
(16〜27週)
・里帰り先の産院・病院の分娩予約をする
・かかりつけ医に紹介状の作成を依頼する
・勤務先に産休・育休の相談をする
・出産育児一時金・出産手当金の確認をする
・妊婦健診補助券の転用手続きを確認する
妊娠後期前半
(28〜31週)
・出産準備品を購入し、荷物をまとめる
・宅配便で実家へ送るものと持参するものを分ける
・自宅に戻ったころを想定した部屋の整理をする
・パパへのお願い事項をリストアップする
妊娠後期後半
(32〜34週)
・実家に里帰りする
・赤ちゃんを迎える準備を整える
・入院準備をする

「早すぎるかな」と思っても、地域によっては分娩予約が埋まりやすいため、産院探しと予約は妊娠5ヶ月(16〜19週)ごろまでに動き出すのが安心です。

里帰り出産に必要なものリスト

里帰りに向けて用意するものは、大きく4つに分けられます。

  • 出産に必要な書類
  • 実家への持ちもの(ママ用)
  • 実家への持ちもの(赤ちゃん用)
  • 2人目を出産する場合に用意するもの

遠方への里帰りの場合、忘れ物を取りに戻るのが難しいこともあります。書類関係は1つのクリアファイルにまとめておくと、いざというときに慌てずにすみます。

出産に必要な書類

書類 用途・備考
母子健康手帳 里帰り先の医師が経緯を確認・記録するために必要。1ヶ月検診でも使用する
健康保険証 ママの受診に必要
産院・病院の紹介状 かかりつけ医が作成。妊娠経過報告書とあわせてもらうことが多い
診察券(里帰り先のもの) 持っている場合は持参する
印鑑 緊急手術の同意書や産後の各種手続きに必要なことがある
出産育児一時金の書類 受け取り方法によって様式が異なるため、加入している健康保険組合に事前確認を
出産手当金の書類 受給資格があるママのみ。産院・病院の医師に証明欄を記入してもらう
妊婦健診補助券 自治体によって里帰り先での使用可否・手続きが異なる。住民票のある自治体に事前確認を

妊婦健診の補助券は、住民票のある自治体が発行したものを里帰り先で使えない場合があります。その場合は、いったん自費で支払い、帰宅後に払い戻しを受ける手続きが必要です。手間がかかる点ですが、事前に確認しておけば慌てずにすみます。

実家への持ちもの(ママ用)

長期滞在になる場合は、使い慣れたものを持っていくと環境が変わっても安心できます。

カテゴリ アイテム例
生活用品 洗面用具、メイク道具、妊娠線予防クリーム、スマートフォンの充電器
マタニティ用衣類 普段着、下着、パジャマ
入院準備 スリッパ、産褥ショーツ、産褥ナプキン、骨盤ベルト、母乳パッド
授乳用衣類 授乳用ブラジャー、授乳用パジャマ
その他 実家へのお礼の品・手土産

実家への持ちもの(赤ちゃん用)

赤ちゃん用品は必要なものを厳選して準備しましょう。衣類やガーゼは、里帰り前に水通しをしておくと安心です。

カテゴリ アイテム例
衣類 新生児肌着、ベビーウェア、ベビードレス
衛生用品 ガーゼ、沐浴布、ベビーソープ、ベビー用爪切り、ベビー用綿棒
授乳用品 哺乳瓶、粉ミルク、消毒セット
ベビーグッズ おくるみ、おもちゃ

ベビーベッドや布団、おむつ・おしりふきなどかさばるものは、宅配便で実家へ直送するか、里帰り後に現地で購入するのがおすすめです。里帰り先の近くにベビー用品店があるか、ネット通販がすぐ使える環境かも確認しておきましょう。

2人目を出産する場合に用意するもの

2人目の場合は、上の子の荷物も必要です。宅配便で送るか里帰り先で購入するかを検討して、移動の負担を減らしてくださいね。

  • 健康保険証
  • 母子健康手帳、お薬手帳
  • 1週間分の着替え(季節によりアウター・帽子)
  • おむつ、トイレトレーニング用品(発達段階により必要な場合)
  • パジャマ(2〜3セット)
  • 専用の食器など
  • 水筒
  • 歯ブラシ
  • 靴、サンダル、長靴
  • お気に入りのおもちゃや絵本

里帰り出産の手続きリスト

里帰り出産までにすませておきたい手続きは9つあります。役所・勤務先・産院それぞれで対応が必要なため、早めに動き出すことが大切です。

※手続きに関する情報は2025年時点のものをもとに掲載しています。最新情報は各機関にご確認ください。

1.母子健康手帳(母子手帳)を受け取る

住民登録をしている市町村の役所または保健センターで交付してもらいます。一般的に必要なものは以下の3点ですが、事前に自治体のホームページで確認しておきましょう。

  • 妊娠届(妊娠証明書)
  • 妊娠の診断を受けた産院・病院の診察券
  • 本人確認書類

母子健康手帳は、妊娠・出産だけでなく、新生児期から幼児期までのママと赤ちゃんの様子を記録する大切な手帳です。かかりつけ医から声をかけてもらえることが多いですが、妊娠がわかったら早めに取得しましょう。

2.実家に里帰りする意向を伝える

里帰り出産を決めたら、早めに実家へ連絡しましょう。里帰りの時期や受け入れ準備についても相談しておくと、お互いに余裕を持って準備できます。

3.里帰り先の産院・病院の分娩予約をする

地域や時期によっては受け入れ数が限られていることがあるため、早めに調べて予約を入れるのが安心です。予約後に初回受診の案内があることが多く、その際にスケジュールや準備物の説明も受けられます。

4.現在のかかりつけ医師に紹介状の作成を依頼する

里帰り先の産院・病院へ転院する際は、紹介状が必要となる場合がほとんどです。分娩予約が取れたら、現在のかかりつけ医にも里帰り出産の意向を伝えましょう。妊娠経過や胎児の状態を記した書類も同封してもらえるのが一般的ですが、里帰り先の産院・病院に必要書類を確認しておくとより安心です。

5.妊婦健診費用の手続きを確認する

妊婦健診の補助券は、住民票のある自治体が発行するものです。里帰り先の自治体では使えない場合があり、その場合はいったん自費で支払い、帰宅後に払い戻しを申請する手続きが必要になります。

払い戻しの手続きは自治体によって異なるため、住民票のある自治体の窓口や保健センターに事前に確認しておきましょう。手間はかかりますが、手続きさえ把握しておけば費用の心配は不要です。

6.出産育児一時金の確認をする

出産育児一時金は、妊娠4ヶ月(85日)以降の出産で給付され、子ども1人につき50万円を受け取れます(2023年4月1日以降に出産の場合)。

ママの職場やパパの扶養として加入している健康保険組合、または国民健康保険からの給付です。受け取り方は「直接支払制度」が一般的ですが、産院・病院によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

7.産前産後休暇の準備をする

働いているママは、産前産後休暇の準備を勤務先に相談しましょう。出産予定日の6週間前から産前休暇、出産翌日から原則8週間は産後休暇となります。勤務先は年金事務所に「産前産後休業取得者申出書」を提出して社会保険の手続きをします。

8.出産手当金の確認をする

勤務先の健康保険に加入し、妊娠4ヶ月(85日)以降に出産したママが対象です。出産予定日の42日前から出産後56日までの98日間が対象期間で、休んだ日数に対して日給の3分の2相当額が支給されます。

支給対象かどうかを勤務先に確認し、対象であれば「健康保険出産手当金支給申請書」を準備しましょう。産院・病院にも記入してもらう箇所があるため、産前に用意しておくとスムーズです。

9.育児休業給付金・失業給付金の確認をする

育児休業給付金は、産前産後休暇の後、赤ちゃんが1歳になるまでの期間に雇用保険から給付されます。受給条件は以下の2つです。

  • 雇用保険に加入し、1歳未満の子を養育するために育児休業中であること
  • 育児休業前2年間のうち、1ヶ月に11日以上勤務した日が12ヶ月以上あること

出産を機に退職予定のママは、失業給付金の確認もしておきましょう。離職理由が妊娠・出産であれば、最大4年間受給できます。受給には勤務先からの「離職票」が必要なため、退職前に発行を依頼しておいてください。

里帰り出産で、迎える側(実家)の準備は?

おなかが大きいママは、重いものを動かしたり屈む姿勢をとったりするのが難しいため、実家のご両親に事前にお願いしておきたいことがあります。

ママと赤ちゃんが過ごす部屋づくりをする

一戸建ての場合、階段の昇り降りはママの負担になるため、できれば1階の部屋を用意してもらいましょう。夜中の授乳に備えて、ミルクを作りやすいキッチンに近い場所がおすすめです。

赤ちゃんは体温調節が未熟なため、エアコンのある部屋で空気清浄機や加湿器を使い、快適な環境を整えてもらいましょう。ベビーベッドを使う場合は設置場所の確保も必要です。棚やタンスがある場合は、地震対策も見直しておくと安心です。

近所にベビー用品店があるか確認する

産後のママは買い物に出にくいため、急に必要になったものは実家のご両親に頼むことになります。里帰りしてから出産までの間に、一緒にお店へ行って商品の銘柄などを確認しておくと安心です。

近所にベビー用品店がない場合は、インターネットで注文できる環境を整えておくか、里帰り前に用意しておきましょう。

家中の掃除をする

赤ちゃんは抵抗力が弱く、目に見えないハウスダストやダニ・カビがアレルギーや喘息を引き起こす可能性があります。赤ちゃんを迎えるまでに、以下の場所もきれいにしておきましょう。

  • エアコン
  • 浴室
  • 洗濯機
  • ママと赤ちゃんの寝具
  • マットやカーテン

産後のママは衛生面で神経質になりがちです。掃除が行き届いた環境を整えておくことが、ママのストレス軽減にもつながります。

パパへのお願い事項リスト

里帰り中、パパは自宅でひとりになります。ママが安心して里帰りできるよう、事前にパパと話し合っておきたいことをまとめました。

里帰り中はパパとの連絡が取りにくくなることも。緊急時の連絡手段や、出産時の立ち会いについても事前に決めておきましょう。
カテゴリ お願いしておきたいこと
自宅の管理 郵便物の確認・保管、定期的な換気、ゴミ出し
出産への備え 陣痛・破水時の連絡方法の確認、立ち会い出産の有無・移動手段の確認
出生届の準備 出生届の提出先・期限(出生後14日以内)の確認、赤ちゃんの名前の最終確認
自宅の赤ちゃん迎え準備 ベビーベッドや寝具の設置、チャイルドシートの取り付け確認
育休・休暇の手続き 出産・育児に関する職場への申請・手続きを進めておく

自宅に戻るタイミングと注意点

産後の里帰りはいつまで続けるか、あらかじめ目安を決めておくと実家のご両親も計画が立てやすくなります。

一般的には、産後1〜2ヶ月を目安に自宅へ戻るケースが多いです。1ヶ月検診で医師からOKが出たタイミングを目安にするとよいでしょう。

自宅復帰前に確認しておきたいポイントは以下のとおりです。

  • 自宅近くの小児科・産婦人科を調べておく
  • チャイルドシートが正しく取り付けられているか確認する
  • 赤ちゃんの寝る場所・授乳スペースを整えておく
  • パパと家事・育児の分担を話し合っておく
  • ファミリーサポートや産後ヘルパーなどのサービスを調べておく

自宅に戻ってからは、実家のサポートがなくなり、ママとパパ2人での育児が始まります。「自宅に戻ってから困らないための準備」を里帰り中にしておくことが、スムーズな育児スタートにつながります。

赤ちゃんが産まれた後の準備も忘れずに

出産後は生活が一変して慌ただしい毎日になります。赤ちゃんが産まれた後のことも、妊娠中から少しずつ準備しておくと安心です。

赤ちゃんのおもちゃもそのひとつ。おもちゃは赤ちゃんの心身の発達を促し、ママやパパとのコミュニケーションツールにもなります。

キッズ・ラボラトリーのおもちゃコンシェルジュは、赤ちゃんの発達段階に合わせたおもちゃを厳選してお届けしています。実際に利用されたお客さまからは「自分で選ぶよりもコンシェルジュさんにお願いしたものの方が子どもの食いつきがよかった」という声も届いています。

また、「実家に帰省中のおもちゃが必要」という理由でご利用を始めるお客さまも少なくありません。里帰り中の赤ちゃんの遊び環境を整えるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

届いたおもちゃで遊ばなかった場合は取り替えることも可能なので、「買ったのに興味を持たなかったらどうしよう」という不安も解消できます。出産前からサービスの利用予約ができますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

ABOUT ME
おもちゃコンシェルジュ
おもちゃコンシェルジュは、キッズ・ラボラトリーにて実際におもちゃ選定を担当する専門スタッフ。日々、利用者一人ひとりの月齢・発達段階・興味関心に応じて、おもちゃの選定と提案を行っている。選定にあたっては、これまでの提供実績や利用者データ、実際のフィードバックをもとに、「どのおもちゃがどのタイミングでよく使われるか」「どのような反応が見られるか」といった実利用ベースの情報を蓄積・活用。主観的なおすすめではなく、現場での選定経験とユーザーの声に基づき、「実際に使われるおもちゃ」という視点から、再現性のある情報発信を行っている。
この記事を監修した人
著者|おもちゃコンシェルジュ(キッズ・ラボラトリー)

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