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シュタイナー教育はモンテッソーリ教育とどう違う?共通点やいいとこ取りの知育も紹介

シュタイナーとモンテッソーリ

子どもの教育法として有名な、シュタイナー教育とモンテッソーリ教育。しかし、具体的な内容や、両者の違いがよくわからないという方も、いるのではないでしょうか。

できれば、子どもに合わせて、双方のよいところを取り入れたいものですよね。そこで、シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の概要や、異なる点と似ている点、互いの教育を活かすコツなどについて、わかりやすく解説します。

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の基本

はじめに、シュタイナー教育とモンテッソーリ教育、それぞれの特徴をひも解いていきましょう。

シュタイナー教育とは

シュタイナー教育とは、子どもが自由でありながら自律した人間になり、生きる目的や方向性を自分で決められるようになることを目指した教育法です。哲学者のルドルフ・シュタイナーによって提唱されました。

特徴は、成人を21歳とし、発達段階を7年ごとに区切っていることです。0〜7歳では、子どもらしい健やかな体を育てます。8〜14歳で重きを置くのは、自然や芸術に触れて、想像力や豊かな感情を育てることです。さらに15〜21歳では、思考力や判断力を身につけていきます。

モンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育は、医学博士のマリア・モンテッソーリによって生み出されました。子どもが自立し、責任感と思いやりを持ちながら、生涯を通して学ぶ姿勢を持ち続けることを目指した教育法です。そのためには、子ども自らが持つ力を引き出すことが、重要だとしています。

誕生から24歳までを4つの時期に区切り、各時期の成長に合わせた指導をしていくことが特徴です。そのためモンテッソーリ教育では、子どもの発達を理解すること、子どもを観察して自発的な行動を促す環境を整えることが、大人の役割として求められています。

出典:モンテッソーリ教育の基本的な考え方|日本モンテッソーリ教育綜合研究所

ほかにもある?海外の幼児教育法・知育法

シュタイナー教育やモンテッソーリ教育以外にも、海外にはさまざまな教育・知育法があります。一例として、「イエナプラン教育」と、「ピラミッドメソッド幼児教育」を紹介しましょう。

イエナプラン教育は、一人ひとりを尊重しながら自立と共生を学ぶ教育法です。教室を年齢の異なる子どもたちで構成し、教え合いや助け合いを通して、尊重を学ぶというカリキュラムが特徴的です。また、授業を科目で区切らず、「対話・遊び・仕事(学習)・催し」というサイクルで進めていきます。

もう1つのピラミッドメソッド幼児教育は、自分で選択し、決断できる力を養うことを目的としています。学習意欲がわくように、子どもに寄り添った居心地のよい環境づくりをすること、学びでは遊びを主体にすることが特徴です。

出典:
オランダ・イエナプラン教育の特徴|日本イエナプラン教育協会)
ピラミッドメソッド幼児教育法|一般社団法人 子どもと育ち総合研究所

【相違点】シュタイナー教育はモンテッソーリ教育とどう違う?

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の特徴を紹介しましたが、両教育法にはどのような違いがあるのでしょうか。

発達段階の区切り方

違いの1つは、成人年齢や発達段階の分け方です。

シュタイナー教育は成人を21歳とし、それまでの段階を7周期、3段階に区切っています。

一方のモンテッソーリ教育は、成人が24歳、6周期ごとの4段階という分け方です。

子どもへの関わり方

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育では、大人の子どもへの関わり方も違いのひとつです。シュタイナー教育では、大人が子どもの模範となるように関わります。これは、幼児教育の基礎には「模倣と模範」があるという考え方によるものです。

一方のモンテッソーリ教育では、大人は子どもの自発的な行動をサポートする存在であるとしています。この背景にあるのは、子どもには自分で学び、発達する能力が備わっているという考え方です。

使用するおもちゃ(教具)

シュタイナー教育、モンテッソーリ教育ともにおもちゃ(教具)を使用しますが、使う目的や、種類にも違いがあります。シュタイナー教育のおもちゃは、天然素材のものや、自然にある枝や石などが主流です。

一方、モンテッソーリ教育は、子どもの五感に訴えるカラフルなおもちゃ、知育玩具など、バラエティに富んだものを用います。

出典:
シュタイナー幼児教育とは|日本シュタイナー幼児教育協会
モンテッソーリ教育の基本的な考え方|日本モンテッソーリ教育綜合研究所
モンテッソーリ教育|広島大学大学院文学研究科 文学部 倫理学分野衛藤吉則研究室 Yoshinori ETO Lab.
シュタイナー教育|広島大学大学院文学研究科 文学部 倫理学分野衛藤吉則研究室 Yoshinori ETO Lab.

【共通点】シュタイナー教育はモンテッソーリ教育とどこが同じ?

次のように、シュタイナー教育とモンテッソーリ教育にはいくつかの共通点もあります。

理想像

どちらの教育方法も、子どもの「自立心」を育むことを理想として掲げています。シュタイナー教育は、子どもが自分で考えて決定し、困難に負けずに行動する力を得ることを、モンテッソーリ教育では、自立し、責任感と思いやりを持って生涯にわたって学ぶことを目指しています。

さらに、発達段階を区切り、段階に合わせた教育をする点も似ているといえるでしょう。

環境の整え方

シュタイナー教育は、1年、1週間、季節といった「リズム」を大切にする教育法です。リズムによって子どもの意志や感覚を育てようという考え方のもと、さまざまな行事や体験を用意して教育環境を整えています。おもちゃもその一環で、想像力や創造性を養うためのものです。

モンテッソーリ教育では、子どもの発達や自発的な行動を促すために、おもちゃや知育玩具を用意したり、作業スペースを確保したりします。

お互いの手法は異なりますが、子どもが成長するために環境を整えるという点は同じですね。

子どもとの強い結びつきや信頼関係

子どもに対する具体的な関わり方は、シュタイナー教育とモンテッソーリ教育では異なりますが、「子どもにとって必要なことを読み取り、準備やサポートをする」という考え方は同じです。

出典:
シュタイナー幼児教育とは|日本シュタイナー幼児教育協会
モンテッソーリ教育の基本的な考え方|日本モンテッソーリ教育綜合研究所

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育、いいとこ取りはできる?

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の異なる点、共通点をふまえ、それぞれの教育法のいいところを取り入れることはできるのでしょうか。

子どもの特性に合わせて選択してみる

家庭でシュタイナー教育やモンテッソーリ教育を実践する場合は、子どもの気質や特性に合わせて選択することを意識してみましょう。あまり遊ぶ意欲のない子どもの場合は、自主性を重視するモンテッソーリ教育よりも、大人が模範となり一緒に体験するシュタイナー教育のほうが取り組みやすいかもしれません。

ご家庭の教育方針を大切にしながら、子どもの特性を踏まえ、合うと思う手法を取り入れてみてはどうでしょうか。

模範となる場面・見守る場面を決める

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育のいいとこどりをしたい場合、悩ましいのは大人の関わり方です。お伝えしてきたように、シュタイナー教育とモンテッソーリ教育では、大人の取るべき行動が異なります

そうなると、両者を取り入れるのであれば、家庭でのルールを決めておいたほうがよいかもしれません。例えば、おもちゃで遊ぶときはモンテッソーリ教育に従って見守り、自然のなかで遊ぶときはシュタイナー教育に基づいて模範を示すといったルールが考えられます。

おもちゃや体験でいいとこどりする

どちらの教育法にも共通しているのが、発達段階に合わせて環境を整えることで、その1つがおもちゃです。天然素材のおもちゃ、感覚を刺激するおもちゃ、知育玩具など、双方の教育方法に基づいたおもちゃを用意することで、両者のいいとこどりができる方法でしょう。

出典:TOP|NPO法人シュタイナー&モンテッソーリ・アカデミー

両方の幼児教育法・知育法でおすすめのおもちゃ・教具3選

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育、双方が実践できるおすすめのおもちゃや知育玩具を紹介します。

1.PLANTOYS:シェープマッチングパズル

PLANTOYS:シェープマッチングパズル

図形が3つというシンプルなパズルです。鮮やかな色彩、小さな手でもつかみやすい構造は、子どもの微細運動能力や手と目の協調の育成に役立ちます

メーカー推奨年齢(月齢):1歳ごろから

2.Bajoy:円柱さし

Bajoy:円柱さし

分銅状のブロックを、大きさや深さの異なる穴にはめる知育玩具です。カラフルに色をつけたもの、木材の温もりを生かしたもの、2つのパターンがあります。家庭の方針で、どちらを選ぶかを決めるとよいでしょう。

3.オークヴィレッジ:寄木の積木

オークヴィレッジ:寄木の積木

木の温もりが感じられる積み木は、まさにシュタイナー教育とモンテッソーリ教育のいいとこどりができるおもちゃです。大人と一緒に考えながら遊ぶこともできますし、子どもの主体性に任せることもできます。

子どもの成長に合わせ、長く使えるおもちゃであることも、おすすめの理由です。

知育玩具の品ぞろえが豊富なサブスク「キッズ・ラボラトリー」

シュタイナー教育とモンテッソーリ教育には、共通点もあれば相違点もあります。どちらを選択するかは、子どもの気質や特性に合わせるとよいかもしれません。あるいは、両者で使うおもちゃや知育玩具で遊ばせながら判断してもよいでしょう。

とはいえ、おもちゃを購入するには費用がかかります。とくに知育玩具は高価なものが多いので、あれもこれもと用意するわけにもいきませんよね。ではどうしたらよいのか……そのようなときに活用できるのが、おもちゃのサブスクです。

おもちゃのサブスクを展開するキッズ・ラボラトリーでは、子どもの知育や教育に役立つさまざまなタイプのおもちゃを豊富に取りそろえています

木のおもちゃを中心に、シュタイナー教育、モンテッソーリ教育が実践できるおもちゃが多々あることもポイントですので、ぜひキッズ・ラボラトリーの利用をご検討くださいね。

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