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子どもの発達や知育に良いとされる積み木遊び。
積み木を取り入れてみたいとは思うものの、「積み木遊びに効果やメリットはあるの?」「いつからどんな遊び方をさせたら良いの?」と悩んでいませんか。
この記事では、積み木遊びのねらいや意味をお伝えするとともに、年齢別におすすめの積み木や遊び方をご紹介します。
積み木で遊ばない子の特徴や、長く使える積み木など、積み木遊びに関する疑問にも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
積み木遊びに意味はある?メリットは?
積み木遊びには、子どもの知育効果が期待できたり、子どもの心や身体の発達を促したりと、取り入れる意味やメリットがたくさんあります。
積み木を「触る、舐める」から始まり、成長するにつれて「積む、崩す」「見立てる」といった遊びを経験するうちに五感が磨かれます。
積み木を積んだり並べたりする遊びを通して、手先の器用さや集中力、空間認知能力といった力も養われるでしょう。
積み木はシンプルなおもちゃなので遊び方も無限大です。
積み木を使って、自分のイメージを形にしていく積み木遊びの過程は子どもの想像力を伸ばすことにつながります。
ママやパパ、友だちと一緒に遊ぶことで、自然と協調性も学べるでしょう。
積み木は0歳の赤ちゃんから小学生低学年くらいまで、年齢に応じた遊び方で長期間楽しめます。
一度購入すれば長く使えるのもママにとっては嬉しいですよね。
また、積み木遊びは赤ちゃんから楽しめる知育玩具のひとつとして、モンテッソーリ教育にもぴったりだといわれています。
モンテッソーリ教育は「自分で考えて行動する力」を大切にしているのが特徴です。
シンプルなおもちゃである積み木は、子どもの力を引き出す効果的な知育玩具(教具)といえますね。
【年齢別】積み木遊びの内容とねらい
積み木遊びの意味やメリットを知っていただいたところで、ここからは年齢別に積み木遊びの内容とねらいをご紹介します。
それぞれ子どもの発達段階を目安として示していますが、これはあくまでも目安です。
発達にはそれぞれ個性がありますので、お子さんに当てはまらないことがあっても心配しすぎることはありません。
0歳児(6ヶ月~)の積み木遊びとそのねらい
発達段階 |
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遊び方 | ねらい |
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積み木を片手ずつ交互に持ち替える遊びを楽しむ |
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積み木を両手で持ち、2つをカチカチと合わせる |
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積み木を箱に入れたり、出したりする |
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この時期は、興味を持った物に自分で手を伸ばし、扱えることが嬉しい時期です。
ママやパパがすることを自分もやってみたいと思う気持ちも出てくるので、初めにどうやって遊ぶのか、積み木を使って遊び方を見せてあげてくださいね。
大人にとっては単純な動作でも、子どもにとっては大発見です。
積み木を使って繰り返し楽しむ姿を見守ってあげましょう。
1歳児の積み木遊びとそのねらい
発達段階 |
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遊び方 | ねらい |
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積まれた積み木を崩す |
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積み木を自分で積んだり並べたりする |
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ママやパパと一緒に「おうち」「くるま」などの目的を持って作る |
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初めは積まれた積み木を崩したり、投げたりすることを楽しみます。
おもしろいと感じたら何度も繰り返し楽しむ姿が見られるでしょう。
また1歳児は、今までママやパパがしていたことを、自分も同じようにやってみたいと思う時期です。
積み木を積んでみようと挑戦しますが、うまくいかず崩れてしまうことも多いでしょう。
そんなときは、子どもの気持ちに共感して「崩れちゃって悔しいね」「もう一度やってみよう」と、前向きな声かけをしてあげてください。
諦めず挑戦し、じょうずに積めたときは思いきり一緒に喜んで「できたね!嬉しいね!」と、気持ちを言葉にして伝えてあげてくださいね。
2歳児の積み木遊びとそのねらい
発達段階 |
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遊び方 | ねらい |
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バランスをとりながら高く積む |
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「バス」や「ロボット」など、自分の知っているものに見立てる |
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簡単なドミノ倒し |
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この時期は、運動面が大きく成長する時期です。
積んだ積み木を立って支えながら、さらに積むことができるようになるので、どんどん高くなる様子を楽しんだり、いろんな置き方を試すようになるでしょう。
大人はそばで見ていると、倒れないようについ口出ししたくなりますが、ぐっとこらえて見守ってあげてください。
「自分でできた」という達成感は、子どもの自己肯定感につながります。
また、想像力も発達し、見立て遊びを楽しむ時期でもあります。
積み木を使って自分で作った物を得意気に見せてくれるようになるので、十分に認めて、一緒に喜んであげてくださいね。
次第にママやパパだけでなく、友だちとの関わりも楽しめるようになっていきます。遊びの中で積み木を取り合ったり譲ったりすることを通じて、社会性も養われますよ。
3歳児の積み木遊びとそのねらい
発達段階 |
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遊び方 | ねらい |
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動物や乗り物など、自分の好きな物を作る |
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ままごとやお店屋さんなどのごっこ遊びに積み木を取り入れる |
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3歳児になると好奇心旺盛になり、周りの物や人に興味関心を示す時期になります。
好きな物により強く興味を持つようになるので、思う存分表現させてあげましょう。
この時期は、積み木をただ積んだり並べたりするだけでなく、「お城をつくろう」など目的を持って遊べるようになる時期でもあります。
また、ごっこ遊びにも夢中になる時期です。
積み木をほかのおもちゃと組み合わせることで、遊びの幅が広がるでしょう。
4歳児の積み木遊びとそのねらい
発達段階 |
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遊び方 | ねらい |
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色や形に種類分けをする |
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縦と横を組み合わせ、大きな立体空間を作る |
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4歳児になるとできることがさらに増え、色や形の理解も進みます。
色や形が同じ物を集めたり、数種類の形を規則的に並べたりする遊びも楽しめるようになります。
物事を空間的に捉えられるようになるので、縦と横を組み合わせることで立体空間を作れるようになります。
人形を入れてお風呂にしたり、車を並べて立体駐車場にしたりと、想像力豊かな様子を見せてくれるでしょう。
5歳児の積み木遊びとそのねらい
発達段階 |
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遊び方 | ねらい |
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ブロックや車、人形など、ほかのおもちゃと組み合わせて1つの町を表現する |
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長いドミノ倒し |
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いろいろな形を使った図形遊び |
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この時期には身の回りのことをひと通り自分でできるようになり、運動面だけでなく社会性も発達していきます。
そのため、他者の立場に立って物事を考え、気持ちを理解できるようになります。
大人が介入することなく、子ども自身や友だち同士でイメージを膨らませ、遊びを発展させていくでしょう。
積み木を使って大作を作るうちに集中力が養われ、友だちと協力して作り上げる喜びも感じられるようにもなります。
【年齢別】遊びやすい積み木の特徴と選び方
積み木といっても素材や大きさ、形などさまざまな種類があり、どれを選んであげるべきか悩みますよね。
ここでは年齢別に、遊びやすい積み木の特徴と選び方をご紹介しますので、参考にしてください。
0歳児の赤ちゃんにはやわらかい積み木がおすすめ
0歳児の赤ちゃんは、積み木に触れる、舐めることが主な遊び方となります。
手先の動きがまだ不安定なので、落として当たっても痛くないような、やわらかい積み木がおすすめです。
大きいサイズのものを選び、誤飲がないように気をつけましょう。
1歳児には音がなる積み木がおすすめ
1歳児になると自分で積み木を持って遊びたがるようになります。
振ると音が鳴るタイプの積み木は、目と耳からたくさん刺激を得られるのでおすすめです。
0歳児と同じく、手にした物を口に入れることが多いので、大きいサイズを選んで誤飲に気をつけてください。
また、立方体は子どもが積みやすい形なので、たくさん触れさせてあげてくださいね。
2歳児には立方体がたくさん入った積み木がおすすめ
2歳児はとにかく積み上げることが楽しい時期です。
積みやすい立方体をした、同じ大きさのものがたくさん入っている積み木をおすすめします。
崩して遊ぶのも好きな時期なので、当たってケガをすることがないように、面取りや角の処理がされている物を選んであげましょう。
色にも興味を持ち始めるので、はっきりとした色がついた積み木もよいですよ。
3歳児には色がないシンプルな積み木がおすすめ
3歳児になると、イメージしたものを積み木で作って楽しむようになります。
色がないシンプルな積み木なら、より想像力を膨らませて遊ぶことができるでしょう。
イメージしたものを作り上げて表現することを楽しめるように、立方体だけでなく三角形や直方体など、形を2〜3種類に増やしてあげてください。
4歳児にはピース数が多い積み木がおすすめ
4歳児になると1人で遊ぶだけでなく、ママやパパ、友だちと協力して何かを作ることを楽しむようになります。
作りたい作品も、建物や町といった規模の大きいものになってくるため、ピース数が多い積み木がおすすめです。
また、手先が器用になるので、複雑な部分まで表現できる小さな積み木も増やしてあげるとよいでしょう。
5歳児には形のバリエーションがある積み木がおすすめ
5歳児はさらに細かい部分まで形を再現したものを作るようになります。
基本的な形に加えて、円柱や球体など、いろいろな形の積み木があると遊びの幅を広げられるのでおすすめです。
一つひとつの積み木の大きさは小さいものでよいので、ピース数が多いと納得いくまで遊べるでしょう。
積み木遊びに関するよくある質問
ここでは、積み木遊びに関する質問について、Q&A方式で回答していきますね。
自閉症の子も積み木を積む?
自閉症の子どもの中には、手先が不器用なため積み木を積むことが苦手な子どもがいたり、積むことよりも同じ物を集めたり並べたりするほうが好き、という子どもがいるのは事実です。
一方で、積むことを好み、繰り返し楽しむ自閉症の子どももいます。
積み木で遊ばない、積み木を積めないからといって自閉症だと決めつけず、お子さんが楽しむ遊びを見守ってあげてください。
もちろん、お子さんの発達で気になることがあったら、自治体の発達支援員や保健師さんに相談してみてくださいね。
積み木で遊ばない子の特徴はある?
積み木で遊ばない子の特徴は、遊び方がわからないという点が挙げられます。
そのシンプルな見た目ゆえに、おもちゃとしての扱い方を知らないと楽しめないのです。
まずはママやパパが遊んで見せて、楽しさを伝えてください。
積んで崩す遊びや何かに見立てる遊びも、ママやパパが楽しそうに遊んでいると興味を示すはずですよ。
長く使える積み木はある?
長く使える積み木は、良質な木の素材で作られた積み木です。
木製ならではの感触や重さ、香りなどから五感が刺激され、0歳の赤ちゃんでも安心して遊べます。
良質な木製の積み木は丈夫なので、時間が経っても劣化することなく末永く楽しめるでしょう。
子どもの成長に合わせて遊べる積み木を選びたいならおもちゃのサブスクがおすすめ◎
今回は積み木遊びのねらいや意味、遊び方を年齢別でご紹介しました。
子どもの成長に合わせて積み木を選んであげたいけれど、何度も積み木を買い替えたり増やしたりするのはコストがかかりますよね。
そんなときはおもちゃのサブスクがおすすめです。
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おもちゃのサブスクではさまざまな種類の積み木を取り扱っています。気軽に試して、ぜひお気に入りのものを見つけてくださいね。