この記事を監修した人
幼児教育監修|石渡 恵美(幼稚園教諭)
おもちゃ選定|青栁 陽介(おもちゃコンシェルジュ/キッズ・ラボラトリー代表取締役)
グリムス

「グリムスとグラパット、どちらを先に買えばいいの?」と迷うご家庭は、木製知育玩具を探し始めたときに必ずといっていいほど通る道です

どちらを最初に選ぶかは、お子さまの今の月齢と、どんな遊び方を大切にしたいかで変わります。

グリムスとグラパットの違いは、お子さまの年齢と家庭での使い方で見ると分かれます。表を見るだけでも判断の手がかりになるよう構成しましたので、気になるところから読んでみてください。

▼ 気になるところから読む

グリムスとグラパットの早見比較表

まず全体像をつかんでおくと、その後の説明が入りやすくなります。どちらも「オープンエンド系のカラフルな木製玩具」という大きなくくりは同じですが、遊び方の広がり方と向く年齢に違いがあります。

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グリムスとグラパットの早見比較表
観点 グリムス グラパット
メーカー・産地 ドイツ・グリムス社(1978年創業) オランダ・グラパット社
対象年齢 0〜99歳(メーカー公式) 一般的に0歳〜(各商品で確認を)
素材・仕上げ ヨーロッパ産持続可能な木材・植物性オイル・水性無毒顔料 天然ゴムの木・植物性染料(一般的傾向)
代表的な遊び方 積む・並べる・見立てる・数える 握る・転がす・感触を楽しむ・並べる
形状の特徴 アーチ・ネスティングボウル・人形など多彩な形 球・卵・きのこ型など丸みのある形が中心
拡張性 シリーズ間で組み合わせやすく幅広い グリムスとの相性がよく、組み合わせ需要が高い
価格帯の目安 商品により幅あり(参考価格は各販売店で確認を) 同程度(参考価格は各販売店で確認を)
シュタイナー・モンテッソーリとの関係 シュタイナー教育をインスピレーションとした製品づくり(公式明言) 手を使う・感触を楽しむ点で家庭のモンテッソーリ的な環境と相性がよい場合がある

※対象年齢・仕様は各メーカー公式情報をもとに作成しています。価格は2026年6月時点の参考価格です。

グリムスはどんなおもちゃか

グリムスは、1978年にドイツ南部で創業した家族経営の木製玩具メーカーです。シュタイナー教育(ヴァルドルフ教育)をインスピレーションとし、「自由な遊び=オープンエンデッド・プレイ」を届けることを使命としています。

素材はヨーロッパ産の持続可能な森林由来の木材(アルダー・ライム・ブナ・メープル)を使い、植物性オイル仕上げ・水性無毒顔料で着色しています。

代表商品はアーチレインボー(12ピース)をはじめ、レインボーフレンズ(木製人形12体セット)、にじのネスティングボウル、バースデーリング、カウンティングレインボーなど。

形の種類が豊富で、積む・並べる・見立てる・数えるといった多様な遊び方が生まれやすいのが特徴です。メーカー公式の対象年齢は「0〜99歳」と設定されており、赤ちゃんから大人まで長く使えるよう設計されています。

グリムスについてさらに詳しく知りたい方は、「グリムスとは」の専門記事もあわせてご覧ください。ブランドの歴史・素材・代表商品をまとめています。

グラパットはどんなおもちゃか

グラパット(Grapat)はオランダ発の木製玩具ブランドで、丸みのある形・やわらかな色合いが特徴です。球・卵・きのこ型など、手のひらにおさまるサイズの小さなピースが多く、握る・転がす・並べるといった感触遊びから始まります。

国内の木製玩具専門店では「グリムスと相性良」として同一ページに並べて紹介されることが多く、グリムスのアーチレインボーとグラパットのピースを組み合わせた遊び方が人気を集めています。

素材は一般的に天然ゴムの木・植物性染料が使われているとされていますが、商品ごとの詳細はメーカー公式情報でご確認ください。

グラパットの遊び方は「決まった正解がない」点でグリムスと共通しています。ただし、ピースが小さめのものが多いため、口に入れる時期のお子さまには誤飲リスクに注意が必要です。各商品の対象年齢・注意事項を必ずメーカー公式情報で確認してから選んでください。

年齢別にどちらを選ぶか

迷ったときは、今のお子さまの月齢と「どんな遊びが中心か」を起点に考えると選びやすくなります。下の表は目安です。個人差がありますので、あくまで参考としてご覧ください。

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年齢別にどちらを選ぶか
年齢の目安 まず検討したいのは 理由・遊び方の目安 もう一方の位置づけ
0〜1歳前後 グリムス(ネスティングボウル・アーチ系) 大きめのピースで握りやすく、重ねる・外すが楽しめる。誤飲リスクを抑えやすい グラパットは小さいピースが多いため、対象年齢を必ず確認してから
1〜2歳頃 グリムス(アーチレインボー・人形など) 積む・並べる・見立て遊びが始まる時期。アーチを橋や家に見立てる遊びが広がりやすい グラパットは感触・色の並べ遊びとして追加するのに向く
2〜3歳頃 どちらでも(遊び方の好みで選ぶ) ごっこ遊び・色並べ・数の概念が芽生える時期。グリムスは見立て・構成遊び、グラパットは色・感触・並べ遊びに強い 両方を組み合わせると遊びの幅が広がりやすい
3歳以上 グラパットを追加する家庭が多い グリムスを持っている家庭がグラパットを足すと、世界観が広がりやすい。色分け・数遊び・ごっこ遊びの小道具として活躍 グリムスのシリーズ拡張と並行して検討してもよい

※対象年齢・安全性は各メーカー公式情報をもとにご確認ください。個人差があります。

おもちゃコンシェルジュとしてご家庭のご相談を受けてきた経験では、最初の1本としてはグリムスが有力候補になるケースが多いです。理由は、ピースのサイズが比較的大きく、0歳から使えるシリーズが揃っており、遊び方の幅が広いため、長く手元に置きやすいからです。

ただし、これはあくまで傾向です。お子さまがすでに1歳半を過ぎていて、小さなものを丁寧に扱える様子があれば、グラパットから入っても問題ありません。

どんな家庭にどちらが向くか

「向く・向かない」は家庭の状況によって変わります。下の表を参考に、今のご家庭の状況と照らし合わせてみてください。

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どんな家庭にどちらが向くか
家庭の状況 グリムス グラパット
0〜1歳のお子さまがいる ◎ 大きめピースで安心して使いやすい △ 小さいピースが多いため対象年齢の確認が必要
見立て遊び・ごっこ遊びが好き ◎ アーチ・人形・ボウルで世界観を作りやすい ○ 小道具として組み合わせると遊びが広がる
色・感触・並べる遊びが好き ○ カラーバリエーションが豊富で並べ遊びも楽しめる ◎ 丸みのある形・やわらかな色合いが感触遊びに向く
長く使えるものを1つ選びたい ◎ 0〜99歳対象・シリーズ拡張もしやすい ○ グリムスと組み合わせることで長く使いやすくなる
すでにグリムスを持っている ○ シリーズを広げる方向で検討 ◎ 相性がよく、追加の第一候補になりやすい
木製玩具を初めて選ぶ ◎ 入門として選ばれやすい。遊び方の幅が広い △ グリムスを持ってから追加する流れが多い
兄弟・姉妹で一緒に使いたい ◎ 年齢差があっても一緒に遊びやすい △ 下の子の月齢によっては誤飲リスクに注意が必要

高価な木製玩具を買った日はとても喜んで遊んでいたのに、翌週には見向きもしない——そういった経験をされたご家庭のお話を、おもちゃコンシェルジュとして何度もうかがってきました。

グリムスもグラパットも「答えのない遊び」が前提のおもちゃです。だからこそ、お子さまの今の遊び方の好みに合っているかどうかが、長く使えるかどうかを左右します。

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どちらを選ぶか迷ったときの3つの整理

ここまで読んでも「やっぱり迷う」という場合は、次の3つの観点で整理してみてください。

  • 今の月齢が1歳未満、または口に入れる時期 → グリムスの大きめピース系から始めるのが安心です
  • すでにグリムスを持っていて、遊びの幅を広げたい → グラパットを追加する方向が有力候補です
  • 木製玩具を初めて選ぶ・どちらか1つだけ選ぶ → グリムスを最初の1本として検討するのが自然な流れです

「どちらかが絶対に正解」というわけではなく、お子さまの月齢・遊びの好み・すでに持っているおもちゃとの組み合わせで変わります。

グリムスとグラパットは「どちらかではなく、どちらも」という選び方をされるご家庭も多いです。最初の1本を選んだあと、お子さまの反応を見ながら追加を検討するのが、失敗しにくい進め方です。

買う前に試すという選択肢もあります

グリムスもグラパットも、1点あたりの価格が高めです。「買ってみたけれど、うちの子には合わなかった」という経験は、木製知育玩具ではよく聞くお話です。

キッズ・ラボラトリーのおもちゃサブスクでは、おもちゃコンシェルジュがお子さまの月齢・遊びの好み・手持ちのおもちゃを踏まえて選定します。LINEでご希望やお子さまの様子をお伝えいただくと、選定に反映してもらえます。

プレママの方から申し込みが可能で、産後すぐに使い始めることもできます。購入前に「うちの子はどんな遊びが合うか」を試す手がかりとして、サブスクを活用されるご家庭もいます。

「まず試してから購入を決めたい」という場合は、おもちゃコンシェルジュへの相談もご活用ください。合う・合わないの個人差がありますので、ご家庭の状況に合った選び方を一緒に整理できます。

グリムスとグラパットで迷ったときの4つの答え

Q1. 最初の1本はグリムスとグラパット、どちらを選べばいい?

木製玩具を初めて選ぶなら、グリムスが最初の1本として有力候補です。ピースのサイズが比較的大きく、0歳から使えるシリーズが揃っており、積む・並べる・見立てるといった多様な遊び方が生まれやすいためです。グラパットはグリムスを持ってから「追加する」流れで選ばれることが多いです。

Q2. グラパットはいつ頃から使えますか?

グラパットは商品によって対象年齢が異なります。小さめのピースが多いため、口に入れる時期のお子さまには誤飲リスクに注意が必要です。各商品のメーカー公式情報で対象年齢・注意事項を必ず確認してから選んでください。一般的には1歳半〜2歳頃から使い始めるご家庭が多い傾向ですが、個人差があります。

Q3. グリムスとグラパットは一緒に使えますか?

一緒に使うことで遊びの幅が広がりやすく、「グリムスと相性良」として同一ページで紹介されるほど組み合わせ需要が高いブランドです。グリムスのアーチレインボーやネスティングボウルにグラパットのピースを組み合わせると、見立て遊び・色並べ・ごっこ遊びの小道具として活躍します。まずグリムスで遊びの土台を作り、グラパットを追加するのが自然な流れです。

Q4. グリムスの素材は安全ですか?

グリムス公式情報によると、ヨーロッパ産の持続可能な森林由来の木材(アルダー・ライム・ブナ・メープル)を使用し、植物性オイル仕上げ・水性無毒顔料で着色しています。素材・仕上げの詳細はグリムス公式サイト(grimms.eu)で最新情報をご確認ください。安全性の基準は国や時期によって変わることがあるため、購入時点の公式情報を参照するのが安心です。

参照元

  • 本記事の比較・料金・仕様は、各サービスおよびメーカーの公式サイト・公式発表をもとに作成しています(2026年7月時点)。
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ABOUT ME
石渡 恵美(幼稚園教諭)
石渡 恵美(いしわた えみ)/幼稚園教諭。 2013年 玉川大学 教育学部 教育学科卒業、幼稚園教諭1種免許取得。 卒業後、学校法人 新井学園 川崎若葉幼稚園(神奈川)、学校法人 中田学園 宮崎二葉幼稚園(宮崎)にて、合計約5年間 幼稚園教諭として勤務。保育現場での経験も持つ。 日常的に童謡や手遊び歌を通じて子どもと関わる中で培った、遊び・音楽・言語を介した発達支援の知見を活かし、キッズ・ラボラトリーでは乳幼児の発達段階・遊びのねらい・親子のコミュニケーションに関する記事を監修する。現在は2児の母。