この記事を監修した人
幼児教育監修|石渡 恵美(幼稚園教諭)
おもちゃ選定|青栁 陽介(おもちゃコンシェルジュ/キッズ・ラボラトリー代表取締役)
ネフ

「ネフとグリムス(グリムス社)、どちらを買えばいいか分からない」——木製おもちゃを選ぼうとすると、この2つが必ずと言っていいほど並んで出てきます。

価格帯も素材の質感も近く、どちらもカラフルで美しい。だからこそ、選びにくいのです。

年齢と遊び方の方向性で選び分けの目安がはっきりします。まず早見表で全体像をつかんでから、気になるセクションだけ読み進めてみてください。

この記事でわかること
  • ネフとグリムス(グリムス社)の特徴の違い
  • 始める時期を判断する目安
  • 子どもに合うか判断するポイント
  • 買う前に試す選択肢(レンタル・コンシェルジュ相談)
▼ 気になるところから読む

ネフとグリムス(グリムス社)の早見比較表

迷ったときにまず見てほしい表です。どの観点を重視するかで、自分がどちらを見ればよいかが分かります。

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ネフとグリムス(グリムス社)の早見比較表
観点 ネフ(ネフ社 グリムス(グリムス社)
主な対象年齢 0歳〜(乳幼児向けから大人まで幅広い) 一般的に1歳頃〜(製品による)
遊び方の方向性 構成・バランス・デザイン的な組み立て遊び 積む・並べる・ごっこ遊びへの展開
難易度の幅 製品によって乳児向けから高難度まで 比較的とっつきやすい製品が多い傾向
参考価格帯 製品により幅広い(数千円〜数万円台) 製品により幅広い(数千円〜数万円台)
拡張性 製品ごとに独立した世界観が多い シリーズ間で組み合わせて遊べる製品がある
安全性の考え方 無毒性・環境配慮型塗料、持続可能な広葉樹使用(公式情報) 一般的に安全基準に配慮した木製玩具として知られる(各製品の公式情報を確認推奨)
デザインの印象 バウハウス的・幾何学的・アート寄り 虹色・有機的な形・温かみのある北欧調
国・創業 スイス・1954年創業 ドイツ・グリムス社

※対象月齢・仕様は各メーカー公式情報をもとに作成しています。価格は参考価格です。最新情報は各メーカー公式サイトでご確認ください。

ネフ(ネフ社)の特徴をおさえておく

ネフは「おもちゃの枠を超えた評価」という言葉がよく似合うメーカーです。1954年にスイスで創業し、代表作のネフスピールはニューヨーク近代美術館(MoMA)のコレクションにも収蔵されています。

素材はヨーロッパ産のカエデ・ブナ・トネリコなど持続可能な広葉樹を使用し、塗料は無毒性・環境配慮型。スイス精密機械に匹敵するといわれる加工精度が、積み上げたときの安定感や手触りの気持ちよさに直結しています。

製品ラインナップが幅広いのも特徴で、乳幼児向けの歯固め「カウリング」から、高度な構成玩具「ネフスピール」「リグノ」、バウハウスの復刻品「バウハウス バウシュピール(船の積み木)」まで、0歳から大人まで対象年齢は0〜99歳とされています。

ただし、製品によって難易度の差が大きいのがネフの特徴でもあります。「ネフ=難しい積み木」というイメージは、ネフスピールなど一部の製品に当てはまる話で、乳幼児向けのシンプルな製品も充実しています。

ネフの代表的な製品(メーカー公式情報より)

  • ネフスピール:16個の立方体を積み上げる構成玩具。バランス感覚と集中力を使う
  • カウリング:乳幼児向けの歯固め。シンプルで手に馴染む形
  • リグノ:幾何学的なピースを組み合わせる構成玩具
  • セラ(Cella):球体を使った遊び
  • バウハウス バウシュピール:バウハウスの復刻品・船の積み木

世界中のデザイナーとのコラボレーションによって生まれた製品群は、インテリアとして飾っておきたいと感じるほどの美しさがあります。「遊びの芸術品」という表現が公式でも使われており、おもちゃとしての機能とアート作品としての価値を両立しているのがネフらしさです。

グリムス(グリムス社)の特徴をおさえておく

グリムス(グリムス社)はドイツのメーカーで、虹色の積み木や半円・アーチ型のピースが特徴的な木製玩具として知られています。日本の木製おもちゃ専門店でも定番として扱われており、カラフルで温かみのある色合いが多くのご家庭に選ばれています。

グリムスの製品は、積む・並べる・並べ替えるといったシンプルな遊びから、人形やミニカーと組み合わせたごっこ遊びへと自然に発展しやすい形状が多い傾向があります。特に虹色の積み木(レインボー積み木)は、並べ方・積み方・見立て方が無限に広がるオープンエンドな遊びの代表例として、育児ブログやSNSでも多く紹介されています。

シリーズ間で組み合わせて遊べる製品があることも、グリムスを選ぶ理由のひとつとして挙げられます。最初に小さなセットから始めて、お子さまの成長に合わせてピースを追加していくという使い方をしているご家庭も見られます。

なお、グリムス社の製品については、各製品の対象年齢・素材・安全基準の詳細は製品ごとに異なります。購入前に各製品の公式情報をご確認いただくことをおすすめします。

グリムス(グリムス社)を選ぶ際の確認ポイント

  • 対象年齢は製品ごとに異なるため、購入前に公式情報を確認する
  • 小さなピースが含まれる製品は、口に入れる時期のお子さまには注意が必要
  • シリーズの拡張性を活かしたい場合は、最初に選ぶセットのサイズ感を確認しておく
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年齢別にどちらを選ぶか

年齢によって「何で遊べるか」「何に興味を持ちやすいか」が変わります。この表を見て、今のお子さまの月齢・年齢に近い行から読んでみてください。

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年齢別にどちらを選ぶか
年齢の目安 この時期の遊びの傾向 ネフを選ぶなら グリムスを選ぶなら 迷ったときの目安
0歳〜1歳前半 なめる・握る・振る・触感を楽しむ カウリング(歯固め)など乳幼児向け製品が選択肢に。対象月齢を必ず確認 この時期向けの製品は製品ごとに対象年齢を確認。小さなピースには注意 乳幼児向け製品が明確なネフが選びやすい時期。ただし製品ごとに確認を
1歳後半〜2歳 積む・崩す・並べる・見立てる遊びが始まる シンプルな構成玩具で「積んで崩す」繰り返しを楽しめる製品が向きやすい 虹色の積み木など、並べる・色を楽しむ遊びが自然に始まりやすい 色や形への興味が強いならグリムスが有力。積み上げる達成感を重視するならネフも
2歳〜3歳 ごっこ遊び・見立て遊び・組み合わせ遊びが広がる 幾何学的な形の組み合わせや、バランスを取る遊びへの興味が出てくる時期 アーチや半円のピースを使ったごっこ遊びへの展開が広がりやすい ごっこ遊びが好きならグリムスが有力。形・構造への探求心が強いならネフも
3歳以降 より複雑な構成・ルールのある遊び・創造的な表現 ネフスピールなど難易度の高い構成玩具が本格的に楽しめる時期に近づく シリーズを組み合わせた大きな構造物づくりや、世界観のある遊びへ どちらも本格的に楽しめる時期。お子さまの遊びの好みで選ぶのが自然

※対象月齢・仕様は各メーカー公式情報をもとに作成しています。個人差がありますので、あくまで目安としてご参照ください。

おもちゃコンシェルジュとして多くのご家庭の選定に関わってきた経験から言うと、「どちらが正解か」よりも「今のお子さまが何に夢中か」を先に見るほうが、選んだ後の満足度が上がりやすいです。

高価な知育玩具を買った翌週に、空き箱や新聞紙に夢中になっているお子さまを見て「あれ?」となるご家庭は、実際に少なくありません。それはおもちゃが悪いのではなく、タイミングや興味の方向が少しずれていただけのことが多いです。

どんな家庭にどちらが向くか

価格帯・デザイン・遊び方の方向性が近い2つだからこそ、「家庭の好み・状況」で選び分けるのが現実的です。以下の表で、自分のご家庭に近い行を探してみてください。

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どんな家庭にどちらが向くか
家庭の状況・好み ネフ グリムス(グリムス社)
乳幼児(0歳〜1歳前半)から使い始めたい ◎ 乳幼児向け製品が明確にラインナップされている △ 製品ごとに対象年齢を要確認
デザイン・アート性を重視したい ◎ MoMA収蔵作品も。バウハウス的な美しさ ○ 虹色・温かみのある北欧調デザイン
ごっこ遊び・見立て遊びへの展開を楽しみたい △ 製品によっては展開しにくいものも ◎ アーチ・半円など有機的な形がごっこ遊びに馴染みやすい
シリーズを少しずつ買い足したい △ 製品ごとに独立した世界観が多い ○ シリーズ間で組み合わせやすい製品がある
構成・バランス・幾何学的な遊びを楽しんでほしい ◎ ネフスピール・リグノなど構成玩具が充実 ○ 積む・並べる遊びは楽しめる
インテリアとしても飾りたい ◎ アート作品としての評価が高い ○ カラフルで見栄えがよい
手を使う・自分で試す・繰り返す遊びを大切にしたい ○ 構成玩具はその性質と相性がよい ○ 積む・並べる繰り返しが自然にできる

選び分けの目安はこうなります。

  • 0歳〜1歳前半から使い始めたい、またはデザイン・アート性を重視したい → ネフが有力な第一候補
  • ごっこ遊びへの展開やシリーズの拡張を楽しみたい、1歳後半〜2歳以降から始める → グリムスが有力な第一候補
  • 構成・バランス遊びを3歳以降に本格的に楽しみたい → ネフのネフスピールなどが選択肢に入る

どちらかが絶対的に優れているわけではなく、「今のお子さまの月齢と、どんな遊びを大切にしたいか」の2点で選ぶと、後悔しにくいです。

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買う前に試すという選択肢もあります

2万〜5万円台の木製おもちゃは、「買ってみたら思ったより遊ばなかった」という声が寄せられることがあります。おもちゃコンシェルジュの対応経験でも、「高価なものほど、お子さまの反応を見てから選べばよかった」というご相談が届くことがあります。

購入前に試す方法として、いくつかの選択肢があります。

  • 木製おもちゃ専門店で実物を触ってみる:ウッディモンキー・クレヨンハウス・百町森などの専門店では、実物を手に取れる場合があります。質感・重さ・色の印象は、画面では分かりにくいものです
  • おもちゃのレンタル・サブスクを活用する:キッズ・ラボラトリーのようなおもちゃのサブスクでは、おもちゃコンシェルジュがお子さまの月齢・発達・遊びの傾向に合わせておもちゃを選定します。プレママの方から申し込み可能で、実際に遊んでみてから購入を検討するという使い方もできます
  • コンシェルジュに相談する:「ネフとグリムス、うちの子にはどちらが向きそうか」という具体的な相談も、おもちゃコンシェルジュに聞いてみることができます

「まず試してみる」という選択は、押し売りでも妥協でもありません。お子さまの反応を見てから判断するのは、むしろ合理的な選び方です。

キッズ・ラボラトリーでは、おもちゃコンシェルジュがお子さまの月齢・発達・手持ちのおもちゃの状況をもとに選定します。LINEでご希望や気になる点をお伝えいただくことも可能です。プレママの方からお申し込みいただけます。詳しくはキッズ・ラボラトリー公式サイトでご確認ください。

ネフとグリムス(グリムス社)でよくある質問

Q1. ネフとグリムス(グリムス社)、最初の1つとしてどちらを選べばいい?

お子さまの月齢と遊びの方向性で選ぶのが目安です。0歳〜1歳前半から使い始めたい場合は、乳幼児向け製品が明確なネフが選びやすい傾向があります。1歳後半〜2歳以降で、色や形を楽しんだりごっこ遊びへの展開を楽しみたい場合は、グリムスの虹色積み木などが有力な第一候補になります。どちらも「これでないといけない」ということはなく、今のお子さまが何に夢中かを先に見てから選ぶと、選んだ後の満足度が上がりやすいです。

Q2. ネフの積み木は難しすぎませんか?

ネフの製品の中でも、難易度には幅があります。「ネフ=難しい」というイメージはネフスピールなど一部の構成玩具に当てはまる話で、カウリング(歯固め)のような乳幼児向けのシンプルな製品も充実しています。ネフスピールは3歳以降から本格的に楽しめる製品ですが、2歳頃から積んで崩す遊びとして楽しむご家庭もあります。購入前に対象年齢と遊び方のイメージを確認しておくと安心です。

Q3. グリムス(グリムス社)の積み木は何歳から使えますか?

製品によって対象年齢が異なるため、一律に「何歳から」とはお伝えしにくいです。購入前に各製品の公式情報で対象年齢を確認するのが確実です。特に小さなピースが含まれる製品は、口に入れる時期のお子さまには注意が必要です。一般的に、虹色の積み木などは1歳後半〜2歳頃から遊びが広がりやすいと言われていますが、個人差がありますので、お子さまの発達の様子に合わせて判断してみてください。

Q4. ネフとグリムス(グリムス社)は一緒に持っていても意味がありますか?

それぞれ遊びの方向性が異なるため、両方あることで遊びの幅が広がるご家庭もあります。ネフは構成・バランス・幾何学的な組み立て遊びに強く、グリムスはごっこ遊びや見立て遊びへの展開に馴染みやすい傾向があります。ただし、どちらか1つを十分に遊び込んでから次を検討するほうが、お子さまの集中が分散しにくいです。まず1つ選んで、お子さまの反応を見てから追加を考えるのが現実的です。

Q5. 高価な木製おもちゃを買う前に試す方法はありますか?

実物を触れる木製おもちゃ専門店(ウッディモンキー・クレヨンハウス・百町森など)を訪ねてみるのがひとつの方法です。おもちゃのサブスク・レンタルを活用して、実際に遊んでみてから購入を検討するという方法もあります。キッズ・ラボラトリーのようなサービスでは、おもちゃコンシェルジュがお子さまの月齢・発達に合わせて選定するため、「どちらが合うか分からない」という段階から相談できます。プレママの方からお申し込みいただけます。

参照元

  • 本記事の比較・料金・仕様は、各サービスおよびメーカーの公式サイト・公式発表をもとに作成しています(2026年7月時点)。
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ABOUT ME
石渡 恵美(幼稚園教諭)
石渡 恵美(いしわた えみ)/幼稚園教諭。 2013年 玉川大学 教育学部 教育学科卒業、幼稚園教諭1種免許取得。 卒業後、学校法人 新井学園 川崎若葉幼稚園(神奈川)、学校法人 中田学園 宮崎二葉幼稚園(宮崎)にて、合計約5年間 幼稚園教諭として勤務。保育現場での経験も持つ。 日常的に童謡や手遊び歌を通じて子どもと関わる中で培った、遊び・音楽・言語を介した発達支援の知見を活かし、キッズ・ラボラトリーでは乳幼児の発達段階・遊びのねらい・親子のコミュニケーションに関する記事を監修する。現在は2児の母。